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クリント・イーストウッド
グラン・トリノGran Torino2008年
映画としてとてもいい出来で、見応えがあり、佳作だと思います
お薦めします
『ローハイド』で若いカーボーイであった、
あのクリント・イーストウッドも今や78歳です
以下ネタばれあり これから見る方は見てからお読み下さい
見終わった直後は9点の評価だったのですが4、3日して7点に評価を下げました
それは
最後に「闘った」相手が町のチンピラギャングたち
主人公の老人が恐くて、腹いせに銃を家に撃ち込んだり
隣家の姉弟を襲ったりするような、こどもたちであり、
拳銃を持っても、手が、震えているような連中だった
立ち向かうのが巨大な圧倒的な的な悪ではなく
大の大人がこんなこどもたちを相手にしていていいのとも思えてきた
妻の死後どう生きていいか、
死場所をさがしていた老人の気持ちはよく描かれているが
相手にさせられてしまった少年たちはあわれでもある
こんな連中は死んだ方がいいという思想が
殺すことと結びついていない展開は物語として素晴らしいが
相手の卑小さが悲しくもある
これで7点に下げた
しかし
アメリカンヒーローの終焉は、かっこいいものとしては、終われない
アメリカンヒーローは現代社会では卑小な相手ぐらいしか倒せない
それが現代であると
意図して描いたのだとすれば10点を献上したい
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『谷川雁セレクション』刊行記念シンポジウムヘ参加してきました
会場は青山学院大学の大きな教室
参加者はほぼ100名ほど
内容は・・・・・(敬称略)・・・・・
鵜飼哲(一橋大学)1955年生まれの「二人の雁を相続するために」と
酒井隆史(大阪府立大学)1965年生まれの「社会か地理か・・・谷川雁を今読むということ」
と二つの基調レポートがあり
今回刊行されたセレクションの解説者佐藤泉(青山学院大学)と仲里効(映像批評家)の話
編集をされた2人、 岩崎稔(東京外国語大学)と米谷匡史(東京外国語大学)の話がありました
この6人の中で5人は大学の先生ですが
谷川雁を研究対象としてではなく、
現在の日本が抱えている問題をどのように解いてゆけるのか
そのための手がかりとして、谷川雁について考えるという姿勢が共通していて好感が持てました
案内に「異質なものを交錯させ、新たな「集団」・コミューンをつくりだし、
人々の感受性・主体性を奥底から変革しようとした谷川雁の思想と運動の軌跡を、
「原点」と「工作者」というキー・ワードに注目しながら読みなおします」とあり、
この会そのものをそうしたものとしたいという主催者の思いも会の始まりに話され
予定時間を越えての会の終わりにもこの思いを実践的に継続してゆきたいと
今後の継続を提案する会でした
会場との討論の冒頭に、物語文化の会の方から活動について
宮沢賢治の童話の活動のこと、
谷川雁のつくった合唱曲『白い歌、青い歌』が今も歌われていることなど話があり、
続いて私から、ラボ教育活動について話しました
「谷川雁が関わった教育活動が今もラボ・パーティとして展開されていること
教育活動として今もこどもたちによって全国で活動が展開されていること
谷川雁がこどもたちに残した作品が『ピーターパン』や『国生み』などたくさんあること
その作品は今も英語体験、表現活動の素材としてこどもたちに愛され使われていること
毎週の活動、キャンプ、国際交流活動、幼児から大学生年代まで
この活動は実現されたこどもたちによる『コミューン』といってもよいのではないか・・・」
谷川雁の研究者の方にとっても、会場に来られていた多くの方にとっても
谷川雁の展開した現実の活動について話しを聞くのは初めての事でとても印象に残ったようです
二次会にも参加したのですがお礼の言葉や具体的な質問をたくさんのかたから受けました
角川書店から今年谷川雁特集のムックが出たり
今回日本経済評論社から谷川雁セレクションが出たりと
時代の曲り角という状況を受けて、
谷川雁を読み直そうという機運が生まれているのでしょうか、
谷川雁への関心の高まりを受けたいい会でした
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『谷川雁セレクション』刊行記念シンポジウム 簡単なレポート2009/06/06の日記 06月06日 (土)
『谷川雁セレクション』刊行記念シンポジウムヘ参加してきました
会場は青山学院大学の大きな教室
参加者はほぼ100名ほど
内容は・・・・・(敬称略)・・・・・
鵜飼哲(一橋大学)1955年生まれの「二人の雁を相続するために」と
酒井隆史(大阪府立大学)1965年生まれの「社会か地理か・・・谷川雁を今読むということ」
と二つの基調レポートがあり
今回刊行されたセレクションの解説者佐藤泉(青山学院大学)と仲里効(映像批評家)の話
編集をされた2人、 岩崎稔(東京外国語大学)と米谷匡史(東京外国語大学)の話がありました
この6人の中で5人は大学の先生ですが
谷川雁を研究対象としてではなく、
現在の日本が抱えている問題をどのように解いてゆけるのか
そのための手がかりとして、谷川雁について考えるという姿勢が共通していて好感が持てました
案内に「異質なものを交錯させ、新たな「集団」・コミューンをつくりだし、
人々の感受性・主体性を奥底から変革しようとした谷川雁の思想と運動の軌跡を、
「原点」と「工作者」というキー・ワードに注目しながら読みなおします」とあり、
この会そのものをそうしたものとしたいという主催者の思いも会の始まりに話され
予定時間を越えての会の終わりにもこの思いを実践的に継続してゆきたいと
今後の継続を提案する会でした
会場との討論の冒頭に、物語文化の会の方から活動について
宮沢賢治の童話の活動のこと、
谷川雁のつくった合唱曲『白い歌、青い歌』が今も歌われていることなど話があり、
続いて私から、ラボ教育活動について話しました
「谷川雁が関わった教育活動が今もラボ・パーティとして展開されていること
教育活動として今もこどもたちによって全国で活動が展開されていること
谷川雁がこどもたちに残した作品が『ピーターパン』や『国生み』などたくさんあること
その作品は今も英語体験、表現活動の素材としてこどもたちに愛され使われていること
毎週の活動、キャンプ、国際交流活動、幼児から大学生年代まで
この活動は実現されたこどもたちによる『コミューン』といってもよいのではないか・・・」
谷川雁の研究者の方にとっても、会場に来られていた多くの方にとっても
谷川雁の展開した現実の活動について話しを聞くのは初めての事でとても印象に残ったようです
二次会にも参加したのですがお礼の言葉や具体的な質問をたくさんのかたから受けました
角川書店から今年谷川雁特集のムックが出たり
今回日本経済評論社から谷川雁セレクションが出たりと
時代の曲り角という状況を受けて、
谷川雁を読み直そうという機運が生まれているのでしょうか、
谷川雁への関心の高まりを受けたいい会でした
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明日なので急ですが
転載許可があるのでご紹介します
原文のままです
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●『谷川雁セレクション』刊行を記念して、
6月6日(土)に、シンポジウムを開催いたします。
『竹内好セレクション』につづく、
「〈戦後思想〉を読み直す」シリーズの第2弾企画です。
◎岩崎稔・米谷匡史編『谷川雁セレクション』全2巻
(日本経済評論社、2009年5月10日刊、各3200円+税)
○第1巻 『工作者の論理と背理』(解説 佐藤泉)
「「瞬間の王」は死んだ」という名句を残して詩作をやめた
谷川雁の全詩集を収録。 初期の代表的論文も多数収録し、
「工作者」としての彼が起こしたサークル運動や革命闘争の軌跡をたどる。
○第2巻 『原点の幻視者』(解説 仲里効)
『原点が存在する』という名著を残した谷川雁の原点とは?
筑豊・大正闘争から宮沢賢治論まで、九州・沖縄から黒姫、
そしてアジアへと広がっていく遥かな思考の空間を探索する。
1950~60年代の九州で、上野英信・森崎和江らと雑誌『サークル村』を創刊し、
筑豊の炭鉱労働運動に参加した、稀代の革命詩人・谷川雁。
そして、1980年代にふたたびメディアに登場し、
宮沢賢治童話の世界を子どもたちが「集団」で表現する
「人体交響劇」を提唱した谷川雁。
異質なものを交錯させ、新たな「集団」・コミューンをつくりだし、
人々の感受性・主体性を奥底から変革しようとした谷川雁の思想と運動の軌跡を、
「原点」と「工作者」というキー・ワードに注目しながら読みなおします。
今春3月末には、『道の手帖 谷川雁』(河出書房新社、1600円+税)
も刊行されました。
谷川雁の未刊行テキストも収録され、気鋭の論者たちが多角的に論じています。
新自由主義のグローバリズムが世界恐慌をうみだし、
労働者たちが「難民化」「流民化」していく危機のなかで、
坑夫たちとともに闘った谷川雁のテキストが、
いま新たな光を放って読みなおされようとしています。
混迷し流動化する現代世界の危機のなかで、谷川雁の言葉はいかに甦るのか。
フロアのみなさんとともに、じっくりと語りあいたいと思います。
どうぞふるってご参集ください。
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◎ ◎ ◎『谷川雁セレクション』刊行記念シンポジウム ◎ ◎ ◎
〈 谷川雁を読みなおす -- いま甦る原点/工作者の思想 〉
○日時:2009年6月6日(土曜日)
14:00~17:30 (入場無料)
○場所:青山学院大学(青山キャンパス)6号館・第4会議室
東京都渋谷区渋谷4-4-25
JR山手線、東急線、京王井の頭線ほか「渋谷」駅より徒歩10分
営団地下鉄「表参道」駅B1出口より徒歩3分
アクセス : http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html
キャンパスマップ : http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html
○登壇者
基調報告 : 鵜飼哲(一橋大学)
酒井隆史(大阪府立大学)
本書解説者:佐藤泉(青山学院大学)
仲里効(映像批評家)
本書編者 : 岩崎稔(東京外国語大学)
米谷匡史(東京外国語大学)
司会 : 戸邉秀明(東京経済大学)
○主催 : 日本経済評論社
科件費共同研究「グローバル化状況における
国民的/間国民的「想起の文化」の総合的研究」(代表:岩崎稔)
○後援 : 河出書房新社
○問い合わせ : 日本経済評論社 ?d 03-3230-1661
☆当日は日本経済評論社と河出書房新社による書籍特別販売あり。
☆リンクフリー、転送歓迎、みなさまに回してください!
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闘病中だったY.A.さんが亡くなられた
危機を脱したとお聞きしていたし
今年は年賀状をいただいたという方のお話も入ったので
回復に向かわれているのだと
うかつにも安心してしまっていた
数日前に突然、訃報が届いた
とても悲しい
20年以上前仙台のテュータースクールで初めてお会いした
素晴らしい笑顔が印象的な方であった
私はその時の事務局担当であった
開設のお手伝いもしている
仙台でテューターになられたあと
ご主人の転勤で札幌に転居、札幌での再開設にあたっても
ご近所や幼稚園を一緒に歩き回った
一緒に仕事をされた事務局のある人が
「テューターらしいテューターだった」と話されたのを聞いて
その通りだと思う
どなたも知っているように
とても素直な、何でもまっすぐに受け止められるお人柄で
誰からも信頼された
こどもたちともいつも笑顔
なにか困った時にもY.A.さんの顔を見るとほっとできる
得難い方だった
活動をされていたパーティのみなさんや
テューターのみなさんの悲しみはさらに大きなものであろうと
空をあおぐ
昨夜は近所の自然園で開催された蛍の観察会へいった
源氏蛍や平家蛍がひかりながらゆっくり飛ぶのを見ていると
別れを告げる故人の魂の飛翔のように思えて来てしまい
光が滲んで来てしまった・・・
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林真理子『RURIKO』
林真理子 1954年生まれが書いたフィクション
『野生時代』2006/12~2008/2連載、角川書店2008/5初版
ミーハー的好奇心から図書館で予約したら70番目!、
本を手にするまで、2ヶ月ほどかかった
主人公は浅丘ルリ子 1940年生まれ
主要な登場人物は、その父、
恋人であった小林旭 1938年生まれ、
蔵原惟繕監督(なぜか実名ではない) 1927年生まれ
結婚、別居、離婚した石坂浩二 1941年生まれ
石原裕次郎 1934年生まれ、美空ひばり 1937年生まれである
林真理子は浅丘ルリ子へのインタビューはしたものの
たいてい「忘れちゃった」と・・・・・言われて・・・・
会話の部分は全部林真理子による創作であるとの事
スターたちがこんな風に話したり、行動したりしていたのだろうと
時代背景も含めて、いかにもあったであろう手慣れた感じで上手に書いている
いかにもであり過ぎて新しい発見が乏しいが・・・・
スターたちを主人公にした懐かしい風景と
スターたちの当時の仕事、生活、華やかさを楽しんだ
(それ以上の中身はない)
もっとも私は日活アクション路線を見るため映画館に通った経験がない
中学、高校と映画を見ていたが
日活アクション路線の映画を見る事はなかった
石原裕次郎、小林旭、の映画って当時のインテリやその予備軍は見なかったと思う
日活映画で思い出すのは、浦山桐郎監督、吉永小百合主演の『キューポラのある町』くらい
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昨日横浜に用があって出かけたので
帰りに新丸子に寄り、母と会いました
そのとき母の妹から届いたという新聞のコピーをみせてもらいました
それは樋口了一/手紙 ~親愛なる子供たちへ~の紹介記事でした
記事で知ったので、今日NHK20時からの歌謡番組を見て、はじめて聞きました
原詩は作者不詳、確かポルトガル語で書かれた詩だそうです
youtubeで視聴できます
http://www.youtube.com/watch?v=VIys43kR5S0
樋口了一/手紙 ~親愛なる子供たちへ~
手紙 親愛なる子供たちへ/歌詞(歌:樋口了一)
原作詞:不詳/訳詞:角 智織/補足詞:樋口了一
作曲:樋口了一/ストリングス・アレンジ:本田優一郎
年老いた私が ある日 今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい
あなたと話をする時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい
あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本の暖かな結末は
いつも同じでも 私の心を平和にしてくれた
悲しい事ではないんだ 消え去っていくように見える 私の心へと
励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを
悲しい事ではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない
足も衰えて立ち上がることすら出来なくなったら
あなたが か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらいことだけど
私を理解して支えてくれる心だけ持って欲しい
きっとそれだけでそれだけで 私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに私がしっかり付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい
私のこどもたちへ
愛するこどもたちへ
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しばらく前に、弓道をはじめた
春の芽吹きの時期には仕事の入らない日も多いので
練習にかなり通っている
巻藁から的前に立っての射へすすんだところだ
力を入れないで、弓を射ること
シンプルなのだが難しい
参考
「教科書のような弓だ」という射
http://www.youtube.com/watch?v=lCKLGMK_3No
同じ選手
http://www.youtube.com/watch?v=llgO6Z2RhoA
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昨日は雨だったので土曜日の今日、やることになった
6人で9時間かかったが、2軒をすませた
1軒目の分担はカイズカイブキ数本の植え込み、
飛び出ているところを枝もとから抜いて、全体にひとまわり小さくする
鬼ッ葉があちこち出て来ているのを取り除く
2軒目はカキの木、モッコウバラをはわせた塀など
カキの木は既に花芽がついている
花芽のついた枝には実がなるので、枝を短くしない
というのは花の後実がつき、その実を稔らせるのに
葉からの栄養補給が必要だからである
花芽を残してもその先の枝を切ってしまうと
せっかく実がなっても大きくできないので実を落としてしまう事になる
カキの木の周りに植え込み多くあり、脚立を立てる場所が見つけ憎い
せっかく立てても枝に届かないと・・・・
やりにくかったがなんとか終わらせた
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『スラムドッグ$ミリオネア Slumdog Millionaire』
『ネタばれあり』これから御覧になる方は読まれませんように・・・
本年度米アカデミー賞主要8部門を制覇し、他にも数々の賞を得ている話題作
インドの外交官が、イギリス駐在中に書いてイギリスで出版された『ぼくと1ルピーの神様』が原作
この外交官は近く大阪領事館に着任するそうです
1900万人が住むムンバイ、観光地タージマハールが舞台
インドの貧窮や急激な発展の現実を背景に置いて
そこでたくましく生き抜くストリートチルドレン兄弟を描くドキュメンタリー仕立ての物語
スラムの描写やストリートチルドレンの生き様はいきいきとしている
物語の中心はテレビのクイズ番組ミリオネアで正解を続ける主人公の物語
コールセンターのお茶汲みで教育も受けてきていない
彼は何故正解を続けてこれているのか、何故番組に出たのか
囚われた仲間の娘を捜しにムンバイへ戻る兄弟、娘の救出、
後半に強く浮かび上がる物語は、主人公である弟と娘のラブストーリーである
イギリス人映画監督ダニー・ボイルによる
暴力と純愛のインド映画風ハリウッド映画!
警察による拷問シーンから映画が始まる
テレビのクイズ番組ミリオネアで正解を続ける主人公に対して、不正があるのではないかと尋問している
何かトリックがあるのではないかと最後の質問の前に突然拘束されてしまう
インド政府はこのような拷問の描写に抗議しないのかな
何故その答えを知っていたのか、その話が語られてゆくなかで
生い立ちが明らかになってゆく この語り口は面白い
主人公の語る生い立ちの中では
ヒンズー教徒によるイスラム教徒襲撃で死んだ母の事
親のない子供を集め身体を欠損させてまで物乞いをさせる集団(ボスはママン)からの必死の逃走など
凄まじい暴力シーンがある
縦軸に純愛物語を置いているため、見終わった後味はそれほど悪くないが・・・・
タージマハールで観光客相手の商売で暮らしていた兄弟は囚われた少女を捜しにムンバイへ戻る
兄はママンを射殺、別の組織へ自分を売り込み、参加を許され、構成員と成ってゆく
娘は助けられたが兄が連れ去ってしまう
弟と娘の再会、逃走、娘は再度捕まってしまう
どこにいるかもわからなくなる
弟は娘を捜し続け、クイズ番組ミリオネアに出演する事で娘を見つけようとする
組織に囚われ踊り子にされていたヒロインを兄が助け弟の所へと送り出す
弟と娘の再再会、ハッピーエンド!
・・・例えば
組織から逃げ出し、追われて走る中、深夜の駅へ
ちょうど!駅から列車がでて行く
兄弟はやっと飛び乗れたが仲間の娘が取り残され、捕まってしまう
ここはハリウッド映画的ハラハラドキドキ
再会した時、娘は踊り子だが、原作では売春婦らしい
娘は兄によって献上されボスの愛人とされたらしいがはっきりとは描かない
このへんにも純愛にして置きたいハリウッド映画の思惑が見える
駅で待ち合わせた娘と弟、兄とボスの手下が走り込んで来て娘を連れ去る
弟は遠くにいて止められない
何故駅とわかったのか
混雑していて追い付けないヒーロー!このシーンの作り方もハリウッド映画
ボスのところから逃げ出したヒロインが
ボスの車を運転できるのはおかしくないか
ボスは金持ちだから運転などしない
このようにハリウッド映画のようなご都合主義的展開は多い
今のインドが背景という事の新鮮さ
ストーリーの展開の面白さはあるが
内容はハラハラドキドキプラス相思相愛の愛が実るというハリウッド映画でした
面白いという意味ではよくできているが
インドの今という異国趣味をマイナスするとそこに残るのは
典型的なハリウッド映画、とても古い内容、中身の映画でした
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