I’m no good, or so they say, I won’t stay, I’ll run away,・・・・・この歌は、覚えやすいのか、小さい子までみんなうたう。歌えるものだから、元気に歌う。私はいつも、本当はそんな気持ちじゃないのだけれど・・・と思っていた。この動物たちは役立たずになって、殺されそうになり、飼い主から逃げてきた哀れな身の上なのだ。大人たちの今のリストラの社会と重なるかもしれない。いや、本当に世の中は、役に立つ間は、ちやほやされても、役に立たなくなると、手のひらを返したように冷たくなる。そんなことを、強調してもいいかもしれないが、こどもはそんなことはわからない。それでいいのだと思う。
または、彼らは分かっているのかも知れない。彼らは「そんならいいよ。こんなところにいてやるかい!」と、蹴飛ばして出てきた元気があるのだろう。
とにかく、音楽の調子にのって、BRAVO!と、いつもとっても明るいテーマ活動になった。
これは、グリムの昔話の中でもよく知られたほうだから、絵本も多い。でも私はパーティで読んであげたいのはなかった。いろいろ面白いのもあるけれど、やはり、福音館書店のハンス・フィッシャーの絵本かなあ、と。これは楽しい。でも、子供のクリスマスプレゼントに描かれたものというから、お話の本筋からは、外れていると思う。・・・と考えていくと、ラボの絵本は、地味ではあるけれど、井上洋介さんの絵がいいと思う。4匹の動物たちも、老いぼれている。でもにわとりなんかの、いかにも意地のある元気さを出しているのが面白い。
―――ろばも、いぬも、ねこも、それからにわとりもおいだされて、かわいそうだったけど、さいごには、すてきなおうちにすめて、よかったね。ブレーメンへいって、おんがくたいになるの、わすれちゃったみたい。でもおんがくが、とてもじょうずだね。にわとりは、どんなたかいこえでもだせるみたい。みんなで力をあわせれば、なんでもできるね。しあわせになってよかったね。―――T子(小1)
―――人間は勝手ですね。使うだけつかって、あとは大事にしないんですから。そんならもうそれまで、と、自分で自立しようとします。4人は、それぞれ特技を持っているので、その才能を生かして生活していくのでしょう。4人は協力して、知恵を使って、どろぼうを追っ払い、みんな幸せに暮らします。はじめはみんな暗い気持ちですが、最後は幸せで明るくなります。―――M子(小6)
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