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シャペロン国際交流
ラボの国際交流の中で「受け入れ」というプログラムがあります。私は1995年と1997年に、アメリカのノースカロライナ州からのシャペロンを2名受け入れさせていただきました。4Hというアメリカの青少年教育団体のリーダーであるベスさんとロイスさんです。正確に申しますと、そのうちの一人のベスさんは、アメリカから日本での一ヶ月間のホームステイプログラムに参加している子供の引率者。もう一人のロイスさんという方は、その当時日本で開催された日米合同教育プログラムに参加された同じく4Hのメンバー。彼女達の青少年教育への思い入れは熱く、日本の子供達にも同様に愛情を注いでくださいました。「異文化交流のチャンスを子供達に」という思いは、私達と同じでした。「異文化に触れ、違いを認識した上で、お互いを認め合い尊重すること」が大切だというスタンスも同じでした。
多民族国家という構成のアメリカの考え方、単一民族という歴史を持つ私達の文化や生き方はもちろん違います。アメリカにとってはアジアの一部である日本との交流、私達にとってはこれからもっと発展していくだろう多民族との交わりへと視野を広げていくことが大切になろうかと思います。青少年時代の多感な・そして利潤の関与がない時(ビジネスではないということ)に、人間同士の清い交流をぜひ体験していただきたいものです。
そして、私も自分の環境とのバランスを考えながら、やっと2004年にシャペロン(引率者)として、日本の子供達とともにホームステイという大きな教育プログラムに参加することができました。そこでは、実際に外国でホストファミリーのあたたかい愛情のもとに、勇気を持って新しいことに挑戦したり、対人関係で失敗し自己と葛藤しながら自分を変え成長する日本の青少年を目のあたりにしました。本当に大きな体験学習です。その体験はただ単なる思い出ではなく、必ず成長の土台となり、長い人生の中で反芻体験を繰り返しながら、国際人として彼らを変えていくことでしょう。もちろん、青少年自身は「自分が成長している」などとは思いもよらないでしょうが。その子供達の人間的な成長が私達シャペロンの喜びです。 |
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