幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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1995年、このライブラリーが出たとき、物語の背景を求めて、の旅として、沖縄に出かけ、キジムナーの研究家で、キジムナー友の会を結成したりしておられる山城善光さんにお会いすることができた。
 沖縄へ出かける人は、それぞれいろいろな目的があるだろう。何よりも恵まれたリゾート地でもあるし、また重い歴史を抱えた島でもある。沖縄へ行って、ガイドの話を聞けば、それらから逃れることはできない。

 私たちは、石垣、西表島など、観光もした後、那覇にはいった。沖縄ラボの宮里さんのお世話になり、国際通りの山城さんのお店へ行く。現地のテューターの数人の方とも一緒になり、山城善光さんにお会いした。
 このお店は、沖縄の家庭料理でお酒の飲めるお店だった。壁には、いっぱい沖縄の言葉が島の絵と共に張ってある。そして正面にはキジムナーがいた。それは「平良真也作」と書いてあり、その下には「ブナガヤは平和の象徴」と大きく書いてあった。キジムナーのことを土地によって、いろいろな言い方があり、大宜味村、喜如嘉では、ブナガヤといい、山城さんも、ブナガヤと話されていた。そこにあるキジムナーが、イメージ通りであるとか、イメージが深まるとかは別として、山城さんが、いかにキジムナーを愛し、キジムナーの存在を信じている一人かがわかる。
 へちまと豚肉、ぶたのみみ、ゴーヤなど、沖縄料理に、泡盛をふるまわれ、夜、8時過ぎに着いた私たちは、料理と話に興奮と感謝、大満足のひと時だった。

 ところでライブラリーの[鮫どんとキジムナー]。この絵本の楽しいこと。私は、ラボ・ライブラリーの多くがそうであるが、単なる教材ではなく、すぐれた芸術作品であると思う。本多豊国さんの講演を聴くと、なるほどと、その努力のあとが納得できる。絵として、少し退屈になりそうなところには、紅型の雰囲気を持たせて、さらにそのあたりのイメージをたすけるような細やかな絵が描かれている。鮫どんは豊国さんに似ている・・・と私には思える。

 私が、絵本を見せながら読み聞かせをしていた。見開きいっぱいの絵のところは、文が少ない。そのページを読んで、次に移ろうとしたら、「ちょっと、ちょっと、・・まだー・・」という。次のページは、文章ばかり。わたしは、「わかった!」と思い、一生懸命絵から絵につなげるように、物語を覚えた。子供たちには十分絵を楽しませながら、絵から絵に飛んで、語りをやった。大うけに受けて、幼稚園でも十分、楽しんだ。

・・・「鮫どんとキジムナー」を聞きました。終わりに、沖縄の言葉で話しています。ぼくは、本を見て、初めは、わかる、わかると、思って聞いていたけど、そのうちに、何を言っているのか、わからなくなりました。これでも、日本語なのかと思うくらいわかりません。でもまた、そのうち、「さめどのー」(さめどん)「ないびた」(なりました)「ひち、はちにん、たちゃびた」(七、八年たちました)と、どんどんわかるようになってきて、すごくおもしろいと、思いました。
                      ・・・S君(中1)

 キジムナーの物語の心を知るには、ウチナーの言葉で聞くほうがいいかもしれない。船越義章さんが言われているように、「学問的な解明で納得するよりも、祖母の語った話で培われた私だけのキジムナー」でいいと思う。
  ガジュマルの木は、見る人によって、いろいろな姿にも見える。威厳をもった姿、優しい懐かしさを感じる姿、象に見えたかと思えば、後ろへ回れば、キリンに見える。そんなガジュマルの木の後ろに広がる青い海。朝、夕、変幻に変わる空や雲の様。こんなところに人々が、神や、魂、木の精を感じても不思議ではない。その土地の空気を肌で感じ、そこに感じた私のキジムナーを大切にしよう。

 [昔、人間は、キジムナーと心を通わせていた。いい友人であった。それが、いつのまにか、人間の知恵が、悪知恵になり、欲ができたために、キジムナーとの心の通い路が、閉ざされてしまった。]船越義章さんの言葉である。
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