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C.W.ニコル 発刊記念講演会 「ウェールズの森、カナダの河、そして日本の明日 大地とともに生きる勇気を」
            2006年4月10日(月)津田ホールにて

 私はとても感動した。一つは、彼が「自分のお話を通して子供たちに自然の大切さを教えたい」と熱く語っていた彼の自然への想いに。“I'm Welch Japanese.”と言い日本の自然を愛し、かつての日本の美しい自然を取り戻そうと森を育てている彼に。もう一つは、「言葉には魂がある。わかりやすい言葉で語れば子供は聞き取れるし、つかんだら(言っていることを)わかってくれる。子供は言葉を感じることができる。」という子供への信頼と希望に。
 「言葉を感じる」というのは、まさに私がラボの教育を通して子供達に伝えたいメッセージだ。そしてもう一つ、自然に対する考え方。ここ10数年環境教育とかいう言葉を耳にするが、私はそれは知識では解決しないと思っている。子供のころに自然の中で遊んで自然からたくさんのものを教えてもらって、そういう経験があるからこそ自然は大切で守っていかなければならないという強い気持ちが起きてくるのだろう。原宿で育った私だって草原の中でバッタを捕まえたり東郷神社でセミ採りをしたり池でおたまじゃくしを捕まえてカエルになっていくのを観察してまた池に帰したり、近所の林で松ぼっくりやどんぐり拾いをしたり白つめ草で花輪を編んだりした経験がある。それがどんなに楽しかったか。今私達は子供達に何ができるのだろう?とふと思う。毎年キャンプや地区合宿に参加して自然が大好きで、自然の中で住みたいと言う角君の、帰りのバスや電車の中で淋しそうな顔を思い出した。

<講演内容>

THE SONG OF THE SALMON 鮭、はるかな旅の詩
  ―冬、つめたく透明な川床でじっと孵化をまつ鮭の卵
   春、雪解けのせせらぎにめざめる若き命
   たくさんの危機をこえて海へむかう鮭
   カナダの大自然を舞台におくる壮大な生命の叙事詩
 数年前、鮭のドキュメンタリーを制作した。鮭を追ってカナダやアラスカ(?)、北海道などを調査した。その時カナダで鮭を追って川の上流を何十キロも歩いた。上の方では両岸木々で覆われていて川の中を歩いていった。その途中でカナダの先住民ハイダ族のところで泊めてもらった時に彼らが鮭の祈りの歌を歌ってくれた。その歌と川の流れる音、鮭の跳ねる音が一緒になってできたのがこの歌。ハイダ族の歌が終わりの方に収録されているが、歌を録音させてもらうのは稀有なことだそうだ。
 ニコル氏は1962年22歳で来日。空手を習いに来て毎日講道館に通っていた。北極探検で得たお金を持って来日したが、そのお金がなくなった後は英会話の先生をした。仕事自体はつまらなかったが、その時まあここならいいかなと思ったのが東京ランゲージセンター。その後、北極探検に行き隊長を5回ほどした。エチオピア国立公園の園長もしたが、部下のレンジャー20人中16人が家族ともにゲリラに殺された。ゲリラと戦ったが負けて日本に帰ってきた。本を書きたいと思った。東京ランゲージセンターに行ってラボを紹介された。そして最初に書いたのが「たぬき」。
 ニコル氏が住んでいる黒姫の自宅の前にとりい川が流れているのだが、昭和の初期には松本まで鮭が上がっていた。戦後国作りをしていた日本はダムを造り自然を捨てた。特に田中首相の日本列島改造論以降自然がどんどん失われていった。美しい日本だったのに今ではイワナも鮭もダムで上がれなくなった。それを子供達にきちんと伝えなければならない。美しい自然を取り戻すために。今ならやり直せる。かつての日本の美しい自然をとりもどせる。
 ニコル氏の祖国ウェールズで革命が起こった。かつてそこには47の炭坑があった。国がその炭坑を閉鎖し、人口の37%が失業。あちこちにぼた山(石炭のくずの山)があった。戦争から帰ってきた3人の小学校の先生が次のことを子供達に教えた。
 *生きること*未来を信じること*他の生き物と暮らすこと、他の生き物を大事にすること*自分の文化に自信を持つこと
そして10ヘクタールの土地を国から借りて子供達に木を植えさせた。鶏糞をまき草を植えた。それが1万ヘクタールの美しい森になった。ウェールズの森は完全にもどった。ニコル氏は黒姫にアファンの森を作り、日本の森をもどすための活動を続けている。愛情・光・時間・子供の笑いをかけて。
“To Love Life”を子供に伝えたい。

THE FAIRY COW 妖精の雌牛 
  ―ウェールズの伝承を再話。幻想の民、ケルトの香りにみちたふしぎな物語。美し  く。こっけいで、ものがなしく、詩情ゆたかに描かれる人間のよわさと自然のきび  しさ。約束とはなにか、自然と人間の絆とは…。
 ケルトという言葉は古代ギリシャ語でoak(森の哲学)の意味。2千年前にシーザーがブリティッシュを攻めた時使われていた言葉はケルト語。王様が守らなければならないものは、剣・鏡・宝石。日本の神道と似ている。たくさんの土地を持たない。戦うことが好き。そのウェールズには大昔からの教えがある。「森や川を破壊したら天罰が下る」そういうことを伝えたかった。

DURSHIN, THE NAKED PRICE はだかのダルシン
  ―森と川と海、そして生きものたちから学ぶ真実の道。裸で追放された少年をきた  えたものは…。主人公、ケルト委の王子ダルシンの成長を縦糸に、うらぎり、友 
  情、勇気、挑戦、さらにはケルトイのゆたかな自然を横糸に紡がれる、たくましく  てやさしい物語のタペストリー。
 アーサー王の話はたくさんがるが、この話はニコル氏が夢で見た話。
自分の国の自然を愛していないと本当のリーダーにはなれないということを伝えたかった。
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