|
|
|
|
|
以下は、岡山県のラボ・テュ-タ-、リトルプリンセスさんのホームページで紹介されているものです。2004年3月のラボ教育セミナーの内容です。岡山地区でまとめられたもので、とても良い内容ですので、了解を得て掲載させていただきました。是非、お読み下さい。
*************************
「一人遊びが当たり前になってしまって、集団の中に入るとどう対応していいのかとまどっている子供。
大人が企画する(仕切る)のが当たり前になってしまって、子供同士でのコミュニケーション作りにとまどっている子供。
身体を使って何かを創り、表現し伝える楽しさを体験してこなかった為に戸惑っている子供。
私には、そんな子供達の戸惑い、困惑がひしひしと伝わって来ます。」 大多和 勇(演劇企画「くすのき」代表)
<待つことの大切さ>
私たちは子どもたちのとの付き合いの中で、いつの間にか、善意ではあっても子どもたちを「指示待ちの状態」にしてはいないでしょうか。
表現の指導にしても、大人がどんどんやってしまった方がどんなに手っ取り早いかわかりません。何とか発表当日までには形にしなければという焦りがその気持ちを正当化します。しかし、そういう時こそじっとこらえて「待つ」のです。子たちの可能性に賭けるのです。創意性をを信じるのです。子どもたちのチャレンジし学ぶ権利を尊重してやるのです。
「賭ける」「信じる」「守る」というと、何か合理的でない神頼み的な感じがしますが、そもそも創るという行為の根底には、そうした「可能性に対する信頼」が根を張っているのではないでしょうか。
一年二年のものさしでは変化は感じられませんが、もっとゆったりとした尺度で見ていてやると、子ども達は生き生きと自分を表現するようになるのです。自分に自信を持てるのです。
積極的に待つことによって子どもたちは創ることの楽しさ、素晴らしさを身体全体で確実につかんでいくのです。小さな声で、はずかしそうにしていた子どもたちが、びっくりするような晴れ晴れした表現をいつの間にか創り出すのです。そして、自分に誇りを持つようになるのです。
<無駄の大切さ>
物語を身体と言葉で表現するということは、最も人間的な創造行為です。「効率化」「無駄の排除」という現代が追い求めているものとは正反対のものかもしれません。画一化、機械化、パターン化してしまったものは、何でも、早く簡単で便利かもしれませんが、子どもたちにとっては、面白くなく、創造性の無いものです。
(表現活動は、個性、多様性、思いつき、試みを何よりも大事にしています。)
<大人の存在の大切さ>
子どもが大人に成長していくためには、自分のすごさをちゃんと見てくれる大人、
それを本当に自分のものにするためにゆっくりとコツコツと付き合ってくれる大人、
子どもが行き詰った時に、的確なヒントを与えることのできる大人が必要です。
<場所やグループがあることの大切さ>
親と子が、親と親が、子どもと子どもが共に成長し学びあい楽しむ場所があること。
そういうたくさんの出会いと関係を創り出せるグループが必要です。
異年齢であったり、多種多様な子ども達がいることで人との対応力も養われていきますね。
その中で、リーダーシップが、コミュニケーション力が、聴く力が、自分を表現する力が養い育てられるのです。
<物語の大切さ>
ラボでは、素晴らしい物語を子ども達にライブラリーとして与え続けています。
子どもにこそ本物を与え、その感性と想像力を育てていくべきです。
「ピーターパン」や「アリババ」「ハメルンの笛吹き」など質の高い作品を元に、一流の声優(江守徹氏など)、本場ネイティブの英語でのライブラリーです。
*************************** |
|