【国際理解教育としてのラボ・テーマ活動】
物語には、楽しいと思うところばかりではなく、不思議に思うところ、
変だなと思うところがたくさんでてきます。
そこには異文化との出会いのきっかっけがたくさんあるのです。
ラボ・ライブラリーの中では
マザーグースのライムからシェークスピアまでも含んだ英米の作品にとどまらず、
アジア、アフリカ、ヨーロッパ、世界各地の文化がそれぞれに生み出した物語と出会うことができます。
日本の狂言や古事記、梁塵秘抄の唄などの古典文学から
ラフカディオ・ハーンの『耳なし芳一』までもが含まれていますので、
ことばの体験は同時に世界の文化遺産にふれる活動でもあるのです。
ラボ・パーティではこどもたちの国際交流を進める中で、
国際交流を進めるほどに、日本文化を学ぶ必要を感じてきました。
そのため、日本文化の作品もたくさんあるのです、
『スーホの白い馬』のスーホの悲しみをともにしながら、
アジアの草原の民の暮らしに思いをはせます。
こうして物語を楽しみ、表現する楽しさを味わいながらも、
文化に対する国際理解教育を進めています。
いつの日か世界の様々な国の人とであうとき、話題に困ることがありません。
ラボ・ライブラリーとラボ・テーマ活動の体験が
対話を豊かなものにしてくれるのではないでしょうか。
『ぼくはトム・ソーヤの劇をつくったことがある。
ぼくの役はハックだったんだ。僕はあの役、好きだったよ。
あの場面でのハックの気持ちはね・・・・』というように・・・・ |