幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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和田稔氏教育講演会
2005年3月10日(木)10:00~12:00 
ラボセンターにて(おがちゃんさんHPより)

 
和田先生は、長いこと中高学校の英語教師を対象とした研修に関わってきた。その間、Team Teaching(ALT外国からの英語教師と日本人の英語教師が一緒に英語の授業を行う方法)を導入したり、ジェットプログラム(当初はイギリス・アメリカから始まったが、外国から大学卒業した若い人々を呼んで日本で英語教育に携わってもらう企画)を始めたりした。一つには、他国では外国語を教える教員はその国へ行って1年の研修を行っている所が多いが、日本ではそういう機会がないため、教員の英語力向上をも目指した。2つ目には、当時日本は景気がよく外貨を減らさなければならなかった。
東欧諸国ではイギリスからたくさんのネイティブスピーカーを入れて英語教育に力を注いでいる。
 「学習指導要領」というものがあって、これは教育の内容にかかわる中心となるもの。教科・科目の構成、教科の目標・内容、授業時数などが定められている。公立の学校ではこれにしたがって授業を行わなければならない。日本の義務教育は世界でも成功した例であるが、それは国が学習指導要領を決めて、全国どこへ行っても同じ時間、同じような教科書で教育しているからで全国一律の質が保たれている。これに決められたことを守らなくても許されるのが「教育特区」であり、例えば金沢市がそうであるが、小学校で英語を教科にしている。私学では、学習指導要領を離れて自由に教育を行っている。
 2002年に文部省は「ゆとり教育」を提唱し、週5日制に踏み切り、「総合的な学習の時間」を設けた。この「総合的な学習の時間」において、「国際理解教育の一環として児童が外国語(英語)に触れたり、外国の生活や文化に慣れ親しんだりするなど小学校段階にふさわしい体験的な学習活動が行われるようにする必要がある」とある。外国語教育が小学校で導入できるようになった。この「総合的な学習の時間」の中に英語活動は含まれるわけだ。「総合的な学習の時間」は年間3,4年生は105時間、5,6年生は110時間与えられている。その内容については各学校に任せられている。先に述べた学習指導要領のしばりが強いと各先生・各学校の独自性が活かされない。そこで各学校で創意工夫してやりなさいとしたのは大きな変革だった。そこで学校によって英語活動の時間がちがったり、そのやり方がちがったりしてくるわけだ。3年生から週1回英語活動をやっている場合もあれば年1回のところもある。
 英語に慣れ親しむには、週何回英語活動が必要なのか?現在はそれは周りの状況から決められている。ネイティブスピーカーの先生がいつ来られるかで年間の授業時間を決めることが多い。しかし、ネイティブスピーカーの先生の役割をはっきりさせておく必要がある。日本人の先生の役割もはっきりさせておかなければいけない。評価を出せるのは教員免許を持った日本人の先生だから。
 小学生英語は、知識としての英語ではなく、体験を通して英語に触れることが大切である。「総合的な学習の時間」の特徴である「考える力を体験的な学習を通して身につける」のは、ラボのテーマ活動のやり方に似ている。中学・高校の英語教育はスキル教育である。特に文科省の考える英語教育はスキル教育に傾向している。しかし小学校英語活動はそういうやり方をそのままおろしてきたのでは駄目だろう。文法・単語を覚えるだけでは国際理解教育は身に付かない。スキル「使える」英語を重視するか、英語という言語を中心としてもっといろいろな総合的な能力を重視するのか。どちらを期待するのかが分岐点である。

 先生は5年前から小学校英語講師養成講座でラボと関わってきた。
ラボの教育は、
①言語と身体の一体化で「体験する」ことを通して英語に触れることができる。
 例えば、reach という言葉は、中学では「着く」という意味で教えるが、「だるまちゃんとかみなりちゃん」にでてくる "He can't reach it." は「届く」という意味でつかわれている。本来は「届く」の意味のほうが近いだろう。ラボの子供達は高い所に丸いものをぶらさげてジャンプしながら届かないのを体験してこの言葉を覚えていくのだ。テーマ活動は、「総合的学習の時間」と非常につながりがある。身体で体験しながら自然に感覚的に英語を習得していくのだ。

②異年齢のグループで1つのものを作り上げていくというプロセスの中で学ぶことがで きる。プロセスが大切。

③物語を通して異文化を学ぶことができる。

④日本語と英語の併用が外国語の習得に役立つのかを経験を通してリサーチしていく必 要がある。もしよければ、外部にアピールして欲しい。
 
 小学校英語の今後を考えると、教科になるのは無理だろう。それは教員の問題だ。
小学校の教員は英語の先生ではないからだ。当分いろいろな形で小学校英語教師の教育をしていって、整理されていくのではないかという見通しがある。
 小学校英語とラボの今後は、テーマ活動の思想性と実行性を保持しつつ、外部に開いていく、外に分かる言葉でラボを語っていく、働きかけていくことが必要だ。 

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和田 稔 氏
明海大学大学院 教授(応用言語学)
元文部省初等中等教育局外国語担当教科調査官
ラボ小学生英語講師養成講座 講師
(財)日本英語検定協会(英検)検定委員長 (英検の合格証にサインをしているのが和田先生です。)
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