|
|
|
|
|
|
|
|
<ラボでどのように言語を習得していくか・・・?>
ラボで私が目指してることは、“自分の意見をもって、ことばでコミュニケーションできる”ことです。
そのためには、お歌だけでなくお話が欠かせません!では、なぜテーマ活動なのでしょうか・・・?
テーマ活動の一番大切なことは、勉強の材料にしないこと。楽しんで主体的に取り組むことです。
ここで、今取り組んでいる“かぶ”を取り上げてみたいと思います。
まず、こどもたちと自由にかぶを楽しみます。役も自由に遊びます。この自由の中からたくさんの発見があります。引きぬく楽しみとかぶになる楽しみ、なっつ(小1)はいつも土になります。土がこのお話に必要だと感じたからでしょう。きらら(年少)はかぶですが、絶対抜かれたくありません。きっとかぶもそんな気持ちだったのでしょう。かぶが抜けなかった日がありました。ゆか(小3)は“ねずみがきても抜けなかったらどうなるの?”と考え込んだそうです。じゃあ、なぜ抜けたの?の問いには“みんなの力が合わせたから”という意見がでました。ねずみの小さな力も必要な力だったのです。
このあたりは言語習得の土台となる部分で、このようにお話を深く感じ、お話の中にどっぷりはいることが大前提です。“せりふ”ではなくそれが“ことば”であるためには・・・。“ことば”には感情がともないます。かぶを見て“おおきい”と思わなければ心から”Oh,my well,what a big turnip!”という“ことば”にならないのです。もちろん、かぶも“大きい”という思いで表現しなければ、おおきいかぶは伝わりません。そのためには、お話を楽しみ、深くお話に入る必要があるのです。
次に、日本語にこだわってみます。例えば、“Wouldn’t come out.どうにもぬけん・・・。”これはどんな状況なのか?“どんな気持ちになっているのか?”どうにもぬけん“の日本語の雰囲気から”wouldn’tcome out.”の英語のイメージをつかんでほしいのです。ちなみに、“どうにも”には“どんな方法をとってみてもまた、本当にやりきれない気持ち”の意味があり、”would”は未来、願望の意。きららかぶの抜けたくない思いとまさにドンピシャ!ちなみにこどもたちからは、“全然抜けないこと”“あんまり抜けないけど、ちょっとづつ動いてる”“がくっとする”“かなしい”という意見がでてきていました。
中学年代ぐらいからは英語にもこだわっていきたい・・・。”The dog went and got the cat犬はねこをよんできた.”ここの表現の仕方ですが、こどもたちの表現は様々です。おいで、おいでと手招きするもの、呼びにいくとねこがさっさかやってくるもの、ねこが勝手にやってくる・・・など。しかし、英語から推測すると、“犬が呼びに行ってねこを連れて来る”という動きになってきます。
こどもたちがこのような過程をたどるためには、お家での聞き込みが欠かせません!“ことば”(セリフではない)を覚えるためでなく、お話にどっぷりはいるために何度も楽しく聞いてほしい。
お話に入り込むための原動力は聞くことだけではありません。みゆう(年長)はなっつと合同練習で会うことが楽しみになりました。男の子たちも同じようです。テーマ活動では仲間からたくさんの刺激をもらいます。
テーマ活動はそれぞれの感じかたをそのまま表現できたらすばらしいと思います。いつもギューっとちっちゃなtiny turnip seedになってくれるたから、こまち、なお。途中でまったく顔をあげません。彼らはすっかり種なのです。芽がでるタイミングはどうも音楽のようです。ことばと音楽と絵をしっかり受け止めています。
ひとりひとりのこどもたちを伝えたいところですが、今日はタイムアップ。またの機会にさせて下さい。 |
|