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モーリス・センダック(Maurice Sendak)


モーリス・センダック(Maurice Sendak, 1928年6月10日 -)について
アメリカ合衆国の絵本作家。『かいじゅうたちのいるところ』をはじめ、80冊を超える作品を発表し、現代アメリカでもっとも個性的で天才的な絵本作家で、絵本の常識をくつがえす衝撃的な絵本を次々に発表。その影響力の大きさから「児童文学におけるピカソ」と言われている。
絵本のほかに、アニメーション映画や舞台美術にもとりくんでいる。
ニューヨーク州ブルックリンのゲットーで父フィリップ・母サラの第3子として生まれる。モーリスの兄ジャック(Jack Sendak, - 1995)は児童文学作家。
父は、ポーランドのユダヤ人のシュテットル(共同体)で生まれ育つが、ある少女を追いかけて17歳の時に両親の猛反対を押し切ってアメリカに渡る。ところが、すでに少女は結婚しており、フィリップはその後、ユダヤ人の経営するブラウス工場で働いていたサラと知り合い、結婚する。そしてモーリスは、広い世界とかけ離れたブルックリンのユダヤ人のコミュニティーの中で、アウトサイダーとして育つのである。
子供のころは病弱で、母親がいる台所が遊び場所だったという。センダックが生まれた1928年にミッキーマウスが登場しており、このためセンダックは大のミッキーファンとなった。12歳のときに両親と観に行ったディズニー映画『ファンタジア』にも強く惹かれ、これらの体験は、後の絵本制作に大きな影響を与えた。
彼のユダヤ人としての体験は、彼の作品の中に様々な形で映し出しているように思われる。第2次世界大戦中のユダヤ人虐殺や、それによってもたらされた家族の悲劇が、思春期の彼に大きな影響を与えた事は、言うまでもないだろう。第2次世界大戦勃発時、モーリスは13歳、奇しくもユダヤ教の成人式に当たる。
モーリスが生まれた翌年にウォール街で株が大暴落し、大不況が起きる。父が友人と経営していた会社は倒産して、センダックの家族は貧困のときを過ごす。こうした逆境において、モーリスは独自の力で道を切り開いて行った。高等学校時代から抜群の画才で頭角を表し、
高校卒業後、ニューヨーク市のF.A.Oシュワーツ玩具店でウィンドウを装飾する仕事に携わり、からくり人形を考案しおもちゃ店で雇われる。そして有名なアート・ステューデンツ・リーグ夜間部に通ってデザインを学ぶ。このころに接した、19世紀イギリスの古典絵本や20世紀スイスの絵本に興味を持つようになった。またそのオモチャ店の人の紹介で、ハーパー・アンド・ブラザーズの名編集者アーシュラ・ノードストロームと知合い、1951年マルセル・エーメの童話「おにごっこ物語」の挿絵の仕事をきっかけにイラストレーターに転向する。
1956年に、初めての自作の絵本「ケニーのまど」を出版する。
1952年、『あなはほるもの おっこちるとこ』がニューヨーク・タイムズ年間最優秀図書に選ばれる。
1964年に『かいじゅうたちのいるところ』(Where the Wild Things are)でコールデコット賞を受賞、世界的なベストセラーとなる。
1970年、国際アンデルセン賞画家賞受賞。
1982年、『まどのそとのそのまたむこう』(Outside Over There)で第33回全米図書賞(児童文学部門)受賞。
1983年、ローラ・インガルス・ワイルダー賞受賞。
2003年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞。

<画風と評価>
ランドルフ・コールデコットに憧れていたセンダックはその模写を好み、センダックの緊密な画面構成には、こうした19世紀の古典的イラストレーションの影響が見られる。一方、登場人物の描写にはディズニーの影響が見られ、そこに自身の幼時体験を重ね合わせることによって独自の画風とストーリー性を築き上げている。
出世作となった『かいじゅうたちのいるところ』は、教育的でない、しつけに悪影響を及ぼすなどとして、当初は親たちから批判を浴びた。しかし、夢想的で自由な視点で描かれたストーリーは子供たちの強い支持を受け、親しみやすさと芸術性の融合として、一般的に高い評価を受けるに至っている。
 
*センダック語録
■かいじゅうたちのいるところ (コールデコット賞受賞挨拶)
私が言いたいのは、子ども達がごく幼いうちからすでに自分を引き裂く感情とはお馴染みであるということ、恐怖と不安は彼等の日常生活の本質的な一部であるということ、彼らは常に全力を尽くして欲求不満と戦っているのだという事です。そして、子どもたちが開放されるのは空想によってなのです。それは「かいじゅう」たちを飼いならすために彼らが持っている最上の手段です。

■センダックの絵本論 (モーリス・センダック 脇明子訳 岩波書店1990年)
子どもがどんな現実の中で生きているかを考えると、ある種の子どもの本の、真実の半分しかみようとしない姿勢は、全く恥ずべき物であると言わざるを得ません。そうした本は、争いや苦痛の影など微塵もない金ぴかの世界を広げて見ますが、そうした世界をでっち上げるのは、自分自身の子どもの真実を思い出すことのできない、あるいは思い出そうとしない人達です。そんな人達の、削除項目だらけの人生観は、本物の子ども達の人生とは、何の関係も有りません。

<絵本作品>
『かいじゅうたちのいるところ』 神宮輝夫訳、冨山房
『まよなかのだいどころ』 神宮輝夫訳、冨山房
『まどのそとのそのまたむこう』 神宮輝夫訳、冨山房
以上はセンダックの「三部作」とされている。
『ケニーのまど』
『とおいところにいきたいな』 神宮輝夫訳、冨山房
『きみなんかだいきらいさ』 ジャニス・メイ・ユードリー文、小玉知子訳、冨山房
『おふろばをそらいろにぬりたいな』 ルース・クラウス文、大岡信訳、岩波書店
『そんなときなんていう』 セシル・ジョスリン文、谷川俊太郎訳、岩波書店(岩波こどもの本)
『ロージーちゃんのひみつ』 中村妙子訳、偕成社
『7ひきのいたずらかいじゅう』 中川健蔵訳、好学社
『くるみわり人形』 E・T・A・ホフマン文、渡辺茂男訳、ぽるぷ社
『ふふふん へへへん ぽん!―もっといいこときっとある』
『子いぬのかいかたしってるかい?』
『あなはほるものおっこちるとこ』ルース・クラウス文
『わたしたちもジャックもガイもみんなホームレス』
<その他>センダックの台本、オリヴァー・ナッセン作曲による、2つの児童オペラ『かいじゅうたちのいるところ』『ヒグレッティ・ピグレッティ・ポップ!』がある。
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