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英語アレルギーのお母さんは以外に多い。英語できていいわねーなんていわれると気恥ずかしくなってしまう。何を隠そう学校英語や英検にとても苦労した一人だからだ。
先日英語落語を楽しんできた。「2006ラボ国際交流のつどい」で記念講演として落語家の桂かい枝氏による英語落語だ。英語落語を拝聴するのは3回目だった。子供達を前にどんなふうに始めるのだろうと興味深かったが、実に楽しくいつのまにか英語落語の世界に引き込まれていた。国際交流として北米・オセアニア・韓国・中国に今夏でかける子供たちに話し掛けるように話は始まる。もちろん日本語で。そして小話を披露しながら添えるように英語が入ってくる。日本語/英語を織り交ぜながら気が付くと英語だけの落語の世界に引き込んでいた。落語家という話芸のプロの技術もあるのだろうが、会場全体笑いの渦に巻き込まれていた。そこには英語・日本語の区別はなかった。コミュニケーションとしての言語が存在しているだけだった。
その中からひとつ・・・
日本語の小話から。「おーい、鳩がとんでいったぞ。」「ふーん。」
これをそのまま英訳しても英語圏の人はなにがおもしろいのか、なんのこっちゃわからない。
それが、
"You are stepping on something." "shit!" (なんか踏んでるよ。 くそっ・・)となると爆笑するという。くそっという舌打ちする時の言葉と糞の意味のshitをかけているらしい。
言葉遊びで笑いをとるのは「笑点」の中じゃないんだ。ちょっとだけこういったことを知るようになると英語の見方がぐっと楽しく身近になってくる。かい枝氏によるとこのフレーズ、トム・クルーズが映画の中でも言っているらしい。俺の落語パクッたななんて閉めるところはさすが!
ラボのお話CDを聞いているとこういった言葉あそびをお話の中から耳に自然に聞き込んでいく。笑いが理屈や説明を加えると楽しみが半減してしまうように、子供は感覚の中に入れ込んでしまうのだ。
こんな英語教育みたことない。いつのまにかはまってしまうのだ。こんなところにラボパーティの魅力があるのだと思う。そして、落語は一人で行い楽しむが、ラボは一緒にに楽しむ仲間達(子供も大人も)が年齢を超えて増えていく。だから週に一回の集まりのことをクラスとは呼ばず、パーティと呼ぶ。山登りのパーティからの由来だと聞くが、この言葉はぴったりだと感じる。パーティの中では一人一人が力を出し合っていかなければ活動が成り立たないからだ。ごっこ遊びからの延長だけど劇の練習ではない。聞いたお話を感じたように表現し言葉を発していくので姿勢はいつも主体的・能動的。これをラボではテーマ活動と呼んでいる。
千里中央の安倍パーティは登頂し始めててからまだ若干5年。これからどんな山目指して登っていくのだろう。一緒に登りはじめませんか。
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