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DEAR My LABO KIDS
旅立つ君達へ
今 きみたちのひとりだちへの旅は始まった
それは 大海原を越えて
未だ見ぬ世界に夢馳せて きみが旅立ちののろしをあげてからというもの
燃え滾る炎のごとく
沸き起こる泉のごとく
川が海を目指すときのようにごうごうと音をたてている
その中に居て 君は 何を考え 何を生み出そうとしているのか 沈黙の空間にきらきらと輝くものが
ひとつまたひとつうまれ着実に育っている
物音も立てずに そっとそっと息を ひそめてめをこらしてみたところで
それは ひとの支配をうけはしないところのものだから
その自由なすがたは見えはしないだろう
きみたちは 次々と開いて行く新しいとびらのむこうにもう入っているのに そのことを たしかめようとする 世のおろかさに ふりまわされてはいけない
ひとりだちへの旅は終りのない旅
それは 大自然の中で 物言わぬものの言葉に 耳をそばだて 君が悠々と船出をしてからというもの 新しい世代が 古い世代にとって代わるごとく 自らの葉を落として 種を保存する植物の知恵のごとく とうとうと押し寄せてくる未来への渇望のごとく
まっしぐらにすすんでいく旅
( 夏 中川潤子)
下記 国際交流「地平線白書」の紹介です
地平線白書
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