幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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「耳なし芳一」「鏡の精」とCDを聞き直したら、ラフカディオ・ハーンの本も何かあったな、と思い探してみた。「ラフカディオ・ハーン」・・・異文化体験の果てに・・・牧野陽子著(中公新書)が出てきて思い出した。読みやすい本で、中高生にも紹介し、当時、読んだことがあったなあ、と。やはり、ハーンについて少しでも知ることは、より怪談を理解し、楽しむことが出来る。

 ―――このお話の作者は、ラフカディオ・ハーンなので、なるほど、そうか、と思った。学校の教科書には「むじな」がのっていて、ハーン、小泉八雲についても、調べた。
 籐太郎は、ぎょっとするような生き物の鮫人を、連れてきて、自分の家の池に住まわせた。藤太郎は、親切で、気持ちの素直な人だと思った。ところが、病気になるほどの恋に落ちて、寝ているとき、鮫人が悲しんでないた涙が、みんな宝石になった。これはすごい。誰だって喜んでしまう。藤太郎もそれを見たら、いっぺんに病気でなくなってしまって、その宝石をひっしに拾い集めた。鮫人は、ただ、泣いた理由がわからなくなって、びっくりしただろう。しかも、もう少し宝石が足りないから泣いてくれと、とんでもない勝手を言うから、鮫人は、怒って「本当に悲しくなければ泣けない」といった。これは、人間の勝手な欲深さに対して、海の生き物の純粋な清い気持ちが、戒めたように思う。
 話は、酒とさかなを持って、瀬田の唐橋へ行き、鮫人は、竜宮の方をむいて、泣いてくれた。おかげで、藤太郎は、結婚できたし、鮫人も、竜宮へ帰れるようになったし、めでたし、めでたし。なんか宝石を贈って結婚するなんておかしい。いやな感じ。―――M子(中2)

 「エメラルドのように澄んだ緑色の眼」から、涙・・・宝石がこぼれ落ちる。この色彩は、絵を見るより、自分の瞳に浮かぶ、自分のイメージの色のほうがいい。古い小型本のほうの絵を見て、6歳くらいの子が、強烈な絵を描いたのを覚えているが、この部分の絵は小型本のセンスのほうがいいと思う。
 ハーンの怪談は、怖いというだけでなく、やさしさに貫かれている。神秘なもの、不可思議なものへの興味を呼び起こし、それらをつまらないと排除するのでなく、帰って、人の心を豊かにするものだと分からせてくれる。

 牧野陽子さんの本から、私の印象に残る箇所を抜書きしておこう。
「ハーンは、人生においても、文学においても、夢がもっとも大切なものだと考えた。ハーンの言う夢とは、睡眠中に見る夢のことも、また現実を離れた空想と幻想の世界のことをも指している。
 ハーンは、{作家への言葉}と題したある日の講義で、学生たちに次のように述べている。
 もし諸君が優れた想像力を備えているなら、霊感を得るために書物に頼ることは止めたほうがよい。それよりも、自分自身の夢の生活に頼るのだ。それを注意深く研究し、そこから霊感を引き出すのだ。単なる日常の体験を超えたものを扱う文学において、ほとんどすべての美しいものの最大の源泉は夢なのだから。」








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