幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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 月に一回、ボランティアで小学校に行って「英語で遊ぼ」をやっている。One Little Finger をやった後、shoulder, knee といろいろやっていたら、一人の子が、「おへそは?」といった。私は「belly button、おなかのボタンだって」といった。すると、4年生の子が「tummy button じゃいけないの?」といった。私は「いいよ、どっちでも。あかちゃんことばなの。」といった。
 家に帰って、辞書を引いてみた。幼児語として一応出ていた。感のいい子がいるもんだ、と思った。辞書を引いてもうひとつ思い出すのは、「臍」の navel。私が、オレンジのネーブルを買ってくると、姑がいつも、「これはネーブルだね。おへそがあるから]というのだった。Navel orange もこれなんだ。

 ところで、私にこの belly button を思い出させた「へそもち、かみなりこぞう、The Thunder Boy」のライブラリーは、今のラボ活動を築き上げた最初のテープ。歴史的な作品といってもいいだろう。私が最初の発表会でやったのも、この Thunder Boy だった。そのころは、まだテーマ活動模索時代で、ダンボールをつんで五重塔の絵を描いたり、かみなりこぞうは、机の上にのったりしたものだった。

 また、この物語は、日本語が多く、日、日、日、英。日、日、英・・・というように、ある意味、自由自在。今の作り方から言えば、特殊といえる。当時この制作に当たられた責任者の覚書として出されたものがある。その中から、面白いと思うことだけ抜書きしておこう。
 この「かみなりこぞう、原作、へそもち」は、いかにも日本の昔話のようだけれども、渡辺茂男さんのまったくのオリジナル、しかもニューヨーク生まれという。渡辺さんが、ニューヨークの市立公共図書館の児童図書館に留学していらしたとき、ハドソン川のほとりを電車通勤していると、エンパイアステイトビルなんかにワァーと黒くもがかかることがあった。そのとき、ふっと思いついてこの物語を書かれたという。渡辺さんは英語でこの物語を作り、アメリカの子供たちに話して聞かせた。それを日本に帰って日本語に直し、赤羽末吉さんが絵を描いて「へそもち」として、福音館書店からだされたのだそうだ。それにまた、一生懸命ラボの英語をつけて、日本語もつけて、ラボ・ライブラリーにしたというわけ。
 これに関わった人たち、みな大御所だけれど、当時は若い。歴史を感じる作品である。

 ―――人や動物のおへそを取って食べるなんてへんだな。おしょうさんはあたまがいい。おへそのかわりに、おもちをやって、もう、ぎせいしゃが出ないようにしたから。
 でも、おおきいばあちゃんは、かみなりがくると、いつも「おりこうにしないと、おへそをとられるぞ、くわばらくわばら」といいます。おかあさんは、「おなかを出していると、おなかを冷やして病気になるよ。ということだよ」といいました。私はみんなおもしろいなとおもいました。―――I子(小3)

 ―――黒くももくもく。たいこをドドンドン。いなづまピカッ!物語にすると雷も面白い。暑い日に雷が来ると、ああ気持ちがいいと思う。でも、本当はこわい。五重塔のやりに引っかかったのも、避雷針のことを言っているのだと思う。田舎に遊びに行ったとき、ものすごい音がして、いなづまが走るのを見たときは、こんなにこわいものかと思った。
 最後に、おしょうさんが、「もう、へそをとるんじゃないぞ!」という。人々の切実な願いと、自然に対する人間の知恵、自然を大切にする心と調和、私たちの忘れてはならない物語だ。―――Y子(中1)

 雷は電気。そうわかっていても、物語の中では楽しめる空間が、頭の中にほしい。心の余裕でもある。小野かおるさんも、そんなきもちで、「かみなりさま」の絵本をいくつか書いておられるのであろう。

 SK1は、何十回やっただろう。発表会に関係なく、雷のなる夏には、必ず思い出して聞いた。国際交流では、何人もが、障子紙などに、絵を描いて巻物を作ったりもした。なつかしい物語だ。
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