幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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鈴木小百合さんの英語と演劇の世界!




2005年5月17日
17日に福岡で『寿限無』の英訳をされた鈴木小百合さんの講演があった
前日は、都城での講演だった。九州で2日間もお時間をとって頂いて
九州のテューターたちにはほんとにいい研修の場であった。
新刊のことはもちろんのこと、いままで英訳された物語の数々についての
お話は、ラボの活動を真に理解してくださっている専門家なればこそ
なるほど!と思うことばかりであった。
まず『寿限無』から、長い名前を英語で唱えた?まるでお経のように
いやいや、ナーサリーのように言葉を転がすように言うことが出来た
次に、自己紹介を兼ねて英語との出会いラボとの出会いを話された


オーストラリアでの小学校時代(8歳~14歳)のことは興味深かった
お話されたことを少しだけ書いておく
「英語が全く出来ない状態からスタートして、少しずつ
文化の違いや、言葉の違いがわかるまで、1年位はかかった
帰国後、インターナショナルスクールから、大学はICUへ
専攻は異文化間コミュニケーション
Popular Culture、映画とか大衆文化の違いとか笑いとかの
英語の比較をやっていて、卒業論文は「フーテンの寅さん」
日本ではペーソスあふれた喜劇がフランスではこんな悲しい話はないという
ような悲劇になってしまう。文化によってとらえ方の違いがある
中学、高校、大学と演劇部に入っていて演劇に通じているということから
演劇に関連する通訳のお仕事や大好きなお芝居「おつきさまようこそ」
の脚本を翻訳し、仲間と会社を作って上演した
木村こういち氏演出、井上ひさし氏の「やぶはらけんぎょう」を
エジンバラ演劇祭に持っていくための英語の字幕を作る仕事に関わり
ブラックユーモアの好きなイギリス人に受けた。
同じ物がアメリカ・ニューヨークでは受けず、
イギリス文化とアメリカ文化の違いユーモアの感覚の違い
笑いの違いがある
その他にも、演劇の英訳、英語のイヤホーン、多くの仕事に関わる内に
1992年『おどりトラ』『ヒマラヤのふえ』からラボとの仕事が始まった
リズムある日本語の言葉に英語もリズムのあるものにと思われた
オノマトペをどうするか、その絵本が読み物というより、
聴くものであり、聴いて口に出して言うもの、
言って心地いいもの、リズムの似た言葉を組み合わせたりした
『ヒマラヤのふえ」はファンタジックなストーリーなので
出来るだけ英語を簡潔にしてつくった。
数年後『ききみみずきん』『おむすびころころ』
昔話なので言葉づかい独特なものがある。オノマトペ・リズムがある
『チピヤクカムイ』はポエムのような詩的ものでイメージを大切にして
聴いてイメージが膨らむ言葉選びをした
『キジムナー』は沖縄独特の言葉をそのまま使って言葉を覚えてもらい
最後に解説を入れるということにした
2001年『十五少年漂流記』
今までの6作品は日本語が完成された形でそれに合わせて英語をつくる
という形、ラボは英語がきて日本語がきて、どうしても比較するので
それが恐いこと。
『十五~』は英語でこういう風に言いたいというのがあったら
日本語を考え直してくれる。ほんとに蜜に連絡を取り合って
英語を、日本語をこんな風に変えようかということになった
一番時間はかかったがやりがいのある仕事だった。
『十五~』は一番芝居のような、セリフの多い・・・
子どもたちのセリフで成り立っているようなもの
できるだけ子どもたちが普段使う言葉、表現を意識した


落語は好きで寄席に行ったこともある
落語ということでおもしろいのではないかなというのが最初だった
アメリカにはstandup comedyというのがある
ショーの前座でマイク1本で話の芸で笑わせるもので
それに反して落語はsitdown comedyかな
『寿限無』の名前の所はそのままいくのかと思っていたら
英語にということだったので、ずーっと考えていた
言葉の意味を調べることから始めて(やーぶらこーじぶらこーじ)
言ってみた言葉のおもしろさとかを考えてみた


3月26日に『寿限無』の収録に行ったとき
6人の子どもたちが日本語の録音をしていて、ラボっ子だと知らないで
プロの声優はうまいなぁと思って聞いていた。
ほんとにプロのように西村先生が言ったとおりに出来るんです
ことば遊びのところが終わってひとりひとり役になった時も
プロの俳優顔負けで、堂々としていて、はきはきとしていて、
100人の中から選ばれたと聞いてあぁそうかと思った


ラボの作品に関わらせて頂いて、
小さい時から、いろんな世界に目を向けて
いろんな人がいる、違う人ももちろんいる、
でもやっていけるってね言葉で通じ合うことが出来る
同じようなところで笑ったり、同じような感情を共有できるっていうので
友情をもつことも出来るし、そうすれば争い事も
なくなっていくのではないかと思いだしていたので
ラボはそういう方向に向かっていると思います
特に笑いはすぐに打ちとけられ、ものすごい力がある
場をパッと和ませ、そんな場でもそれは重要だと思います
子ども同志でも笑いあうことで親密になれるし、コミュニケーションを
とることが出来る。
新刊はコミュニケーションをとるきっかけにもなる
海外へ日本のいいものを紹介できるということにもなります
新刊は魅力のあるものになっています。皆さん楽しみにしていて下さい」


たくさんお話して頂いて後は質疑応答となった
その中でも
オーストラリアでの小学校時代の
ドラマという授業について話してくださった。
まさにラボのテーマ活動のように役を決めて、表現して
また他の人のセリフを聞いて反応し、みんなで話し合って
それで学ぶということをしてらしたようだ


「演劇と出会ってそれが一番自分がやりたい部分
通訳という立場なんですけれども、実際一から芝居を作っていくプロセス
の一員になれるというのが、そして舞台が初日を迎えるというのは
すごい達成感がある
物語というものはわくわくするようなものはみんなに教えたくなりますし
何度でも読みたくなる。」


「始めてテーマ活動を見て感動したのは、子どもが4歳位の子から
大学生まで、年令の差があるのに一緒になって活動する
テューターの方が演出をなさったと思っていて、大変ですね演出はと
言ったら、いや子どもたちがやっています。と言われて
どうやって作っていくのかということを始めてお伺いして
なるほど、尚更それはいい事だと思った
先ほどのドラマ授業も全員で話し合って、知恵を出し合って、
ああでもないこうでもないという過程があって
一つのものを作っていく。これだけでものすごく貴重な体験だと思う
寛容というものにもつながる。小さい子が発言したり
ちゃんとしなかったりすると、たぶん上の子はもう!
と思う時もあるだろうしそんな時、寛容というものが大事だろう
テューターの皆さんもそうだと思いますし
意見がまとまらなかったりとか、ご苦労もたくさんあると思うんですけれど
そういうことを経験してみんなで何か一つを
創り上げたときの喜びって、違うもの。」


ラボの活動が言葉だけでなく心の成長をも含めた活動だという事を
英語を専門としておられる方からおっしゃって頂くと
活動を理解して頂いているということでとても嬉しい
ここに書き出したお話は講演のすべてではないし
言葉も全くそのとおりではないが
何とかわかっていただけるかと思う。
鈴木先生ありがとうございました
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