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 黒岩PのあれこれVol2
08地区合宿
クロッキーの日記
クロッキーの日記 [全318件] 1件~10件 表示 次の10件 >>
P壮行会 07月19日 ()
もうすぐホームスティに向けて、日本を出発する子たち。

わが黒岩Pでも、今年は2人の高校生が、それぞれアメリカ・カナダへ

独り立ちの旅に出かけます。というわけで、18日土曜日は、マイPの

壮行会を行いました。

二人とも高校2年生。Mはカナダのブリティッシュコロンビアへ。

Rは、ミシガン州へ。そんな二人のホストファミリー紹介で幕を開けた

壮行会。といっても、いつものパーティの時間、いつもの場所でした。

それでも、休会中の高3二人がきてくれたり、お母様、お父様がいらし

てくださったり、先輩Yテューターの貴重なフラッグをお借りして飾っ

たりと、祝祭気分が漂う会となりました。

Mのホストファミリーは、どうやらお父さんがイラン系の移民の様子。

趣味のクッキングで、イラン料理が食べられそう、という紹介に、さす

が移民の国カナダだな~と納得。ミシガンへ行くRのホストは同じ年。

彼女も大人っぽいけれど、あちらの高校生はどんな様子かな?得意の

ダンスを教えたい、というRに、「頑張って!」とエールを送ります。


このところ、春の発表会も一緒に参加してくれた、ベテランYパーティ

の大学生Riと、小学生Aちゃん、M君姉弟も一緒に加わって、みんなで

激励テーマ活動『王様のみみはロバのみみ』をやりました。

春は『ペルセウス』だったので、ギリシア神話続きですが、今回はぐっ

と短くて面白いお話なのでやっている皆の表情も楽しそうです。

ギャラリーから笑いもでて、楽しい雰囲気のうちにテーマ活動を終える

ことができました。


さて、次はMとRによる、素語りと、アルバムの発表です。

Rはピノキオ4話。可愛い絵をスケッチブックに書いて、流ちょうに

語る姿に、小学生のお母様が感動してくれました。時間が許せば全部

聞きたいところですが、途中でMと交代に。Mは、今年の国際交流の

TAでもある、ももたろうです。ぎりぎりまで、絵本を作るのか心配

しましたが、さすがに高校生、きれいな絵本を作って、こちらもよどみ

なく語ってくれました。テューターとしては心底ほっとしました~!


アルバムの紹介では、みんな、前に出てかぶりつきで興味津々。Rの

「自分の好きなもの」紹介では、いちいち「おぉ~」だの「すごい~」

だの、リアクションがたくさん。Mの小さい時の写真にも「可愛い~」

の連発。ふたりとも、学校生活などを丁寧に説明していてみんなにも

大変アピールできた様子でした。

こんなに真剣に見てもらえて二人とも作り甲斐があったことでしょう。

あちらでも、ぜひこんな風に活用してきてほしいものです。


さて次は、来場の皆さんからメッセージを。Pの子たちは、あらかじめ

ラボのこびとの手ぬぐいに、サインペンでメッセージをそれぞれ書き込

んでありました。まずは休会中の高3先輩二人組より。彼女たちは

2010年に、それぞれオハイオ州、カナダのケベック州にステイしま

した。さすが経験者、何があってもポジティブに、Don't be shy!と

英語でもメッセージ。それから大学2二人組。彼らはそれぞれ中2で

オハイオに行っています。こちらはもっと具体的にアドバイスを。

それぞれ、Do your best! , Enjoy your summer!と送り出し。

続いてMのご両親より、温かいメッセージ。お父様からの、「ラボは

本当に温かい。上下の関係に恵まれて、普段の活動からも国際交流に

触れることができる」というお言葉には、本当に胸を打たれました。


最後にYテューターからのメッセージ&お土産と、私からのハグと

皆で作ったストラップやら、テューターが準備したお土産を贈呈して

和やかに壮行会を終えることができました。

久しぶりに会えた高3や、部活で忙しい中学生も駆けつけてくれ、皆

なかなか離れがたく、おしゃべりは尽きません。

一足先に帰っていく小6のAちゃんの誕生日が23日と聞き、みんなで

Happy Birthdayの大合唱。あぁ確かにラボって温かいかも。

一か月のスティ中、つらいことやさみしいこともあるでしょう。

でも、そういう経験を乗り越えることこそが、自分をより成長させる

のだと、いつか気が付く日が来るに違いありません。

もし、スティ中にホームシックになったら、みんなで書いた寄せ書きを

取り出してくれるといいな。そこには、二人を心から応援している、

パーティのみんなからの温かいエールが詰まっているので。

そして、明るく元気な顔で、一回りたくましくなって帰ってきてくれる

ことをテューターは心から心から祈っています。

行ってらっしゃい!

全国の、参加者の皆さんも どうか素晴らしい夏を過ごしてきてくださ

い!!
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ペルセウス発表 1 05月14日 (水)
すでに夏日に突入しているこの頃。先日3日にたま川地区の発表会が

川崎市民プラザでありました。マイPは『PERSEUS』=ペルセウスを発表

しました。今回は、ベテラン安本Pと合同。とはいっても総勢9名での

こじんまりとした人数ではありました。でも、テーマ活動は人数で出来

不出来が決まるものではないのです。そこが、おもしろいところでもあ

ります。今回、両パーティの子供たち、本当に頑張ってくれました。

神話がやりたい!という声が、子供たちからあがってきたのが1月。

そこからいろいろ試行錯誤して、ギリシア神話のペルセウスに決まり、

本を読んだり、調べたことを共有するノートを作ったり、ペルセウス新

聞なるものを作ったり・・・・みんなでギリシア神話をたっぷり楽しん

できました。高校生が多いので、ちょうど学校の世界史で習ったことと

リンクしている子もいたりして、ふたを開けてみたらタイムリーな取り

組みになったようです。おかげで?子供たちはすっかりギリシア神話の

とりこになりました。

そうはいっても、なかなか格調高いナレーション。神話の「語り」は

登場人物のせりふ以上に大切にしたいよね、という認識のもと、いつも

よりずいぶんと早くから音楽CDに取り組んだのですが・・・・そう、

ただ覚えていうだけでは、ラボのテーマ活動とは言えません。流れるよ

うなストーリーテリングにするために、家でもパーティでも、必死の

努力をしたようです。学校で、友人相手に何度もナレーションを聞かせ

た、とか。そんなかいあってか、本番は最初から最後まで思った通りの

語りになっていました。声の調子まで、いつもと全然違い、まるで一人

の人間が言っているかのような錯覚さえ感じました。いやぁよく頑張っ

たなぁ・・・・

もちろん表現のほうも苦労した成果があったようです。ゴルゴン3姉妹

のメデューサをあらわすとき、客席の小学生が怖がっているのがよく見

えて、爽快だった(笑)という声が上がり、思わず笑ってしまいました

が、確かに私たちが伝えたいことを的確に感じ取ってくださった様子に

皆、会心の笑み。ヘルメス・アテナも、『神が降りてくるかのように』

振る舞う、と事前に誓っていたように、堂々としていました。

神の予言や、ゼウスが変身した黄金の雨が降り注ぐシーン、どれだけ

動いたか数え切れません。どの場面も全員で丁寧に考えていきました。


何より子供たち自身、今までで一番達成感があり、楽しかった!という

声がしきり。これこそが何よりうれしい評価です。今回はコストをおさ

えようと、Tシャツも手作り。(プラバン、切り抜いて版を作るのって

こんなに大変とは思いませんでした~)自宅で、夜内職のようにカラー

スプレーを吹き付けて、みんなのシャツを作ったのも良い思い出です。



ぎりぎりまで、全力で試行錯誤を繰り返しているうち、意見をシェアし

て、物事を作り上げていく楽しさを全員が実感していました。

「TAってこんなに楽しかったんだって思った」。この言葉に今回の

発表が要約されているような気がします。途中の苦しさがあればこそ

達成した喜びも大きいものになるのでしょう。子供たち、それぞれ

『何か』を手にした発表会でした。

もうひとつ、嬉しかったのは・・・・先日からPRで頑張ってるMちゃん。

発表会のNR広場に、一人でちゃんと参加できました!1歳7か月、

ママから離れて一人で舞台に登れるだけでもブラボーな年齢ですよね!

初めての舞台で、きょとんとしていましたが、泣きもせず、時々は

ナーサリーライムに合わせて手を振る可愛いしぐさ!こちらも頑張り

ましたね~!!


もうTは、本当に幸せな発表会でした。

もちろん、ほかのパーティのテーマ活動も素晴らしかったです!!

たっぷり堪能させていただいたうえ、マイPの子供たちがこんなに幸せを

くれて。そのあとに地区の新入生歓迎会を担当し、なかなか疲れたけれ

ど、本当に達成感のある一日になりました~!

perseuhappyoukaisyuugou
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HOT WINTER 12月17日 (火)
このところ、23日にクリスマス発表会を控え、マイPはなんだか

熱い日々を過ごしています。

いつものクリスマス発表会ではありますが、今年は近くの先輩、Yパー

ティと合同でやることになりました。土曜日の合同練習には、可愛い

小学生姉弟が参加してくれて、とても盛り上がっていました。


マイPのテーマは、"UP AND DOWN"=「すれちがい」。音楽もナレーショ

ンも一切ない、セリフの掛け合いだけのお話です。かなり厳しい状況

ではありますが、やればやるほどこの話の面白さに気が付くようで、

子供たちの熱の入った掛け合いに、テューターも気分が高揚します。



また、いつものクリスマスソングに加え、今夏から取り組んでいる英詩

の暗唱も発表します。一人一人が好きなポエムを選び、折に触れて

パーティで口ずさんできました。個性豊かな選択に自然と顔がほころび

ます。ほんとに可愛いポエム・・・とか、こんなロマンチックな感情

をどう表現するのかな・・・とか、文学の香り高いポエムによくぞ取り

組んだね・・・等々。さらに、子供たちはそれを英日で紙に書き、自分

なりのイメージでイラストも描きました。テューターの仕事は、それら

をカラーコピーして絵本を作り、クリスマスプレゼントにすることで

す。とても楽しみです。


クリスマス発表会のあとは、ウインターキャンプが控えています。

国際交流参加組2人のほか、11月30日にニュージーランドの一年

留学(学校での)から帰国したばかりの高2のKも参加します。

嬉しかったのは、帰国前、NZから「ウインターキャンプに参加したい

!」と連絡があったことです。帰国するなり、パーティに復帰、発表会

では、セリフはないものの、重要な役、アーサーをやってくれます(笑)

彼女の、ラボへの熱い思いに感激です。また、英日スピーチでのNZ報

告も、とっても楽しみなのです!


そして、待望のシニアメイトは、高2のA。どうしよう、と迷っていた

けれど、大学生のKに背中を押され、シニア申請を出して良かった!

もちろん本番はこれから、しっかり準備して、思い切り頑張ってきてほ

しいものです。


さらにさらに、高校生活動に参加している、高1のR。発表テーマの

主役をやることになりました! 人見知りするタイプだったのに、

いつのまにそんなに成長したのでしょう。うれしい驚きでした。

高2のAも大切な役をすることに!これはパーティを挙げて応援しなく

ちゃ!大学生のKも、表現活動で関西に行くし・・・

テューターも負けずに頑張らなくては!!


そんなこんなで、黒岩P、HOTな冬を迎えています。

皆様もどうぞ良いクリスマスをお過ごしください。

そして来る新しい年が、すべての人にとって素晴らしいものとなります

ように!!
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かわいいふたり♡ 05月29日 (水)
あっという間に5月も終わりに近づいて、気が付けばもうすぐ梅雨・・・

4月に発表会を終え、さぁて入会活動頑張らなくちゃ、と自分に発破を

かけていたところ、今日、かわいい見学の二人が ♡ ♡ ♡

もうすぐ3歳と6歳の女の子。ほんとに久しぶりのキディさん、連れて

きてくださったのは、パパさん。

パパさんと一緒のキディクラスもずいぶん久しぶりです~。

クマがり、楽しかった!!パパさんがいらっしゃるのに

なぜかテューターがクマでしたが(笑)

ママさんはお仕事だそう。さらりと聞けば、ママさんは

もとラボっこだった様子・・・どこのPとかは、わからなかったのですが

それなら、パパさんがMSに来てくださったのも納得。ラボってどんな

ものなの?と実際に見ていただくのが一番確かですものね。

そんなこんなで、MS終わった直後に日記を書こうと思い立ったのは、

なぜだか爽快な気分になったから。

かわいい二人が、NRを終えるたびに「もう1回やろう!」と言ってくれ

るし、「クマがり」は日本語でお話しを知っているよ、と言って

私がお話たどりをしていると、大きな声で一緒に語ってくれるのです!

TAが終わると同時に「もう1回やろう!」と、3歳の子まで大きな声で

リクエストしてくれて!

何度も『光ってぬれたお鼻がひと~つ』をやりました

なんだか楽しくて仕方ないMSだったな。

さて、このかわいい二人、マイPのラボっこになってくれるかどうかは

これからの私の頑張りどころでしょうか。皆様、どうか応援していてく

ださいね!
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今度は私の番! 1 07月08日 ()
ずいぶんと久しぶりに日記をアップしています。すっかり夏かなと思い

きや、まだ梅雨寒という感じの毎日ですね。

昨年11月から、わがたま川地区で国際交流の事前活動をもう一人の

Kテューターと担当して、はや7か月。長くもあり、短くもあり・・・

それも7月1日の地区壮行会で、一区切りがつき、いよいよ出発まで

カウントダウンが始まりました。そう、今の私の心境はきっと子供たち

とそっくりなはず・・・・

何を隠そう(いえ、隠しませんが)ホームスティは、生まれて初めての

経験です。そうそう、私のスティ先は、アメリカ・ユタ州です!

ホストファミリーも2件決まり、写真を見ながらお土産をあれこれ考え

て・・・・

ユタは、プレミアム・インターナショナル・エクスチェンジ

というグループが、アレンジをしてくださっていますが、私の2件目の

ホストが、そのPIEの事務をやっているようすです。しっかり、慎重

にマッチングをしているようで、なかなかスティ先の連絡が来なくて

不安に思う方もいるかもしれませんが、大丈夫だと思います!!

メールでやり取りをした彼女は、とても誠実な人柄で、あぁ、今頃

一生懸命アレンジしてくれているんだわ、と思わず共鳴しました。

********************************

我が家の夫は、この10年間のうちに(子供の成長もあって)やっと

”シャペロン”なるものが、ラボ・テューターのお仕事として存在する

こと、それに行くことはとても大切な研修であること、というのを理解

するようになりました(苦笑)。卒業した娘は、高1の時にニューハン

プシャー州へホームスティし、息子は、中2でオハイオ州へ。

夫は、若いころボストンへホームスティ、社会人になってからはアリゾ

ナへ1年留学しているので、我が家では、私だけがホームスティ未経験

者だったのです!!

海外経験だけは10年以上もあるし、独身の頃は、仕事で海外を回って

いても、これだけは味わえない、私にとっての魔法の果実。

どれだけ今、わくわくドキドキしていることでしょう。

そうです、ましてや、ティーンエイジャーで、初めての海外経験かも

知れない、ラボっこにとって、本当に世の中が180度ぐるりと回る

くらいの経験になることは、想像に難くありません。

今まで、パーティから何人も送り出してきたけれど、彼らのすごさを

身を以て思い知っている私です。

みんな、テューターも頑張ってくるからね。みんなが飛び立っていく姿

を見ているばかりだったけど、自分自身の羽で、きちんと飛び出して

自分の目でちゃんと見て、自分の言葉でしっかり語れるように、

この夏、私も”独り立ちの旅”へと羽ばたいてきます。

8月が終わるころ、元気な笑顔で会いましょう。
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黒姫2班・アンデス3の小鬼達★&10周年 01月13日 (金)
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

本年もラボ黒岩パーティをどうぞよろしくお願い致します。

昨年12月23日に行なった、10周年記念パーティも、本当になんと

か無事に終わりました。ショコラさん、ムーママさん、そして地区の皆

様、事務局の方、温かい励ましをありがとうございました。

実際、ギリギリまでハプニングの連続で、(しかも出られない~!とい

う人が続出で)なんだか地面にめり込みそうになりながらの毎日でした

が、ふと、弱音は後ではけばいいや~と切り替えた途端、ストンと気持

ちが楽になりました。おかげで、「やってよかった」と心から言える

現在の心境です。決して出来がよかったわけでも、スムーズだったわけ

でもありませんが・・・・平知盛をやってくれた、高1のKh、直前まで

セリフが言えなくて涙ぐみながらリハーサルをやっていたのに、

本番になったら、瞳に強い光が灯って、もうびっくり。それにつられて

か、ぐだぐだだった他の子達も背筋が伸びて・・・必死で付いていこう

とする子供たちを見て、「やってよかったんだ」とこみ上げるものが

ありました。「はだかのおうさま」も、傍からみたら、「?」かも

ですが、リラックスモードで楽しめて、楽しそうな顔を見られただけで

もいいや、と納得。

わたしも会場も楽しかったのは、小学生の「Qちゃん」だったかもしれま

せん。2人のボーイズと、T、それに臨時で娘のミーシャを投入し、

1話をやったのですが・・・途中どんどんQちゃんがバージョンアップ

して、本番が 今まででいっちばん楽しいTAになりました。本当に

やっていて、楽しかった!おかげでQちゃん役のRちゃんはウインター

キャンプ1班に参加したのですが、あだなを「Qちゃん」にしたそうです

キャンプでは、可愛がられて、別れの日は涙涙で、「帰りたくない」と

行っていた様子。ロッキー2の皆様お世話になりました!

********************************

さて、年末年始に吐き下しの風にかかってしまい(家族皆がやられて

必死に抵抗したのですが・・・)1日、2日と寝込む羽目に。回復した

ものの、お腹が空っぽのまま、3日から黒姫2班に参加しました。

幸い、キャンプのごはんも全部食べられて、夜もぐっすり眠れたので

なんだかキャンプでぐんぐん元気になったような気が・・・・・

一面の雪は、以前参加したスプリングキャンプとは全く違い、夏の

黒姫が嘘のような、幻想的な世界(まさしく雪渡りの世界でした)。

アンデス3の子どもたちは、シニア(ひしゃ&まの)の絶妙なコンビも

笑わせてくれましたが、最終的にものすごく一体感が生まれ、初日の

「し~ん」は一体なんだったの?と思うほど。2班は、国際交流に参加

する子たちにとって、「こなくちゃいけない」キャンプという認識が

あったのか、はたまた年齢的なもの(小6~中1という微妙な)なのか

クールに構えて、周りの様子を観察・・・・という態度の子が目立った

のは最初だけ。

実に実に、素晴らしい光景を見せてもらいましたよ~!!

小さなきっかけは、小6のカだったでしょうか・・ちょっとずつ、ちょ

っとずつ、自分から働きかけ、それに呼応する子が出て・・・変わって

いく、変わっていく、一つづつ鎧を脱ぎ捨てるように変わっていく・・

そんな姿をリアルタイムで、しかも4日間という短い時間に見ることが

できる。これってTの醍醐味かも。

別れの集いで、「正直、国際交流に行ったら、ラボやめようと思ってい

た。でも、このキャンプがこんなに楽しかったので、またキャンプにく

るためにも、ラボを続けようと思った」

「自分も国際交流でラボやめようと思った。でも、ラボっていいな

と思い直した」・・・・こんな言葉が何人からも飛び出しました。

正直、ヒヤリとしました。そんな危ういものを心に秘めてこのキャンプ

に来ていたのね・・・・でも、彼らの楽しみ方は、半端じゃなかった。

あれは2日目だったか、3日目だったか・・・・・ホントに10分程の

休憩タイム、夜の8時過ぎ。外に出てはいけない・・・んだけどロッジ

の目の前だけで雪合戦をしたい!と言い張って、シニアの許可をとって

飛び出していった子供たち。その姿は、まるで小鬼のようでした。

瞳がランランと異常なほど輝き、口は喜びを隠しきれなくて耳まで

裂けそうなほど。体中で嬉しさを表してまさしく飛び跳ねているのです

そう、学年なんて関係なく。小学生から大学生まで、その瞬間、アンデ

ス3の子どもたちは、み~んな小鬼になっていたのでした。いやぁ

見ものでしたよ!!この姿、お母様がみたらなんていうかな?ちょっと

クールな中学生の姿は、どこに消えちゃったんだろう?本当に魔法の

ような10分間でした。そしてその魔法は、変える間際迄ちゃんと

続いていたうようです。4日目、朝から、バラバラと仲間が帰路に着き

少しづつ減っていくロッジのメンバー。誰とはなく「カバディ」やろう

と。2日目の野外活動で、「カバディ」というインドとかパキスタンの

スポーツを教わった子がいて、それを聴きながら残ったメンバーみんな

で、2チームに分かれて肩を組み。カバディ、カバディと掛け声をかけ

あっていました。本当に、私がロッジをでる直前まで。こんなに一体感

のあるロッジははじめてかも。3日目のTA「ひとりぼっちのドロンパ」

の時も思いましたが、バラバラのPから来たとは思えないほどのまとまり

のよいTAでした。これも、シニアメイトのひしゃとまのが、頑張ってく

れた賜でしょう。出会えたことに感謝です。わたしも行ってよかった!

********************************

10周年は、参加した子が「やってよかった」と思えれえば、それが

一番、と思い定めました。結果、自分自身が「やってよかった」。

キャンプも、参加する前は体がしんどかったけれど「行ってよかった」

チャレンジする機会を与えてくれる、

ラボって、本当に懐が深いなぁ・・・としみじみ思う、お正月でした。
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テューターっていうのは・・・ 3 12月03日 ()
久し振りに日記を更新しています。12月になり、やっと季節らしく

なってきたような・・・・

マイPは、12月23日、本当は11年目なのですが、満10才というこ

とで、クリスマスの発表会をアニバーサリーにすることにしました。

はじめてのパーティフラッグを作ったり、Tシャツを久しぶりに新しく

作成したり・・保護者の皆様と一緒に歌を歌おう!とか、いろいろ計画

はしているのですが・・・・・お母様たちのご協力もホントに感謝して

いるのですが・・・・・

今回、小学生は『オバケのQちゃん1話』、中高大生が『平知盛』

・・・・・壮大なテーマに挑戦してしまいました・・・・・・

全員で行うのは『裸の王様』こちらは、まだ何も見えてこない・・・・

心底逃げ出したい今日この頃なんです。あぁなんでアニバーサリーなん

て計画しちゃったんだろ~・・・という心境で日々悶々としています。

でも少ないメンバーは試験で休んだり、風邪で休んだりするたびに

すみません!という気持ちを伝えてくれるのですが・・・・

私の方こそ、テューターのワガママ押しつけてごめん、という気持ち。



そんな鬱々とした気分の中、街でばったり出会った知り合いがこんなこ

とを言ってくれました。彼女は某国立大学で、臨時講師の職についてる

才女なんですが。彼女は自分に言い聞かせるように、

『”先生”っていうのは、自分育ての仕事なのよね~。子供のためとか

人のためとかというより、自分自身のためにやっているのかもね』


・・・・・ものすごく納得。多分、頭のなかでは分かっていることだと

しても、時に悩み、時に投げ出したくなり、同じ所をグルグルしている

ような時に、ハッと気づかされる真実。

当たり前のことでも、見失いがちなのが人生ってもんでしょうか。

こんな私ですが、付いてきてくれてありがとう、という気持ちに切り替

えさせられました。


発表も、計画していることも、全然できないかもしれない。でも

テューターやってればそんな日もあるでしょう。

雨降りの多い私のこの頃ですが、傘をさして歩けば、少しはマシかも

しれません。その傘は、ひょっとすると、今まで出会った子供たちや

お母様、お父様方の、私に向けてくれた笑顔で出来ているのかも

しれないな、と思えてくるのでした。

もうちょっと頑張って、23日は少しでも笑顔をたくさん見られるよう

に!!
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娘の被災地訪問with神山氏 1 07月12日 (火)
すでに3週間もたってしまいましたが、さる6月22日~24日、

ラボOGの娘のみーしゃがふとしたご縁で、ノンフィクション作家の神山

氏と数人の仲間で、東北の被災地へボランティアに行ってきました。

きっかけは、わがたま川地区で開催した、45周年記念の子育てフォー

ラムに、神山氏が講師としていらした事でした。

保護者の方々や、ラボっ子、OGたちで、大変面白く有意義な講演を拝聴

しました。近著のテーマである、盲目のピアニスト辻井伸行氏のお話等

時間の経つのを忘れるほどでした。

その後の神山氏を囲んでの昼食会で(もちろん娘は参加を固辞しまし

たが、神山氏が気さくに誘ってくださったため)、就活中の悩みを相談

したりしたところ、「東北へ一緒にいこう!」という話になり、

トントン拍子に事が運んだというわけです。ラボっこOGは、もう一人

講演会に参加してくれて、7月はじめに助産師としてスーダンへ旅たっ

て行った、たま川地区川上Pのサトリンも一緒でした。二人はもちろん

子供の頃からよく知っていて、優等生の彼女にいつも尊敬の念を抱いて

いたので、今回の被災地へのボランティアは二重の意味で有意義な旅

だったようです。ミーシャに代わって報告したいと思います。

*******************************

旅の目的は、被災地の仮設住宅に、二夜限りの居酒屋を開設し、元気

づけることと、落語家の三遊亭享楽氏の高座とジャグラーの謳歌氏の

パフォーマンスを楽しんでいただくこと、そして被災地のラボパーティ

への訪問でした。もりだくさんの内容に何度も打ち合わせをし、

3台の車に荷物を積んで、総勢7人で朝早く石巻へ向かいました。

打ち合わせ通り、少人数のグループに別れてそれぞれの訪問先へ。

さとりんは、Iパーティをはじめとしてラボっ子以外の子供たちを含む、

小学生たちと一緒にソングバーズなどを楽しんだようです。

飯澤Tは、私と偶然春キャンで同ロッジになったことがあり、今回の被災

で、地域の国際交流組織を拠点として、骨身を惜しまず活動されていま

す。「国際交流協会ともだちin名取」というグループでブログもある

ので、是非ご覧下さい。また、このような状況で今夏シャペロンとして

アラスカへ出発なさるその行動力にも、頭が下がります。気を付けて

そして、素晴らしい時間をお過ごし下さいませ。

みーしゃは、Yパーティへ神山氏とともに伺いました。依田Tのご希望で

神山氏の「思ったことを言葉にする」講座を中心に、テューターのお嬢

さん達とも親睦を深めたようです。みーしゃの話によると、みんなすご

く明るくて、真剣で、ボランティアに行った自分のほうが元気を貰った

そうです。ちなみにボランティアで伺う前に、心の準備のひとつとして

被災された子ども達への、具体的な接し方が記載された、依田Tの

パーティ通信『ぐるんぱ通信』を送っていただきました。

そこには、テューターご自身の体験と、精神科のお医者様からのアドバ

イスが書いてあり、私にとっても大変参考になるものでした。実は

その精神科のお医者さまというのが、石巻在住の、わが地区の嶋岡Tの

お兄様で、こういうところにもラボのつながりを感じています。

地区の皆さんにも、このぐるんぱ通信を見ていただきました。

とても参考になりますので、関心をもたれた方は、そちらもぜひ検索

なさってみてくださいませ。


夜は居酒屋&享楽師匠の高座、こちらは地域のお年寄りが

すごく楽しみにしてくださっていたとか。飯澤Tたちが、高座を設営し、

お年寄りのためには、椅子を準備して待っていてくださったとか。

次の日はTパーティへ、さとりん、謳歌氏、神山氏とともに訪問。

時間が空いているときに、パーティのお母様が近所を案内してくださっ

たそうです。空っぽのおうちに紙が大きく貼ってあります。

この家の住人は、どこそこの避難所(或いはおうち)にいます、という

張り紙でした。また、身長より高いところを指さして黒い線が付いてい

ますが、ここまで津波が来たのですよ、という説明でした。

東海林Tの御宅では、ジャグラーの謳歌さんのパフォーマンスに見入る

子供たちの姿が、いきいきと写真にうつっていました。東海林Tも凛と

お美しく、私のラボ中の姿とはあまりに違うのでびっくりでした。

ご自宅で、お母様方、みなさまと料亭のようなお食事を供され、

この状況下での心からの振る舞いに本当に頭が下がりました。

本当に皆様にお世話になりました。この場をかりて御礼申し上げます。

今回のボランティア旅行で、みーしゃの報告と写真を見て感じたのは、

被災された方々の目を見張るほどのオーラというか、逞しさ、そして

その反対側にあるだろう、私の想像のつかないほどの傷の深さ・・・

深い闇があるからこその際立つ光なのでしょうか。現地にたっていない

私が軽々しくものを言えない。しかし、ラボOGの娘たちを受け入れ、

もてなし、そして共に明るい笑いを見せてくださった皆様の懐の深さ

に深く深く感謝いたします。テューターってすごい。ラボって深い。

神山氏には、グループキャプテンとして本当にお世話になりました。

近日にも再び石巻へいらっしゃっているとか。フットワークの軽い

神山氏のこと、今回は、どんなサプライズを抱えて訪問なさっているこ

とでしょう。氏の書いていらっしゃる本と、氏の行動力がピッタリ

リンクして、彼もまたラボOBであったと嬉しくなる私でした。
>>感想を掲示板へ
アットホームな発表会*** 3 05月02日 (月)
日本中が、言葉も出ないほどの衝撃を受けて、口を開こうにも

何を言うのか自分でも分からず、笑おうにも心から笑えない日々が続い

ていました。少しづつ言葉を発する人が表れ、「自分のできることを

頑張ろう」という、強いメッセージを出す人が表れ・・・・

弱い私は、なんだかそれでも背筋を伸ばすことができず、それは、本当

に震災のせいなんだろうか?・・それにかこつけて単なる情けない自分

を肯定したいだけなんではないだろうか?・・・・とぐだぐだ思い悩む

日々を過ごしていました。

もと黒岩Pのラボっ子ファミリーが、岩手で被災され、ようやくメールが

通じた嬉しさのあまり、思いつくままにダンボールを送るという衝動的

な行動はとったものの、それでも何もできない自分が嫌で嫌でたまらな

い、きっと多くの方が私と同じような気持ちを抱えていらっしゃるのか

もしれません。何を言っても虚しさが募りますが、祈らずにはいられま

せん。心からお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた皆様に

謹んで哀悼の意を表します。


そんな中、時間は粛々とすすんでいます。

毎年4月は、わがたま川地区の交流発表会が行われておりましたが、

今年は、震災の影響、諸々で開催されないことになりました。

テューターになって11年目、もちろんはじめてのことです。

マイPは、「安寿と厨子王」をやるつもりでおりました。中止がきまった

のは、震災直後。まだお話のふもとをウロウロしているところでした。

中止になっても、テューターというのは、本当に荒れ野に芽を出す雑草

のごとく(すみません)、条件の許す範囲で小さい発表を試みる風が

吹きました。大勢だと、避難のことや万が一の対応に不安がある・・・

ということでしょう。グダグダ悩んでいた私にも、暖かい先輩の声が

春風のように吹いてきました。マイPだけだったらとてもできなかったで

しょう。声をかけてくださったのは、私のマザーパーティの川上Tでし

た。

子供たちの気持ちはどうなの?と、意見を求めたところ、なんと

ほぼ全員が「やりたい!」という返事。・・・・毎年、重いお尻をたた

くように叱咤激励しつつ、合同練習に臨んでいた経験から、

「発表会がなくなって助かった~」てなことを考えているのでは・・?

と疑心暗鬼になっていた自分を恥じることになりました。


でも、計画節電の都合で合同練習ができません。パーティの時間オンリ

ーでの発表会は、想像していた以上の焦燥感でした。仕方なく小学生を

4月だけ中高大生クラスに合併し、それでも予定が立たない子は、でら

れず・・・キディさんは、連休でこちらに居ないため、不参加という

ぼろぼろ、穴の空いたような状態でした。

川上Pも、きっと同じような状況だったと思います。

当日体調を崩した子もおり発表の朝10時過ぎに(発表会は、5:30

からでした)いきなり

「最初のナレーションやって!」「山門のおじいさんやってね!」と

テューターから振られた子達の心境はいかばかりか・・・・テューター

の無茶振りにも 「了解!」「出来る範囲で頑張ります!」と文句も

言わずに引き受けてくれる、彼等。子供たちの方がずっと強い。


当日、川上P、黒岩Pの大きい子達と打ち合わせをしながら、どんどん彼

等同士で話が決まっていく様子が頼もしく、2つのPだけだからこそ

自分たちがなんとかしなくちゃ、という様子が、特に中3・新高1の

子達の様子に伺えて、嬉しかったです。

TAは、黒岩Pの「安寿と厨子王」から。非常事態で、台本をおく、という

前代未聞、こんなこと許されない!という向きもあるかとは思いますが

どうかお目溢しを・・・と自分の中でも折り合いをつけつつ(今でも

悔しいのですが)・・・・とにかく、お話を伝え語ることに専念しまし

た。セリフが出てこなかったり、英語が先に出てしまったり・・・

ハプニングはた~くさんありましたが、ともかくこれも2011年の

黒岩Pの一ページに刻まれて、子供たちの心に残ることでしょう。


主役の安寿、はじめの頃は声がでなくなったり、当日は迷子になって

最後までドキドキしましたが、ずいぶん成長してくれたように思いま

す。厨子王のR君も、一番最初にCDどおりに言えるようになって、

他の大きい子を引っ張ってくれました。小5の彼に付いていくように

大きい子が自覚していった功績は、大きいものがありました。


うちのお話が、悲しい日本のお話だったのに対して、

川上Pの「ひとうちななつ」は、子供たちの表情がホントに楽しそうでし

た。二人の巨人のところなどは、笑い声が起きるなど、見ている人たち

がお話に引き込まれているのが分かり、うちの子達も「楽しい話だね」

と終わったあとで、しみじみ語っていました。さすがです。


はじめの言葉は川上Pから、終の言葉はマイPから、それぞれ小学生が

立ってくれたし、発表の後に全員でBINGOゲームをし、景品をもらったり

と、普段の発表会ではなかなか味わえないアットホームな雰囲気でし

た。もちろん、被災地の子供たちのためには、家にある絵本を持ち寄っ

ていただき、それを「被災地に絵本を送るプロジェクト」という活動を

している市会議員の事務所に送らせていただきました。



そんなこんなで、怒涛のような企画・準備・実行・・・の発表会では

ありましたが、今実感として、『やってよかった』。たとえ小さい目標

でも、立てて頑張ることが大切、と言ってくれたのは、マイPの大学生の

Ayだったか。彼女はでられなかったけれど、子供たちの言うとおりに

進んできてよかったです。

声を掛けて頂いて、感謝していると共に、両Pの子供たちにも感謝です。

こんな、下をむいて立ち上がれなかった私の背中を押してくれてありが

とう。どんな小さな一歩でも、みんなに背中をおされ、手を引張って

もらいながら、踏み出す「気持ち」を引き出してくれてありがとう。
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『物語に出会う』瞬間に立ち会える、喜び 02月06日 ()
久し振りにアップしています~!今日は、神奈川支部高校生活動の

発表会でした~。セロ弾きのゴーシュ、ジョン・ギルピンのこっけいな

できごと、耳なし芳一、安寿と厨子王、ジュリアス・シーザー、バベル

の塔・・・・どれもどれも素晴らしい発表で、ブラボーでした!!

素晴らしい美食をお腹いっぱい!という幸福感です。

高校生ともなると、こんなに熱くて素晴らしいTAができるのですね。

きっとどの子も、小さい頃から、物語と出会う積み重ねがあってこそ

なのだろうな、と思い、ふとマイPのラボっ子が脳裏に浮かびました。

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彼は、小4。野球大好きな、子供らしい男の子。

夏のキャンプには、元気さを発揮しすぎて、知り合いのロッジマザーに

苦笑いされてしまうほどのやんちゃです。

さて、昨年、11月に新しいライブラリー『ジョン・万次郎物語』が出

ましたが、発刊に先立ってマイPなりの導入をいつものように(そう、

いつものように、です。決して今回が特別というわけではなかったので

すが・・・)しました。

例えば、朝日ジュニアシリーズの漫画日本史のジョン・万次郎特集を

みたり、ラボ推薦図書の万次郎の本をヒモといてゆかりの写真をみた

り、捕鯨の歴史の本をみたり・・・・

何が彼の脳裏に焼きついたのかは、その段階では全くわかりませんでし

た。そうこうしているうち、ウインターキャンプの申込書が、ライブラ

リーの申込書と共に届きました。これまたいつものようにみんなに

配った所、彼はその申込用紙をじ~っと見て、パーティが始まっても

はなそうとしません。「どうしたの?それ、しまっておいてね」と

こえをかけると、真剣に「これ、雪で遊べる?」と聞きます。

「うん、もちろん遊べるよ」とこたえると、「行きてぇ~!!」と

急に叫びました。そのときは、ウインターキャンプ=雪遊びができる

ということだと思っていました。それが少し違うのかな?ときがついた

のは、彼が「お話はジョン・万次郎2話って書いてあるけど、持ってな

い!どうしたらいいの?」と言ってきたときでした。「大丈夫、まだ

これからでるお話だからね、テューターももっていないよ」というと

安心したように、「この申込、すごく大事だからお母さんに絶対渡さな

きゃ・・・」と独り言をいい、いつもはグシャとカバンにいれる書類を

大切そうにしまったのでした。

そして、私が何度か導入をしているとようやくライブラリーが届きまし

た。届いたその日、ちょうどパーティだったので、終わった後お母さん

のお迎えがくるまでの間、彼の「ねぇ、聞かせて!早くききたい」とい

うリクエストに答えてCDをかけました。彼は絵本を手に、食い入るよう

に聞き入っています。お母さんが迎えに来ても「もうちょっと、もうち

ょっとだけ聞かせて!」となかなか帰ろうとしませんでした。

もちろん、かれが家に帰ってすぐにライブラリーを聞いたのはごく自然

なことでした。その一週間彼曰く「20回くらいきいたよ。ジョン・万

次郎ばっかり聞いてた」・・・・クリスマスの発表会のTAはそっちのけ

でそればかり時間の許す限り聞いていたようでした。

それから彼は、お母さんに頼んで、ジョン万次郎物語の本を買ってもら

い、それをすぐに読んでしまいました。そして、「ウインターキャンプ

に行きたい!」というので、「ごめん、ひとりで参加することになっち

ゃうけど・・・大丈夫?」と心配する私を尻目に「平気!」と元気に

1班に参加してきました。

帰ってきて、新年のパーティからず~っとキャンプの話をしたくてした

くて、「ねぇ、キャンプの話する時間ちょうだい!」とねだるほど。

一体何が彼の中で起こったのでしょう!?こんなにキャンプ好きだった

っけ?そして、その中で語るのは、キャンプでジョン・万次郎をやった

こと、野外活動・・・・どれほど彼の中でこのお話が大きいウエイトを

しめるようになったのか、言いたくてたまらない彼の顔をみればすぐわ

かりました。

10才という年齢で、こんなに夢中になれるお話に出会ったその瞬間を

私は、誰よりも(たぶん)アップデートで立ち会うことができたことを

すごく幸せに思いました。

彼の大好きなジョン・万次郎のお話を 2月11日に地区の小学生広場

で取り上げることになりました。

そのパンフレットを渡すとき「今度はジョン・万次郎の1話だよ」とい

うと「へぇ~!ほんと?」と目を輝かせた彼。時間をやりくりして

小学生広場にも参加することになりました。感想が楽しみです。

これからも、成長していくうちにいろんな物語に出会うことでしょう。

そして、今まで親しんできた物語をいろんな視点で見られるようになる

に違いありません。でも、大好きなお話というものは、形を変えても

一生心の中に刻みついて、忘れられないものになるはずです。

そんなキラリとした瞬間に立ち会える、これがテューターの醍醐味

っていうものなのでしょうね、きっと。
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