|
|
|
|
|
|
|
|
私は7月末から三泊四日、小学校一年生から中学生までの子どもたちといっしょに、長野県黒姫の自然の中で過ごしてきました。ラボ・パーティの夏のキャンプに参加してきたのです。自然、仲間、物語の三つの柱のもと全国からやってきた子どもたちが交流します。初めて参加してホームシックになった子も、4日間のうちに最後は別れを惜しんで涙するほどに変わっていきます。
『ライオンと魔女と大きなタンス』(ナルニア国ものがたり)が今年はテーマになり、キャンプ場が物語の世界に変わります。一つの物語をみんなで劇のように表現する体験も子どもたち同士を近づけます。子どもたちが自然の中で仲間と出会い、変化していく様子を間近に見て、子どもたちが自然の中で過ごすことの大切さをあらためて感じました。
絵本講師・ラボテューター 岩楯 幸
乳幼児期
生まれてからの五年間は、人間の生命の根幹です。ここが大事。
乳幼児はいろんなものにするどく反応します。子どもが五歳までに体験したことをほとんど忘れてしまうのは、その体験が体内に入り生きる力として吸収されるから、そのぐらい大きな体験だからだとジャーナリストのむのたけじ氏がおっしゃっていました。
猛暑の夏が終わり、外で過ごしやすくなってきます。 見て、聴いて、触って、味わって、においをかいで、自然の中で五感を使う体験をぜひさせてあげてください。
そんな絵本を紹介します。
もりのなか
『もりのなか』 マリー・ホール・エッツ/作・絵 まさきるりこ/訳
福音館書店
ぼくは紙の帽子をかぶってラッパをもって森のなかへ一人で散歩に出かけます。
すると大きなライオンがひるねをしていました。ライオンは髪をとかすとぼくについてきました。水浴びをしているぞう、二匹のくまとその後も次々と動物たちに出会うとみんな散歩についてきます。
聞いている子どもたちもぼくといっしょに森の中に入っていっているようです。モノクロの独特の雰囲気がすてきな本です。お父さんがお子さんにぜひ読んでほしい絵本です。
またもりへ
続編『また もりへ』
もあります。
わたしとあそんで
『わたしとあそんで』マリー・ホール・エッツ/作・絵 よだじゅんいち/訳
福音館書店
あさひがのぼって、くさにはつゆがひかりました。わたしは原っぱへあそびにいきました。バッタやカエル、リスと次々と動物と出会います。わたしがつかまえようとするとにげられてしまいます。わたしが音をたてずにじっとしていると次々と動物たちが集まってきて...
女の子と動物たちとの交流があたたかい気持ちになる絵本です。
絵本、コラムについて等 感想をおまちしています。 |
|