発表会を見るにはコツがいる |
12月02日 (火) |
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<テーマ活動発表会>
最近、立続けに発表会を見に出かけています。
地区発表会に始まり、近所のMパーティとYパーティの交流発表会、5周年記念の5パーティ交流発表会。
私も7月に5周年を迎えたばかりの「幼稚園児パーティ」ですが、
この5年でテーマ活動の見方がずいぶん変わってきました。
1年目の時には、自分の目を肥やす勉強の為とばかりに、
赤ちゃんだった子どもと大荷物(ミルクやらおむつやら玩具にお菓子・・・)を抱えて
頑張って行った割りに、まず当然ながら子どもがいて、ゆっくり見られず(苦笑)
会場の外で子どもをあやして、私は一体何しに来たのやら・・と疲れて帰宅するのみ。
運良く寝てくれて、ゆっくり見られたとしても、
私の目に写るのは「見知らぬ子ども達」の姿だけ・・・。
まず、テーマになっている物語を知らないと、何の場面かわからず、何の表現かもわからないままです。
感想を求められても、「大きな声で言えてた」とか「英語がよく聞き取れた」とか
「会場がざわざわしていて、全然声が聞こえなくて残念だった」とか・・・
そんな表面的な事にしか気付けず、ものすごく楽しそうに舞台を動き回っている子がいると、
せいぜい「活き活きしていて、良かったです。」位の感想しか言えませんでした。
2年3年と経つ間に、自分のパーティでも数々のお話に取り組み、
テューターとしてCDを素語りできる位まで聞き込み、
パーティの子ども達から教えてもらう、新たな発見が多くあり、お話の深みを知りました。
そして、自分自身も研修などで、実際にテーマ活動をしてみて、
役と自分の間にある壁を乗り越えられず苦労してみたり、
ナレーション役も、実は演じている人と同じく、一緒に物語の世界を作っていたのだと体感し、
多くを学べたお陰で、ようやく「気付ける事」「比べて思うこと」が出て来たように思います。
今年は、どれを見ても、楽しめた!と胸を張って言えるようになりました。
これは自分の成長を感じた瞬間でもあります。
まず、これまでの地区行事(幼児プレイルーム交流会やラボリンピック、発表会)で、
会うことができる小学4年生~大学生までの実行委員の子ども達。
彼らを知ることで、そのパーティに興味が湧いてきます。
テューターでなくても、この感覚は同じはず。
地区行事やパーティ交流会、合宿やキャンプなどで、出会ったラボっこに興味がわいて、
発表会で見かけた時には、「お~、○○君、○○ちゃんだ~!」と思わず前のめりになって
見入ってしまうものです。
知り合いの子が増える事は、とっても大切な感覚で、いままで「見知らぬ子」だった人が
「知ってる子、興味のある子」に変化する事で、その子の発表がぐっと身近になります。
親からしても、お世話になったシニアメイトのお兄さんお姉さんが発表していると
ついつい目を凝らして見てしまいますよね。
これは国際感覚ともつながり、TVから流れる「見知らぬ国」の情報は、何も心に残らないけれど、
個人的にお友達になると、その友達の国はぐっと身近なものになり、
「他人の事とは思えない」という感覚に変わります。これと同じだと思います。
まずは、知り合いやお友達が増えること、相手に興味を持つ事、これがテーマ活動を見る上で
手っ取り早い楽しみ方だと思うのです。
次に、物語を知っていると更に面白い。ということ。
「あ、このお話、うちのパーティでやった時には、こういう風に表現したのに、
この人たちはこんな風にやってるね!」と気付いて感想を言い合ったりしている子をよく見かけます。
お話を知った上で、見ると、「あ、今のセリフ間違った!」なんて事にまで気付いたり
「あのナレーション長いのに、よくスラスラ言えたよなぁ~」なんて感心したり
子どもでも驚く程、細部にまで気を配って見ていて、全体的な面だけでなく見れるんだなと、
思ったりします。
また、大人としては、言葉という音で語られる物語が、
生き生きと動く映像として目の前にあることになんだか感動してしまいます。
また、プロが演じる舞台演劇とは違って、まだ幼い幼児がお話の世界に入り込んで、
せっせと物を運んでいたり、洗濯をしていたりする様子に、単に感動するだけでなく、
「ひょっとしたら私達大人には見えないだけで、子ども達には、その物が見えていて、
彼らには今それが現実として起こっている事柄なのでは!?」と思えてしまうほどだったりします。
物語のすごいところは、「時間も時代も、国も人種も、空間をも、一瞬にして超えてしまえること。」
むかしむかしあるところに・・・と言われるだけで、
今ではない、ここではないところに、ふっとワープできるところです。
それをテーマ活動という形で、大勢の子どもたちが一気に、一緒に物語の語っている世界に
ワープしてしまえるのだから、そりゃ楽しいに決まっています。
CDを聞き込んでいるうちに・・・役になりきっているうちに・・・
自然とその役のセリフが自分の言葉になってしまって、ものすごく早口になってしまう様子をみて、
「英語なのに、すごい。。。あんな早く言えない。」と妙なところに感心してしまう
ダメな大人を尻目に、
子ども達にとっては、ごっこ遊び(=テーマ活動)は自然な言語習得の場なんだなと思います。
ようやく5年経って、テーマ活動発表会を、<見ること>(読み取る)ができるようになって
日々のパーティ活動の様子までが手に取るようにわかるようになりました。
子ども達が仲良く、一致団結しているパーティ、
自分達でお話の世界を膨らまして、その時代背景まで考えて、表現しているパーティ、
小学生が活き活きしているパーティ、中高大生が輝いているパーティ、
幼児が一番お話を楽しんでいるパーティ。
それらを見る事で、連れて行った我が子も少なからず刺激を受け、突然役柄のセリフだけでなく、
「オレも、ナレーションやってみたい!」と言ったり、
「ワフ家のおうち、本当に犬のお家みたいだったね。」
「スープ、ものすごくたくさんの具が入ってて、美味しそうだったね~。」
なんて、目には見えないはずの表現にまで、感想を言ったりします。
テーマ活動は、やるだけではダメ。見てもらうのも大切。
そして、人の発表を見るのも大切です。
(耳にたこができる位、言われ続けていることですが、本当にその通りなんです。よ。)
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Re:発表会を見るにはコツがいる(12月02日)
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はだのみ(みぃぼう)さん (2008年12月11日 09時30分)
私も発表会でのコメントにいつもろくな事が書けずにいて、
自分でも、こんな感想が欲しいんじゃないと思うけど・・・
と書きながらなんだかいつもモヤモヤしていました。
先日の地区研で「私は大きな子がどうだった・・とか
小さな子のセリフがどうとか・・じゃなくって
お話に対する感想を書いてくれてると嬉しい」といっていた
Uテューターのお言葉を聞いて、おおっ!と少しモヤモヤが
開けた感じがしました。
そして、知っているお話と知らないお話を見る
息子の発表の見かたの違いはもちろん、
知らない子しかいないパーティの発表と、
同じ幼稚園に行っているお友達がいるパーティの発表を見ている
息子の見る目の色の違い。
まさにBasshiさんのおっしゃる通りでした。
コツを掴むとホントに発表会が見る側にとっても
2倍3倍の刺激を貰えますね♪
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Re:Re:発表会を見るにはコツがいる(12月02日)
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Basshiさん (2008年12月12日 15時58分)
みぃぼうさんへ
→書き込みありがとうございました~。
>Uテューターのお言葉を聞いて、おおっ!と少しモヤモヤが
開けた感じがしました。
→私もいつも先輩方のちょっとしたお言葉に、目からうろこの体験や
心に沁みる癒しや、ストンとふに落ちる瞬間をいただいています。
有り難いですよね。。。
>同じ幼稚園に行っているお友達がいるパーティの発表を見ている
息子の見る目の色の違い。
まさにBasshiさんのおっしゃる通りでした。
→私自身も、地区でお世話になった大学生や
実行委員で頑張っているシニアメイトとの出会いで、
テーマ活動がより身近になりました。
なにより頑張っている姿に引きつけられて見入ってしまいますよね。
やっぱり頑張る事は人に伝わりますね。
>コツを掴むとホントに発表会が見る側にとっても
2倍3倍の刺激を貰えますね♪
→パーティの方々が、自分の子どもが出演する発表会以外にも
我々のように他の発表会をたくさん見てくれたら・・・と強く願うのですが(苦笑)
ま、焦らず、子ども達にとってのチャンスと思える瞬間を逃さないように
他の発表を見れる機会を作ってあげたいと思っています。
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Re:発表会を見るにはコツがいる(12月02日)
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Samiさん (2008年12月13日 12時52分)
すご~く参考になりました。
このところ、新しく入られた方にどうやってテーマ活動を
見ていただいたら、と頭を悩ませていました。
見ていて面白いテーマ活動は、問題ないのですが、だらだら小さい声
で、のパーティ内での発表をキディやプレイルームのお母様たちは
どう見ているのかな、と気になっていました。やはり見るためにも年数
が必要なのですね。ありがとうございました。声のかけ方を
工夫してみます。年数たつと鈍化してきて、見てても楽しいはずだ、
などと思ってしまうので。
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Re:Re:発表会を見るにはコツがいる(12月02日)
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Basshiさん (2008年12月15日 15時18分)
Samiさんへ
→書き込みありがとうございました。ご無沙汰しております!
>すご~く参考になりました。
→大変、恐縮です。。。
>このところ、新しく入られた方にどうやってテーマ活動を
見ていただいたら、と頭を悩ませていました。
→子どもに寄り添うお心をお持ちの方は、子育て経験がなくても
最初から「見る事ができる」「気付くことができる」のですが、
なかなか私のように、末っ子育ち(下の兄弟姉妹の子育てを手伝った経験がない)とか
初めての育児だったりすると、変な話ですが・・・
我が子であってもどこをどう褒めて喜んで良いか分からなかったりするんです。。。
核家族化で身近に導いて下さる人生の先輩がいらっしゃらない新人ママにとっては、
近隣の同年代の同じ環境のママ同士の中だけで過ごしていて、
結局は、早期教育=「よその子よりもうちの子の方が早く何かできるようになること」と
勘違いされたまま・・・というケースも多いと思います。
目に見える成長(おしゃべりが早くできるようになったとか、おむつが早くはずれたとか)
にばかり話題が向いているコミュニティでは、
結局それしか見てあげられなくなって当然だなと悲しく思ってしまいます。
その延長線上に、「英語が上手に言えていた」とか「役を上手に演じていた」という発言が
あるのだろうと思うのです。
「我が子が昨夜ドキドキして眠れないと緊張していたのに、
当日なんとか声が出せたことに感動して、親の私も涙が出ました」
というような感想を聞くと、
子どもが自分なりのエッジを越えた瞬間を共に喜んでくれる親御さんの感性に、
思わず感謝してしまいます。(親として当たり前の事なのですが・・・。笑)
勉強になる、知識が増える、という下心の教育と親の敷いたレールに乗って育ってしまう
と、
自分の力で何かを選び取る、という大切な「生き抜く力」「人間力」が衰えたままです。
そんな審美眼を身につける間もないまま、
子育てに向かっている若い世代のママ達にこそ、エールをおくり、
一緒に育っていこうよ~ 今からでも遅くはないよ!と言いたい気持ちです。
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