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君への贈り物 河端洋安著
これは君へのエール
僕の病名は筋ジストロフィー症、ディシャンヌ型。
でも、心まで寝たきりなんかじゃない。
自由な心で詩と絵を描き、自分を生きること。
それは僕にしかできないこと
この詩を君に届けたい
今にも消えそうな言葉だけど
「すき」の想いを込めて
僕にできることは
あまりに少なすぎるけど
たった一つだけ
僕にしかできないことがある
それは「自分」を生きること
精一杯泣いたり笑ったり
もっと微笑んでほしいから
もっとそばにいてほしいから
いつも君を感じていたい
この詩が届くように
洋安書
きらめき
びしょびしょに なるまで
水たまりで 遊んだ日々
瞳に映るすべてに はしゃいでいた
人は 大人になれば
きらめきが なくなるというけれど
それは違う
本当はね
いつも 胸にあるんだよ
無邪気だった あの頃の
自分を 覚えていれば
ほら にっこりと笑えるでしょ
時間の 箱の中から飛び出して
もう一度 水たまりで遊ぼうよ
ビューティフルデイ
鏡の中に映る自分
素直に笑えているかい?
何も「見えない」と毎日を
ゆがんだ顔で孤独にこもる
いつまでそうしているつもり?
一日をどう過ごすかは
気分しだい
笑ってごらん
もう悲しくなんかないよ
だって最高の今日は
はじまったばかり
涙
涙がこぼれることは
決して いけないことじゃないよ
悲しみを 素直に「悲しい」と
心がそう つぶやくから
逃げたいことが多すぎて
安らぎを忘れた世界
疲れた足で 走ってる
他人の前で 見せる笑顔
うまく作れないのなら
泣いてもいいよ
隠さないで
心が求めるままに
泣き疲れて 眠りに就けば
やがて朝日が そっと微笑んでくれるから
ありがとう
あなたの笑顔で
僕は何度も 救われた
あなたの声で
僕は何度も 励まされた
いつも優しい まなざしで
見守って くれたから
今の僕が ここにいる
どうせひとは 孤独だなんて
ずっと思ってた
でもまわりには 自分を
勇気づけて くれる人がいることを
教えてくれた
はかりしれない宝物を もらった気がする
そんな かけがえのない人に
心を込めて 伝えたい
一番大切な あなたへ
ありがとう・・・・
D・N・A
僕は 誰ですか
ながい時間の 先に生まれた
一つの 個体
この 細胞には
遠い記憶が 埋め込まれている
僕は 誰ですか
弧空に向かって 問いかける
まるで造られた 機械のように
歯車だけが 回り続ける
僕は 生きているのですか
それとも 生かされているのですか
変えられる気持ち
前を向いて笑ってみたら
世界が違って見えた
自分を誇ること できなかった
暗闇の隅で泣いている
でもね 君が教えてくれた
自分を認めてあげる勇気
もっと 胸を張ろ
もっと 好きになろ
「変えられない」じゃなくて
変えられる気持ち 見つけたよ |
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