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”ラボ耳”とは?
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(2005年11月18日の日記より)
英語のみならず中国語、スペイン語で、気に入った歌があると何でもよく聞きます。車の中が一番多いでしょうか。「歌えたらな~」と思う私ですが、なかなか覚えられません。さびの部分がやっと少し口ずさめるようになったかな~と思う頃、いつも助手席に座っている娘は既に全部歌えたりするのです。
「え、いつの間に?何故?」と問う私に返ってきた答えが、「ラボ耳!!」
そうなのです。微妙な中国語の発音も苦もなくやってのけます。
「意味はわからないけれど、音は聞いたまま言える」
そういえば、ラボでいつもやっていること。
昨日の父母会で配付した資料の一つに山梨のラボテューターまじょまじょさんお勧めの「英語は何歳から始めればいいの?ー英語のパスバンドは2000ヘルツ以上」という文章を読んで思い出した話です。
どうやら「英語の耳」だけではなく他の外国語にも対応できる耳が育っているようです。あ~あ~私も「ラボ耳」が欲しい。
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「ラボ耳」とは、「聞いたままの音を再生できる」耳(と口?)のこと、つまり、音に敏感な耳。
社会人に英語を教えていると、子どもとの違いがよくわかりますが、一般的に、「聞いた音」ではなく、「思いこんだ音」を発音される傾向にあります。「聞こえた通り」に発音するのは、実はそう簡単なことではありません。もちろん個人差はあります。
「ラボ耳」を育てるには、CDを聞いて、一緒に口に出すこと(シャドーイング)を繰り返すことです。文字はなるべく見ない方がいいでしょう。と、言うか、見てしまうと耳は育ちません。思い込みが「ラボ耳」育成を邪魔してしまいます!「聞いて言ってみる」を繰り返しているうちに、出来るようになります。目に頼るのではなく、耳に頼るのです。耳を信頼しましょう。耳は働いてくれます。そうやって、「ラボ耳」を鍛えましょう。聞こえない音は発音できないのですから。
大人になってしまった人は、ある程度聞き込んだり口に出せるようになった後、音から文字を想像したり、文章を再生したりすると、有効です。確信が持てないとき、チェックしたいときは「テーマ活動の友」を見ます。その時、「聞こえてきた音」と「文字から想像する音」に差があると思います。それは、それでいいのです。「へ~、こんな風に聞こえるんだ~」とわかると、次からの聞き取りに役立ちます。
日本語も「あ、い、う、え、お」と、一音ずつ発音するときと、文章になったときの音は、前後の音の影響、アクセントなどで微妙に変化します。英語も同じです。辞書のカタカナ表記と、文章ひとかたまりになって聞こえてくる音が、全く違って聞こえてくることも多いです。「学校で(一言一言区切って)覚えた単語より、ライブラリーの英語の方が通じた!」という体験を持つラボっ子が多いのも、固まりで覚えた言葉に、”言葉”としても勢いがあったのでしょう。耳が育てば音も出せるようになります。
さあ、「ラボ耳」を鍛えて、マルチリンガルになろう!!
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