幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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 ライブラリーの聞かせ方のヒント
民間伝承によるおとぎ話の一つ。3びきのこぶたの出版は18世紀後半に遡るそうですが、物語そのものはもっと古くから存在していたと考えられていますね。

日本では、福音館のさんびきのこぶたが有名なのでしょうか。

残念なことに、「子どものため」という薄ら寒い大義を掲げて、おはなしが改ざんされてしまい、
狼が豚を食べなかったり、最後には一緒に仲良く暮らすなんていう馬鹿げたおはなしになってるものさえありますね。
ディズニーなどは、おはなしそのものを世界中に広めたということと、みなに知ってもらうきっかけを与えたということの功績は大きいものの、
やはり昔話(民間伝承)の持つおはなしの力を再話で傷つけてしまったことは残念だなあと思います。

恐れ知らずに率直に言うと・・・
あの美しい挿絵の、福音館の作品もいまひとつ思うところがあります。
内容は改ざんされておらず、素晴らしいし、こぶたも狼も、景色さえも美しく、
我々ラボっ子が知りたい「バター作りの桶」さえも実物さながらに描かれていることは本当にありがたいのですが、
絵がありすぎて、そこに答えがあるように、子どもたちは受け止めてしまうという懸念があったからです。

松井直さんが、こう書かれています。
「瀬田さんに「三びきのこぶた」を訳していただきました。ディズニーの「三びきのこぶた」が納得できず、本物の「三びきのこぶた」を子どもたちに伝えたかったのです。
さし絵もイギリスの絵本をよく研究するとともに、徹底的に豚をスケッチして
山田三郎さんが会心の絵本に仕上げてくださいました。
この作品は今もなお『三びきのこぶた』の絵本の傑作として読みつがれています。」と。
おっしゃる通り、瀬田さんの訳は素晴らしいし、絵のクオリティも素晴らしい!
そして何より、福音館のその本物を子どもに届けたいという想いが素晴らしいです。

ただ、ラボでは「子どもたちに自分で想像して、考えて、発見してくれる場」を提供しているので
絵が「答え」になってしまうと困るのです・・・と言いたいわけです。

ただ読みきかせするだけなら、絵がことばの代わりになったり、補足になったりして良いのでしょうが
ラボの「テーマ活動」=日本語と英語の劇活動 をするにあたっては、ちょっと絵が邪魔になったりもするのです。

最初の読みきかせを、どの本でするか悩みました。でも結局色々考えて、この福音館の作品を読みました。
(あえて、ラボライブラリーの絵本を使わず)

でも、ラボっ子こそが、わたしの想像よりも逞しかった! 嬉しい発見です。

絵に左右されず、ラボのライブラリーの音源CD(耳)から情報を得て、
「テューター、レンガをひとやまもらいましたって言ってるのに、この福音館の絵だと家が豪華すぎない?」
などと突っ込んでくれました。ありがとーーー!

ラボの初期の頃の絵本は白黒で、ハリエニシダが本当にハリのように描かれていて、持つのも一苦労だね
という感じですが、
最近出版されたラボの絵本では、ハリエニシダに黄色い花が咲いています。

子どもたちは、本当に敏感です。その能力たるや目を見張ります。
大人は誰もそんなこと聞かないのに、
子どもはこの黄色い花を見た瞬間に「テューター、春なの?」と聞いてくるのです。

「なんで?」と聞くと

「カブを取りに行ったり、りんご取りに行ったりするから、秋だと思ってた・・・」というのです。

そうだよね、そうだよね。
よく気がづいたねと内心拍手しながら、一旦その意見を受け止めてみんなで考えたりしました。

「一ページにして季節が変わったのではないか?」という子に対して、
ライブラリーをよく聞いている子が
「次の日、って言ってるよ。季節はかわってないはず。」と答えます。
やはり「聞いて理解している子」がラボでは一番エライ。笑  年齢や経験なんて関係ないのです。
そのおはなしに一番寄り添って向き合ってる子が一番強いし、一番意見が通る。いつも条件は平等です。

こんな逞しいラボっ子たちのおかげで、挿絵に左右されずにみんなの思い思いの想像が広がりました!
わたしの懸念なんて吹き飛んで、良かった良かった。

さぁ、こぶたは兄弟なのか 姉妹なのか?兄弟なら順番は?
狼はこぶたをどうやって食べたのか?(丸呑み?食いちぎる?)
お母さんぶたは病気なのか?ただ別々に暮らすようになっただけなのか?はたまた死んだのか?
家はどこに建てたのか?狼の家に近い順に食べられてしまったのではないか?
strawという発音がストローだと気がついて、飲み物のストローか?と言ってみては
調べた子が、昔はこれをストロー代わりにつかってたんだよとしたり顔で教えていました。
日本人なので、みな米の藁rice strawだと思っていましたが、
途中から、麦わらじゃない?となって、じゃぁ麦が植わっているところで作業しているおじさんがいるはず
と気づきました。
レンガを作るには粘土と水が必要だから川沿いなのではないか?
いやいやレンガを使うのは街だから、街の近くなのではないか?
最後の場面の音楽を聞くと、ハッピーな感じだから、お母さんぶたを呼びに行きたい。
いやいや最初に荒れていた世界だったけど、狼という悪者がいなくなったから、ほかの動物たちも呼んで
みんなで酒盛りしたい。
音楽がそんなに長くないから、そんな暇はない。「あ〜お腹いっぱい」幸せ!というところを表現したい。
などなど・・・
面白い話し合いがたくさんできた作品でした。



《3びきのこぶた パーティ遠足》

雨にも負けず、寒さにも負けず、距離にも負けず、パーティの皆さんが集まってくれました。
赤ちゃん連れや、妊婦さんまで!
その支えと愛情のお陰で、参加できた子どもたちは、素晴らしい刺激をもらえた交流だったと思います。

3びきのコブタに因んでいるので、
ミニブタを見て、餌やりまでさせてもらえて、大満足。
ナレーションに出てくる猿も見ることができて、良かった良かった。
鶏やアヒルもいれば言うことなしでしたが。

そして、雨で貸切状態のため、
キャンプソングやって、イースターの絵本を読んで、エッグハンティングをして、バター作りをして
小中学生による3びきのコブタクイズもやりました。
盛りだくさんの後は、のんびり、他の動物も見ながら、
「あ!3びきのやぎのがらがらどんだ!」
「像が湯浴みしてるよ〜。水も飲んでる〜。」
「20時間寝てるはずのコアラが、起きてる〜!」
「テューター、カワセミってラボに出て来たよね?」
「タンチョウかっこいい。恩返しするくらいだから頭良さそう。」
「バクだ、悪夢を食べてもらいたい。」
「カンガルーさーん、お願いこっちに来てーーー!」
などなど、豊かな会話で雨の動物園を満喫していました。

バディを組んだメンバーは、更に仲良くなれたかな?
生の体験に叶うものはありません。湧き立つ感情や記憶は財産です。
これが発表に活かせるように、気持ちをつないでいきたいです。


《遠足後の変化》

猿の動きが変わりましたね〜。
それまでステレオタイプだった猿が、途端にイキイキしてきました。
「猿が噛みタバコをくちゃくちゃ噛んだり」という、たった一言のナレーションですが、
噛みタバコと嗅ぎタバコは違うらしいとか、
タバコ吸う位だから、猿はヤンキーっぽいんじゃないか(素行が悪いはず)などと膨らみ、
豚をからかったりするような表現に変わっていきました。

めんどりも「もっと強くなろうとして」女子の戦いはさらに激しいものに。
羽が飛び散ってるような勢いが見えるようになりました。

一方、遠足に一緒に行けなかった子との差が、表現の中にも見えてしまう、この悲しい現実。。。
豚を見てきた子と、見てきてない子のちょっとした動きの差が、人間に見えてしまうのは不思議ですね。
本番の緊張の中で、この「得てきたモノ」をしっかり発揮できるかはわかりませんが、
やはり実際に見てきた(アンテナを立てて、しっかり見てきた)子が得た表現は、生涯の宝だろうと思います。

ハリエニシダは外来種。遠足では見ることができないし、
わたしもたくさん調べて、横浜に一旦定着した記録があるものの・・・うちの近所ではさすがに見つけられないので、
写真を見せたりしました
ハリがちょっと刺さる感じで痛いからと、狼もちょっと触っては前足をふうふうする表現に変わりました。

レンガの家の大きさと、狼が入るサイズの鍋が家のサイズと合わないなど、
なかなか解決しない疑問も残ったままではありますが、
(鍋はどこから持ってきたんだという疑問も)
また再びこのおはなしに取り組むときがきたら、また新しい発見もあることでしょう!
それが一過性で終わらないラボ教育の魅力♪
数年後、また取り組みたいね、と思いました。


《発表後》

普段は緊張とは無縁の元気、元気、こっちが困るくらい元気な人たちですが、
今回の発表会は、新しい地区で、初めてのお教室の皆さんと一緒だったので、
かなりのアウェー感。
子どもたちは、一人も知ってる顔がない上に、発表がトップバッター!
おまけに場立ちという、事前に舞台に立って立ち位置を確認するという時間もないのが初めてで
いきなりの本番だったので、
まぁ、笑ってしまうほどの緊張している様子でした。

時間の経過に従い、だんだん声も出てきましたが、
これまでさんざん話し合って表現も見事に消え・・・(苦笑)
舞台の隅にみんな団子のように固まって発表していました。

とはいえ、大きな子も混じっているので、途中からは舞台を広く使うことを意識したのか
緊張も解けてきたのか、表情も戻ってはきましたが、
なにしろ短い時間ですから、
慣れてきたときには発表が終わっている・・・という状態だったようです。

これも、本当に良い経験でした!
緊張感の薄い子たちにとって、ガチガチの緊張をする経験も最高です。

「次回は、緊張しないようにがんばる!」と意気込んでいます。笑
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