幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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 山梨地区  まんぎょう パーティ  開設: 1989年  5月

■発表テーマ: 『西遊記 ~火炎山を越えて西へ~』
The Westward Odyssey Westward Over the Mountain of Fire and Flame


■取り組み期間:2004年  2月 ~ 5月


■取り組みに当っての目標:
1 ラボっ子が、心から楽しいと感じることができるようなテーマ活動のとりくみをすること
2 テューターが、ラボっ子の年代にふさわしいリーダーシップがつくよう気を配ること
3 テューターが、「こころに響く英語力の獲得には何が必要か」を研究すること


■テーマを決めた経緯
1 小さい子から大きい子まで、パーティ全員が心から楽しめるもの
2 元気よく活動ができるもの
3 できれば歌があるもの ⇒ みんなで気持ちが一つになれるから


■テーマ活動の流れ
導入期

2/14・15 バレンタイン合宿⇒エントリーすることに決定、西遊記4話に決定

3/14    役ぎめ

3/15~   西遊記研究(登場人物調べ・歴史・中国・わからないことばなど)


展開期

3/19・20 西遊記合宿その1⇒オーディション部分を後半にすることに決定・メイキングにとりかかる

3/31・4/1西遊記合宿その2⇒メイキング手直し・リハーサル(通し)

4/10    オーディション・リハーサル

4/11    オーディション本番!(ラボ・センター新宿)⇒夜、合格の知らせに大喜び!

4/24・25 西遊記合宿その3⇒前半のメイキング


完成期

4/29 最終メイキング

5/1     リハーサル①

5/8     リハーサル②

5/9     本番!「東京支部テーマ活動発表会」ルネこだいら   


1 「オーディションにエントリーするか・しないか」 ⇒ 「エントリーする」ことに決定!

テーマは「西遊記4話 火炎山を越えて西へ」英日でとりくむことに決定

 
オーディションにエントリーするか・しないか =2/14・15(土・日)バレンタイン合宿=

はじめ エントリー派は5分の3、5分の1はエントリーしない派、5分の1はまよっている派 だった。


★エントリー派は・・・せっかくだからでよう。(高学年メンバーは高学年の発表で不完全燃焼だった。もっとやりきりたい!他地区のすばらしい発表をみて感動した!自分たちもそういう発表をしたい。⇒高校生実行委員のすごさも印象的だったらしい。)


★ エントリーしない派・・・今年エントリーして合格したら、来年出演することができない。自分は来年もっとやりたいテーマでエントリーしたい。ふしぎの国のアリスだと、ちょっと?(自分が活躍できないから)と思う。 強いリーダーがいないから難しいと思う。


話し合いをすすめていくうちに、「ふしぎの国のアリス」の発表もいいけれど、違うテーマだったらどうだろうか?ということになった。可能性は?ゼロからたちあげなければならない。テーマぎめはどうする?


そうこうするうちにあたらしいテーマでオーディションに挑戦することに全員一致できまった。


とりくみテーマはなににする?


たくさんのライブラリーがさっと候補にあがり、最終段階で5つに・・・「西遊記」「ドリトル先生海をゆく」「不死身の九人兄弟」「ピノッキオ」「十五少年漂流記」でディスカッション⇒「西遊記」「ピノッキオ」⇒「西遊記」の順で話がすすんでいった。


5つの話のうち、まんぎょうPがエントリーするにあたって よいところとわるいところを考えていった。⇒歌があるのがいいよね。まんぎょうPは歌が好き。みんなで歌をうたって一つになろう。十五少年~は一昨年発表したばかりで新鮮味がなくない?十五人のキャラをあらわすのは結構むずかしい。ピノッキオもいいよね。歌もいい。でも、登場人物が少なすぎて、ナレも少ない。「十五少年~」のお話はこわい。「ドリトル~」の族のたたかいのところおもしろい。九人兄弟はキャラがたくさんあってやりがいもある、しかし、単調・・「西遊記」歌がいい。キャラがたくさんナレもやりがいがある。


高校生はがんばるぞー!5年生以上もがんばるぞー!小さい子は歌ややりたい役に挑戦する!「西遊記3話・金角銀角とのたたかい」は数年前にやったから、4話「火炎山を越えて西へ」ならあんまりやった人がいない。だから4話にしよう!⇒あまりのラボっこのいきおいに私は呆然としてしまった。新記録樹立である。いままでテーマぎめは4時間~5時間が最短であった。それもそれはそれまでに話し合いがあって、ディベートでの最終段階の話である。しかし白紙の状態から1つのテーマになるまでに2時間もかかっていなかった。話し合いを通して、中・高学年ががんばりたい!という気持ちで一つになっていくのがわかって ジンときた。こうなったら、合格めざしてやるしかない!


オーディションは歌のある後半に決定
夜のミーティングで テーマぎめから1ヶ月後に役ぎめ、2回の合宿でオーディション部分の場面を作り、前日リハーサルでオーディション本番をむかえることになった。お話を通して、表したいこと(伝えたいこと=テーマ)は『きぼうをいつももっていよう』ということでした。艱難辛苦にあいながら天竺へいくまでの道中、三蔵一行たちはいままでの罪もつぐなえば、お釈迦様の弟子となることができ、あらたな「きぼう」にむかって歩いていける。がんばれば、きぼうにつながり、よい方向へむかっていくのだ。そのテーマをあらわすには後半でなければ・・それに歌は最初からみんな気に入っていて、ここはオーディションに出したい⇒満場一致で後半に決定した。


2 役ぎめは、自分のやりたい役で  = 3/13 午後=


役やナレーションは、原則として自分のやりたいものに挑戦してもらっている。地区発表会は、何人いてもすきな役やりたい役にとりくんでいる。今回は、オーディション突破を少し意識して、突破するにはどうしたらよいか話し合った。結果、ナレーションはともかく、三蔵一行、村人、牛魔王、鉄扇公主、は原則として一人でいこうということになった。ダブルやトリプルキャストだと思うように闘えないし、話の内容から迫力やスピード感を大事にしたいということで、各役ごとにオーディションになった。どうしても孫悟空をやりたいというのコタロウ小2とアスミ小3は「おなかの中の孫悟空」ということで納得した。鉄扇公主がなぜ男の子(サトキ予備校生)だったかと質問にもあったが、自然ななりゆきで決まったのであまり深く考えた訳ではなかった。以前もウエンディも自然に男の子がやった時もあるし、十五少年などは登場人物は男の子ばかりだったけれども女の子が自然にやっていた。公爵夫人も男の子だった。それと同じ感覚だ。しいていえば、最高学年のサトキは、本当は牛魔王をやりたかったけれども、それをやりたい高校生がいてちょっと遠慮というか譲ったのではないかと思う。でも、役を獲得したからには、自分もその役になりきって楽しむぞという意思が感じられました。鉄扇公主の歩き方が牛魔王風で堂々としているので、両足のひざに紙を1枚はさんでなんとか女性みえるようにと練習したりした。


ナレーションは、多くて両サイドのスタンドマイク4本を意識して多くて4人まで、自由に選ぶ。小さい子ばかりだからといって大きい子をつけたりはしない。どんなに小さくても英語と日本語で語ることをあきらめないようにと励ましている。自分で自分にあっていると思うハードルをおいている。ときどき、「ちょっと高すぎないかしら」と思う時もあるが、ほとんどさわらずに見守っている。発表を終える頃には、見事成し遂げていることがよくあるからだ。そんな時、「あ~調整しなくてよかった。」と思う。


とくにトラック3のナレーションなどは、長くて、速くて、4人で、音楽つきというテューターも挑戦したくない難しい箇所だったが、コタロウ小2、ミク小4、カスミ小5、ヒロミ高3、が挑戦するといって頑張った。当日の観客の感想文には「ナレが多いところは聞きにくかった」という意見がたくさんあったが、私はそれでよしとしている。もちろん4人がぴったり一声にきこえるようにというのが目標であるが、あの速くて分量の多いナレに小さいもひるむことなく挑戦してくれたことが嬉しかったし、最終的には一人一人が頑張ってちゃんとはいっているのを確認していたから、私はそれだけでもすごいと思っている。ほかの子も全部の場面で、一人一人が全力を尽くしたと思う。それに、誰かにやらせられているという感じではなく、本当に楽しそうだった。自分がなりたいと思ってとった役やナレを楽しんでいたのではないだろうか。誰に何と言われようと、私はうちのラボっ子たちをすごいぞと思っている。




3 心に響く英語力の獲得をめざして    楽しくあそんで暮らすだけ?


= さいゆうき合宿 ①3/19・20  ②3/31・4/1 ③4/24・25 =


グループは火・水・木・土曜日にわかれていて、みな遠方から来ているので(だいたい会場まで車で30~40分が普通で遠い方は片道1時間半の方もいる)合宿が多くなる。今回は3回の合宿と一日合同プログラムを4回で本番にのぞんだ。合宿では、おもにメイキング(場面づくり)と役づくりを中心に通して動き、通常ラボでは「西遊記かるた」や部分テーマ活動、歌、西遊記しらべを楽しんだ。こどもたちは、合宿を楽しみにしている。
HPでも紹介しているが、山々もっこりのモデルとなった甲府駅の北側にある愛宕山にある少年自然の家で毎回活動している。日頃、いそがしいラボっこたちだが、合宿の出席率がいい。合宿はお金もかかるし、時間も使う。それなのに、なぜ、小学生から高校生までもが、「じゃ、合宿にしよう」というのか不思議だった。ちょうどこの頃、ラボ松本講演会が開催され、私の中で革命がおきた。というか、開眼したように気がついたことがあった。


松本さんは、このようなことを講演なさった。(以下は抜粋です。詳しくはHPの松本講演記録で)


⇒脳科学者たちからの警鐘がある。=超早期にフラッシュカードなどで たくさんの情報をいれるのは 脳を破壊していることになる。脳肥満症。人間は成長がおそい生き物である。 よりはやく、よりレベル高く、間違いません!という宣伝文句がある。 こどもは、お母さんがのぞんでいることは拒否しないものだ。お母さんがよろこぶことをしようとするため、それに気がつかないことがあるが、結果としてこどもの脳を壊すことになるのだ。
ラボの考え方は逆だ。人間の脳は、もっとゆっくりとはぐくむもの。よりゆっくり、より豊かに、間違いをたくさんしよう!(一生懸命やって間違うのはOK!尊い間違いといえる。本人は悔しいと思うだろう。間違えてもそこには、間違えても、その一生懸命さを評価してくれる大人(テューター・両親・他のご父母)や先輩がいる。悔しい思いはバネとなり財産となるのだ。


⇒こども時代はみな「天才」。先に述べたように、こどもは全身センサーでキャッチできる。こどもの天才的な力をしんじることができれば、子育てはゆっくりできるはず。3~4才で日本語の文法をマスターしてしまう。大人はその間何をしたか考えて見てください。「一緒にあそんで、一緒にくらしただけ」ではありませんか。「これは私の鼻です」といちいち教えていないはず・・・「おしえない」から母語を習得したのです。おかあさんとあそんでいる心が穏やかな時だからこそ、丸ごとセンサーでキャッチして ことばが蓄積されたのです。


この講演で、私が一番感銘を受けたのは、赤い文字の部分だ。私も、これまで教えない教育?をめざしていたということがわかった。なぜなら、私よりもこどもたちの方がすごいことがわかっているから、私はあらゆる面で彼らを尊敬しているからだ。私が、何かを教えるということは、私が今まで勉強してきたことを伝えるだけのような気がして、それではいけないとどこかで漠然と思っていた。しかし、ここまで、はっきり答えを教えてくださるとは・・・。


「そうか、私の仕事は、ラボ・ライブラリーを中心に、こどもたちと一緒にあそんで、一緒にくらせばいいのか。」と気がついた瞬間、とても気が楽になった。こどもたちにとっては、ラボにはいって、そこにラボ・ライブラリーというか、テーマ活動という言語活動がさりげなく存在して、なんだかわからないけれど、合宿、交流会、キャンプがあって、あそんでくらしているうちに、発表会なるものがあって、失敗してもいい場所があって、仲間がいるから一生懸命やっていたら(適当の時もあるけど)ほめられたりして、がっくりすることもあるけれど・・・そんなに悪くない感じなのではないでしょうか。


そういえば、合宿では、90分のワークショップごとにブレイクがあるのだが、たちまち、あちこちで遊びがはじまる。それぞれのあそび。ここちのいい時間。いつもは遠くてなかなかじっくりあそぶことができないけれど、夜もある。ドッジボール、カードあそび、野球、おかしやさんごっこ、ごろごろ、おしゃべりなど、限られた時間だが、彼らは遊ぶのも天才だ。寸暇をおしんであそんでいる。そうやって、たのしくあそんでくらしているうちに、チームワークができ、リーダーシップがうまれ、ともだちとおりあいをつけて、テーマ活動の完成にむけて一つになっていくのか・・・


だから、私は合宿を企画提案する際に、保護者の皆さんに、出費と送迎のご苦労、家族の団欒をうばって申し訳ないと思う一方で、いや結構いいことしてるかなとも思ってしまう。限られた時間、限られた仲間、限られたスペースだけれども、安全で大人も仲間にはいって、大きな目標=心に響く英語力の獲得をめざしている。なぁんて・・ね。




4 発表後のラボっ子たちとパーティ全体の様子 


= 5/13 念願の十五周年交流会“Oh, Happy Day! ” と 6/13 激励発表 =

 
ささやかなパーティ十五周年記念行事 “Oh, Happy Day!”は、高校生以上の実行委員によってこころをこめて開かれた。ステージもなくフラットなスペースの 真ん中が みんなのステージ。いれかわりたちかわって 真ん中にいる人が変わった。親も子もテューターもみんな(そう事務局のT.Kさんも加わって)汗だくになってたのしみました。会の進行をしてくれているたのもしい高校生以上のラボっこたち・・・なんてすばらしいリーダーでしょう。


目標にかかげていた、ラボっ子の年代にふさわしいリーダーシップがつくようになったと思った瞬間だった。


激励発表で 「西遊記」を再演


近隣のパーティの二十周年記念発表会の激励に、西遊記を再演することになった。役がいれかわったり、、ナレーターも減ったり追加したりだったが、新鮮な気持ちで発表にいどむことが出来た。テューターも発表にいれてもらい、大きな経験をした。(これには大きなドラマ・ハプニング?が発生した。詳しくはHPを!)再演までに約1ヶ月だったが、合宿一回だけでの発表となった。その間事後活動で、先に述べた「西遊記かるた」や「書き写し活動」を促したりした。再演まで曜日のグループでは、いない役をみんなで「おれ、悟空」「私、鉄扇さん」といいながら とりくんでいた。そんな中で気がついた。「みんなセリフがいうことができている」ということだった。自分のナレやセリフは、大人も想像がつかないほどキープしている一方で、役をとっていない子もちゃんと代役になれるほど、セリフやナレをいれることができていた。(とくに水曜グループで多かった。比較的低学年のグループである)


あらためて、「決して教えない。ただ、楽しく遊んで暮らしただけ・・・」で本当にことばが身につくのかもしれないと思うようになってきた。


心に響く英語力を獲得するためには、もっともっと「たのしくあそんで暮らさなければならない」のかもしれない。


最後に、このような発表の機会をいただいたこと、皆様からいただいたお気持ちに心より感謝申し上げます。        
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