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0705
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 AUG 2008 シデシャジン(四手沙参)
キキョウ科、シデシャジン属、学名Asyneuma Japonicum 日本が原産の多年草



不心得者による乱獲のおそれがあるので、あまり詳しく場所は書かないほうがよい、というのが常識らしいのですが、性善説の好きなわたしにはどうもその感覚に欠けているようでして。これは、山梨県甲州市のはずれ、三富の徳和渓谷に沿う小徑でふと目にした小さな山野草。花とも呼べないようなつつましさで、清水のしたたる道の片隅にけなげに咲いていました。わたしにとっては、初めて見る花でした。どこか弱々しく、いとしさを感じさせてくれる野の花。なんというほどのこともない花で、いや、もしかすると、以前どこかで見たけれど、目にもとめずに過ぎた花かも知れません。

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 じつは、みなさんもご存知の、画家“バルバおじさん”の、山梨・三富村にあるアトリエへ、8月中旬のある日、遊びに行ったとき、近くの渓流に沿ってちょっとハイキングに行きました。せせらぎの音のほか音はなく、セミさえ鳴かないひんやりとした空気の流れる深い緑のなか、山側の斜面に二、三株、ひそやかに夏の光耀を浴びていたものを、何気なくレンズにとらえたもの。

 帰ってきて、ひとから、これが「シデシャジン」(四手沙参)という名の山野草で、ちょっと珍しい、貴重なものだ、と聞いて、へ~ェ、というわけですが、名前がわかっただけで、急に親しく近づいたように思えるから、不思議。よくありますよね、こんなこと。はじめて会ったのに、名前を知っただけでずうーっと以前から知っていた人のように思えるようなことが。名前って意外に大事。改めて花に目を近づけ、よく見れば、花冠が細かく五つに裂け、糸のようになって反り返り、なかなかかわいい。なるほど、神社で玉串を捧げるとき、その玉串に垂れている四手に似ていなくもない。しめなわにも下げられる細長い紙、その印象を借りて誰かがつけた名らしい。
 図鑑で調べると、キキョウ科、シデシャジン属、学名Asyneuma Japonicum とあり、日本が原産の多年草とのこと。

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 Sep 2007 とりかぶと
キンポウゲ科トリカブト属 学名:Aconitum 英名:Aconite, monkshood

毒をもつ美しい魔女


 気に入った花を見るとき、あるすてきな女性のおもかげに重ねてその印象を愉しむのが好きだ。胸にあるひそやかなあこがれの思いを込めて…。さあ、だれだろうかな、美しいけれど、自己主張の強い、ちょっと気性のはげしいこの花の印象になぞらえるべき女性は…?
 トリカブト。どうでしょうか、トリカブトと聞いたら、かつて起きた保険金殺人事件を思い起こす方もおいででしょうね。以来、ゾッとする怖さをもったその名。そうです、毒草の代名詞のように言われる猛毒をもつ植物。でも、花はなかなか美しいでしょ!? 御岳神社の参道わきでふと見つけ、惹きつけられました。

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 「附子(ぶす)」とも呼ばれ、ご存知でしたか、西洋の魔女はこれを混ぜた軟膏を身に塗って空を飛ぶことになっていますよ。あるいは、狂言の名曲のひとつ「附子」。おもしろいですよ、これ。主人が出かけ、その留守に毒薬だとして附子の入った桶をあずかることになるふたりの冠者。じつはこれ、毒薬なんぞではなく、味こたえられぬ黒砂糖でして、ふたりはそれを残らず食べてしまいます。さて、帰ってきた主人にどう言い訳をするか、その悪知恵を利かすところが絶妙なミソ。めっぽう楽しい狂言です。

 ギリシア神話にも登場しますが、ご記憶にありませんか。地獄の番をしているケルベロスというおっそろしい猛犬がいます。英雄ヘラクレスの冒険譚のひとつで、彼がそいつをおびき出したとき、牙のあいだからだらりと垂れ落ちたヨダレ、それがこの毒だ、ということになっています。また、四谷怪談のお岩さん、憐れなあの女性が飲まされたのも、この附子。また、アイヌの人びとは、むかし、これを矢に塗って大物の狩りをしたとも伝えられていますね。

 アコニチンというアルカロイド系の毒素を塊根にたくわえている植物。とにかく、たいへんな毒性を持ち、これを口に入れたら、数十分のうちに間違いなくあの世ゆきになるという、即効性をもった毒。まず、初期の症状としては、舌にしびれが生じます(といっても、わたしに経験があるわけではありません)。つづいてすぐ、はげしい嘔き気、さらにふらふらの酩酊状態におちいり、脈は激しく乱れ、次には昏睡状態となって、ついに心臓停止して一巻の終わりに。
 はいはい、そう言われて思いつくことがあります。歯の治療の際の、あの痛った~い麻酔注射。そのあとの3~4時間は口の周辺の感覚が失われ、口が口でない、自分の顔が自分のものでない痴呆状態にある、あの感覚。あれが附子によるものじゃないだろうかなあ。違うかなあ。チョウセンアサガオから抽出した麻酔薬と聞いたことがあるけど、…うん、今度歯医者に行ったら確かめてみよう。

 毒性物質はこの植物の根から採ることが多いそうですが、花の蜜や花粉、葉にも毒が。うすバカなミツバチがいて、これで中毒を起こして死ぬのもいるとか。ところが、ふしぎ、ハチはハチでも、マルハナバチとは共生関係にあり仲良しだという。
 「附子(ぶす)」「ブス」「ぶす」といっても、けっしてあなたのことを言っているのではありませんので、決して気になさせぬこと。ところが、同じ「附子」と書いて「ぶし」と読むこともあります。その場合は、漢方医学では欠かせない生薬のこと。もちろん、どんなふうにしてかは知りませんが、減毒加工をほどこして精巧につくったもので、全身の新陳代謝機能を回復させたり、強心、鎮痛、利尿、また女性に多い冷え性の治療にと、広い目的で用いられています。ちょっと気持ち悪いですけれど、冷え性で悩んでおいでのあなた、試してみます? 毒か薬か、それは紙一重、サジ加減ひとつ、ということなんですね。

 さて、この花、深い緑のなかで青紫色の花を鮮やかに際立たせています。雑草に混じってキリリッと自己主張をしています。花の形が、かつての王朝貴族がかずいた烏帽子、またの名の鳥兜に似ていることから命名された名だそうですが、さあ、どうでしょうか、みなさんにはどう見えますか。わたしですか、わたしには、……う~ん、イメージダウンになるといけませんので、言わぬが花、ここでは言わないでおきましょう。(2007.09.02)

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 JUN 2004 ブルーポピー
ケシ科メコノプシス属 学名:メコノプシス・ホリドゥラ Meconopusis Horridula

ヒマラヤの青い空を映す幻の花


アジアのものがたり「ヒマラヤのふえ」(SK-24)を聴いておいでですか。
ほら、耳を澄ますと、高い峰々を越えてわたってくる透明な音が聞えてきませんか。
そのヒマラヤの秘境に咲く幻の花、神秘の花をご紹介しましょう。

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「ヒマラヤの青いケシ」または「チベットの青いケシ」と呼ばれます。メコノプシス・ホリドゥラ Meconopusis Horridula ケシ科メコノプシス属の花で宿根草。限りなく透明なブルー。さわやかな、幻想的なブルーでしょう。その神々しさはヒマラヤ登山家たちの夢の花とされています。
葉にも茎にも細かな毛が密生しています。多くはエベレストの5700メートル附近で見られ、中国の雲南省から四川省にかけての大雪山山脈が主産地。ふつう、北緯50度以北の地で栽培される花。
日本には1960年代に入ってきました。北海道を除く地域での栽培はむずかしいとされていますが、写真のこの青いケシはわたしの住む横浜で見たもの。
じつは北海道上川郡美瑛町で栽培していた100輪を空輸してきたもので、NHKの番組「おしゃれ工房」でおなじみの柳川昌子さんの「ホワイトガーデン」(横浜市青葉区)に展示されているというわけ。ここには、おし花ギャラリーがあり、おし花教室が開設されています。ハーブの香りにつつまれ、さまざまな花たちの微笑みをあびつつ、ゆったりとお茶とケーキを愉しみ、はるかなヒマラヤの空を想うひととき。
…えっ、ケシを栽培するのはいけないんじゃないかって? ええ、麻薬に結びつくため禁じられています。ですが、これは麻薬とはぜんぜん関係ありません。「メコノプシス」属とはラテン語で「ケシに似る」という意味。ケシ属となると問題なのですね。(2004.06.18)

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Play with meさん 2004.06.20
大阪の花博も暑い夏だったので、「日本初のヒマラヤのポピー」に惹かれていったのですが、その前で、娘と記念撮影をした記憶の方が大きいです。keikoさんの書き込みにあるように南信でそんなに見れるとは!!黒姫のテューターコースにとりいれられないかな?と密かに思ったりして!!
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 6月初旬が見ごろだそうですからサマーキャンプのときはどうでしょうか。大阪花博ではこのブルーポピーが最大の呼び物だったようですね。ガラスケースに容れて15℃に保って保管していたとか。それより、びっくり! 今朝(20日)のNHK教育テレビ、8時半からの「趣味園芸」をご覧になりませんでしたか? 北海道・幌延町のトナカイ牧場のブルーポピーが紹介されていましたね。きれい、キレイ、kirei! ほんとうに澄んだ青。わたしの画像なんぞとても及びもつかない色でした。しっかりビデオにおさめました。さまざまな種類があることや、25℃を越してしまうとああいう澄んだ色にはならず、赤がかって紫に近くなってしまうこと、たえず風通しのよい、日陰においておかないといけないこと、などを知りました。
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