佐賀市のALTのカヴィン・ケニーさんが、市報のリレーコラムで書いていた文章が、
国際交流として、すばらしいメッセージだったので紹介します。
【カナダへ帰国する私からの手紙】
日本で過ごした時間は一つの大切な経験となり、私の人生を変えてしまいました。
日本は、今までの私にとって、全く正反対の価値観を持つ国であり、私の予想とは
大きく違っていました。
私が日本に着いた時、その違いの大きさに圧倒されましたが、またその一方で、
似通った部分があることにも大きな驚きを覚えました。佐賀は私の故郷に似ていましたが、
やはり本当に異国の地でした。
どれだけ自分や自分たちの周りの人たちのことを知る必要があるのかを実感する為にも、
人は自分の慣れ親しんだ世界から少しでも外に出なければならない。ということを学びました。
私の出身国カナダでは、一人一人が違うことが国民性となっています。そして、この日本は同じことが国民性なのです。私はこの2つの文化の違いをとても強く感じました。
私は、この文化の違いに上手く対応していく力を持っていることにも気付きました。
またこの世の中には色々な生き方があることも受け入れました。そして、土地の人たちと
同じ世界に住んでものを見ることでのみ、その人たちを真に理解できるのだということも学びました。そのおかげで、私の世界は広がり、そしてより良くなりました。
私にとって今は新しい段階に進む時です。分かっているのは、ここでの経験が計り知れないほど私の人生を豊かにしてくれたことです。心からの願いは、私が出会った人々に世界をできるだけ経験することが大切だということがちゃんと伝えられていればということです。
また、自分の慣れ親しんだ世界から外へ踏み出して、世界は素晴らしく多様性に満ちていると知ることの大切さも伝えられていればと思います。私と一緒に時間を過ごした人たちには世界に出ていろいろな発見をして欲しいと思います。
どうもありがとう、日本。ずっと忘れません。 |