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0705
ことばの旅路――《3》
とつくにことば




<2>インドネシアのことば

―― いくらうちが貧乏だからってよォ、ごはんは「ナシnasi」つ~のはないんじゃないけ。おいらが餓死してもいいんけ? なあ、「イブibu 」(かあちゃん)よォ。
―― 「アンダanda 」(you) 、ひと聞き悪いこと言うもんでねェ。腹へってんなら、そこらの「マカナンmakanan」(food)で 、とりあえず「マカンmakan」 (eat) なっておけや。「クエkue」(菓子)かなんぞもそこらにあるだろが。「クエ」っつうくらいだから、食えねぇわけのもんじゃねェ。だけんど、食うmakanときにゃ、よく「ギギgigit」(噛む)るんだよ、「ギギgigi」(歯)は大事にしなけりゃなんねェど。だけんどもよォ、「魚ikan」は(食ったら)イカンぞな。
―― 魚はイカンか。なら、水、くんねェかな、かあちゃんibuよ。
―― Air かい。自分で飲みな、もうバイbayi (baby) バイなんて言ってる年じゃねェんだからな。
―― Airったら、空気じゃねェか。空気をいくら吸ったからって、腹の足しにはなんねェじゃんか、かあちゃんibuよォ。
―― ばかだね、anda (you) は。ちっとばかしラボやってるからって、Airは「エアー」じゃあねェだろ。アイルって言うんだろが。空気を言うんなら「ウダラudara」 。そら、ウダラうだら言ってねぇで、「バッパbapak 」(father) を呼んできな。もうすぐ「マカン・シアンmakan siang」 (lunch) だよ。
―― うん、わかった。でもよォ、かあちゃん、かあちゃんのことはアダムとイブのイブでわかるけんど、とうちゃんのこと「バッパbapak」はねェと思うんだけどなぁ。せめてジジイくらいにしとけばいいのにな。

 お騒がせいたしました。「アネーaneh」(へんてこ)な親子のインドネシア語もどき会話でした。
 「スラマッ・パギ」 (good morning !)、「スラマッ・スィアン」 (good day !) とか「トゥリマカシー・バニャッ」 ( thank you very much) 、オランウータンの「オランorang」が人のことくらいは、どこかで耳にしたことがあり、わかるような気はするけど、知らないですよねぇ、インドネシア語。ラボの周辺にはけっこういるのかなあ、この方面にも通じている人。さっぱりわからないことばですが、すこしばかり勉強しなければならない仕儀になりました。この年齢になってからの新しい外国語への挑戦ですから、口惜しいかな、なかなか覚えられず、簡単には身につきません。だれか「トロンTolong !」 (help, help !) というわけ。

もうひとつ付け加えるなら、最初にわたしが会ったときの3人、こちらがドキッとするほど丁寧な、優雅なお礼のお辞儀をしてくれたこと。よほどよく日本のことを勉強してきているな、と感じさせてくれました。ほんとうにやさしい笑顔でした。いまの日本人がどこかに置き忘れ、捨て去ってしまった美しいもの、やさしい高雅なものを、ここに思いがけず見せられたように思い、感動しました。そのたたずまいから、逆に、彼らのすぐ近くで働く日本の若ものこそが多くを学ぶことになろうかと期待しています。

 では、みなさん、スラマッ・ジャラン Selamat jalan !(So long !)

 挨拶でよく使われるSelamatは good とか happy とかsafely といった感じ。Jalan は、旅の雑誌「ジャラン」が日本にもありますよね、それです。旅をするとか、道のこと。お帰りの道が安全なものでありますように、という意味になるでしょうか。これにかぎらず、なかなかやさしさのこもった言語ですね、インドネシア語は。〔2008.09.12〕

【To: ぼっくりさん 2008.09.14】
ごはんは「ナシ」として、じゃあ、いまを盛りのみずみずしいくだもの「梨」をどう言うのか、はナシに聞いたこともなく、ちょっとかナシい次第でして、わたしなんぞが知るはずのもンじゃないですよね。知らないけれど、バナナでもパイナップルでもマンゴーでもヤシでも、ブアbuah(果物)は豊富なはずなのに、ナシてあちらに「梨」はないんだろうか、と。

 Wife のことは「椅子取りistri」ですって。これも笑えます。「ぐだぐた椅子にもたれかかっていないで、さっさと川にでも行って魚ikan でも獲ってきなさいよ!」と、椅子を蹴り上げるかあちゃんの怖い顔が見えてきませんか。そんなにlaki-laki(男)をいじめちゃ、イカンですよね。
 イカンが魚。なら、足に裏にできる「魚の目」は何というでしょうか。おかしくって、いよいよいかんですよ、マタ・イカンmata ikan というのですから。脚気という疾患はどんな症状でしたっけ。手や足の先がしびれるんでしょうか。saki biri-biri 先っちょがビリビリする、これが脚気(?)。

 いやはや、外国語の勉強なんてものではありません。ただ、おもしろがってあそんでいるだけ。

 インドネシアといってパッと思い浮かぶのは、何でしょうか。2004年の年末に起きたインド洋沖大地震(マグニチュード9.1)とそれにともなうスマトラ沖大津波。空前の被害がでてしまいましたね。それとは別に、あの謎を秘めボロブドール遺跡や、ラーマーヤナの舞踏とガムランの演奏が思い出されます。ワヤンという独特の人形芝居(影絵)も。

 で、若いぼっくりさんはご存知ないかな、中年の人ならだいたい知っているはずですが、「ブンガワンソロBengawan Solo」というインドネシアの民謡(?)。花のことをBunga というそうで、花のことをうたったものかな、と軽率にも想像したのですが、まったくハズレ。ジャワ島の中部をゆったりと流れるソロ川のことをうたったものですって。よく見れば、つづりが“u”と“e”で微妙に違っています。ソロは、日本でいえば京都や奈良といった、由緒あるきれいな古都で、そこを貫いて流れる、ジャワ島で最長の川。雨季には水量ゆたかな大河になるそうです。

   ブンガワンソロ 果てしなく
   遠き夢のせて 流れゆく
   この岸辺に 愛をうたい
   白い雲に 涙ながす …以下・略…

 古都ソロに住んでいたグサンという竹笛の奏者がつくった曲。こころ落ち着く優雅な気分を誘う歌ですが、いやいや、じつのところは、そうではないらしい。劇団四季のミュージカル「南十字星」をご覧になった方なら、およそのところをご存知のはずですが、第二次世界大戦の時期、この国はオランダの統治下にあり、人びとは家畜のように虐げられていました。そこへ、満州国を制圧した勢いを駆って日本軍が進軍してきてオランダ軍を追い払いました。当初は「強い兄さんが駆けつけて、国の危急を救ってくれた」とおおいに歓迎されました。ですが、日本軍による統治はオランダ軍によるそれよりももっと過酷なものでした。そんな苦境のときにつくられた愛国の歌、それが「ブンガワンソロ」だそうです。清んだその川の水に安寧なSelamat 日々への復帰を祈る切実な思いが込められていたのでしょうかね。

   = = = = = = = = = = = = = = = =

<1>ハワイのことば

 12年余にわたって海外を知らず、英語もすっかり忘れていましたので、どうなることかと思っておりました。まあ、ありがたいことに、というか、数回を除いてほとんど英語で会話する機会もなく、この滞在を終えました。どこに行っても若い日本人ツアー客が多いことから、海のむこうの渋谷、って感じでしょうか。現地の人にしてみれば、日本語が話せないといい仕事に就けないような状態。

 ということはあるにせよ、彼らの日常生活にしっかりと根をおろしたハワイ語もたくさんあることを知りました。わたしたちだって、知っていますでしょ、「アロハ」alohaくらいは。こんにちは、こんばんは、といった挨拶ことばですが、それだけでなく、さようなら、愛しています、愛、などにも広く使われていることばですって。「アロハ・アイナ」といえば「郷土愛」、「アロハ・カコウ」といえば、もうちょっと丁寧な「こんにちは」「こんばんは」になり、たくさんの人を前にしていうことが多く、「わたしたちのあいだに友情がありますように」というニュアンスになるそうです。こちらでは、人を見れば、いつでもどこでも「アロハ」、そして"HANGLOOSE"というらしいのですが、親指と小指を立てて手をひらひらさせます、ニコニコしながら。小指だけ立ててそれをやったら、どうなのかねぇ。
 「さようなら」は「アロハ」でいいのですが、「アフイホウ」というと、もうちょっと軽い感じ、「じゃまた」といった感じでしょうか。間違っても「アホウ」なんて云わないこと。さて、「ありがとう」はどういうか。それくらい知らないと「ヒラヒラ」hilahila (恥ずかしい、間がわるい) かもしれませんよ。「マハロ」mahalo が Thank you ですし、「マハロ・ヌイロア」といえばさらに丁寧な Thank you very much になりますね。
 「カネ」といったら、またお金かよ、と思い、渋い顔をしがちですが、これくらい早く覚えておかないと恥をかきかねません。お金のことではなく「男性」という意味。ほら、トイレを間違えたら、たいへん、あの太い腕で張り倒されますよ。ついでに「女性」は「ワヒネ」wahine ですって。因みにトイレのことは「ルア」lua 。ただし、「地面に掘った穴」とか「洞窟」の意味にもなっていて、昔の用便事情をしのぶことができます、…でしょうかね。トイレのシアワセなときに「オコレ」「オコレ」だって? なんでこの至福のときを怒らなければならないのよ。どうも下品でいけませんね、がのさんは。「オコレ」とはお尻のことですって。
 どうだい、調子は? 「マイカイ、マイカイ」(いいよ、元気だよ)。“毎回”同じこと聞くなよな。
 「ケイキ」keiki はどうだい? 「景気」じゃないですよ。罪をつぐなって「刑期」は済ませたかと訊いているわけでもなく、これ、子ども、男の子、息子のことですから、ま、安心してください。
 笑っちゃうのは「イポ」ipo 。「イボができちゃった」といわれて「うん、どこに?」なんて云っちゃいけません。「恋人」「愛しい人」のことをイポといいます。サンサンさんはヤシの葉陰で「イポ」を見つけて恋をし、結婚したっていうわけ。ロマンチック~ゥ!

 わたしたちの宿泊したホテルは、ワイキキ・ビーチがゆるやかに湾曲する、ちょうどそのまん中へんにありました。すばらしいロケーションでした。そのホテルの前を走っているのがカラカウア通り。ビキニ姿の若い女の子をカラカウのにいい通り、だなんて下司なことを想像してはいけませんよ。ハワイの通りにはよく歴代の王様や王女様の名がつけられていて、これも王様の名からとった由緒ただしい通りの名称なのですから。
 おばさん、ほら、もたもたしないで「ウィキウィキ」wikiwiki しなよ。早く、急いで、というほどの意味。そういえば、ホノルル国際空港のなかを走るシャトルバスの名前が Wikiwiki Bus だったね。
 腰やお尻を「フリフリ」hulihuli おどるフラダンス。「回す」とか「ひっくりかえす」という意味だそうです。「フリフリ・チキン」という現地の人にたいへん人気のある食べものがありますが、これ、チキンを丸のまま、あるいは半身を大きなグリルでぐるぐる回し、ひっくり返して焼いたもの。公園の片隅や野外でよく売られています。
 地名を探っていくと、その起源や由来を知ることになりますし、食べ物の名もユニークです。「オパカパカ」opakapaka といえばヒメダイ。ハワイの高級レストランではよくテーブルに供せられます。とくにこの時期の刺身は脂がのっていておいしかったです。同じ魚で「オノ」はサワラのこと。そのさっぱりした味の白身は「オノ!」で、これは"dericious"の意味にもなっているとか。

 ホノルルのダウンタウンにつづく地区で、アラワイ運河を隔ててワイキキとつながっている繁華街に「アラモアナ」があります。アラモアナ・ビーチパークと向かい合って立つのがアラモアナ・ショッピングセンターが有名で、これは世界最大の野外ショッピングモールといわれ、200以上の有名店やレストランがひしめいているところです。
 「アラモアナ」の「アラ」とは「道」「道路」という意味、「モアナ」は「大洋」「大海」。ですから「海路」というほどの意味になりますでしょうか。「アラワイ」の「ワイ」は「水」の意味ですから、「水路」「運河」となりますね。さて、それでは「ワイキキ」とは? 「キキ」は噴き出すという意味だそうで、すなわち「水の噴き出すところ」ということになりますかね。ちがいますか? ダイアモンドヘッドあたりからの水脈が、その昔、ここまできて噴き出していたのでしょうかね。

 まだまだおもしろいひびきをもつことばを聞きましたが、ここではこれくらいにとどめましょうか。悲しいかな、書き留めておかないとすぐ忘れてしまうものですから、ここにしたためました。(2005.11.30)

 ハワイのことばを自分の耳で聞きながら、一つの発見(!?)をしました。ほら、日本人の苦手な、あるいは絶望的にだめな音に”l”(エル)と”r”(アール)がありますよね。それを区別していうのはなかなかむずかしいし、わたしなんぞはまったくお手上げです。ところが、ハワイ語の”l”はわたしのエル、日本人の発音するエルと同じです。あのややこしい英語の”l”と”r”ではありません。そんなこともあったからでしょうか、なんだか親しいもの、近いものをハワイのことばに感じたのは。(2005.12.01)
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