幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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カレンダーづくり季節なのだ 09月14日 (水)
 今年もラボ・カレンダーを飾る絵がどっさりとどいた。去年とほぼおなじ
約3000点である。今年で23回目。継続は力なり。もう3年で四半世紀なのだ
quarter century――うーむ。すごいことだ。後述する写真コンテストもそうだが、子どもの絵の大会(コンテストではないので)でこれだけ続いているのはそうはないし、3000点も全国から応募される大会もほとんどない。
 それだけでも自慢していいと思う。もともとは,ラボっ子の描画活動を激励しようというのがはじまりだった。われが機関誌「ことばの宇宙」も,その編集コンセプトは「子どもの表現をとにかく激励すべし」である。この方針は創刊以来不変にして犯すべからずで、頑固にまもりつづけている。そのあかしが、表紙の絵を子どもの作品でつくるという態度なのだ。
 ふりかえれば1年目は300点くらいしか集まらず。カレンダーの制作を1年延期した。翌年,1984年にはじめてラボっ子の絵による「ラボ・カレンダー1985」が完成した。カレンダーづくりは,カラーなので(当時はカラー印刷にかかる時間と手間はとてもとてもたいへんだった。今でも楽な作業ではないが、手順はコンビューターのおかげてだいぶ少なくなった)時間も費用もかかる。したがってラボのみなさんに買っていただかねばならない。当時は600円だったが,「義務なのか」「こんなのいらない」とかいろいろな声が届いた。それでも、とにかく冒頭に書いたように,「子どもたちの絵を応援したいんです」といいづけてひたすらつくり続けた。いやあ、続けてよかったとおもう。
 だから考えてみれば,ぼくは子どもの絵を見続けて23年たつ。もちろんその間にラボ・ライブラリーの制作をしていたわけだから一流のプロの画家や絵本作家の作品もいやというほど見ている。そして、どちらもあきることがない。うまい絵,いい絵,きもち悪い絵,かっこいい絵,いろいろある。感じ方は自由だ。技術論ではないとつくづく思う。たいせつなのは,プロが半年かけて描いた作品でも、友だちが10分でかいたリンゴの絵でもそこにある色とかたちからなにを感じるかだと思う。そして美術館のピカソより友だちの絵のほうが心にフィットする日だってある。
 いまの子どもたちもおとなもデザイン化されたものにかこまれて暮らし、かつアニメやコミック(それ自体はすばらしい文化だ)の輪郭がはっきりた絵が「うまい絵」としてすりこまれてしまっている。ようするに形=フォルムにどうしてもとらわれてしまう。そこへいくと、ラボっ子の絵はちょっとちがう。どうちがうか書いておこう。
・自由にとらわれずに描く――テューターは幸い絵の指導者ではないので、みんな自由に描く。学校の図工や美術ではひどい場合は「もっと、ちゃんと描きなさい」とか(よく見て描くのはいいことだけと)「お空はそんな色なのむといったつまらん指導がはいることがある。でもラボっ子はほんとうに自由に描いている子が多い。とくに3~5歳の子どもはじつにとらわれなく描く。「うまく描こう」なんて考えない。もちろん,幼い子の場合はぐうぜんおもしろいかたちになったり,たまたますてきな色ができたりということはあるが、それもまた楽しい。ラボつ子はラボ・ライブラリーの絵本をみて「うまいなあ」と思うわけだが、じつはプロの絵描きからみると幼い子どものようにまったくとらわれずに描きたいのだ。ピカソは13歳のときにすでに父親(やはり画家だった)よりも格上の絵描きとしてあつかわれたが,この天才は晩年は幼児が描くような作品ばかりをつくった。これらの作品は箱根にある「彫刻の森美術館」のピカソ館に多く展示されているが、そこに次のようなピカソのことばが書いてある。「やっとこいうふうに自由に描けるようになった。70年かかった」。ピカソにして幼児のように無垢に描くのはそんなにもたいへんなことなのだ。また、ジョアン・ミロは5歳の子の目をもっていといわれる。そうしてみるとラボっ子の作品を見ていると。「あっピカソだ。ミロだ。ブラックだ。シャガールだ」とおおさわぎになる。

・物語と出会っている――だから想像力はあるし、すきな物語の世界につつこんでいるから、描きたいものがある。

・すばらしい絵とラボ・ライブラリーの絵本をとおしていっぱい出会っている。――これもたいせなこと。うらやましいこと。だからただ白い紙に描くだけでなく(かなり多くの小中学校では輪郭をフエルトペンで描いて、そのなかを彩色するとという恐ろしいことをやっている――すくなくとも去年くらい)、色紙をつかっり、コラージュなどのさまざまなことに挑戦している。ただクレパスと不透明水彩だけあたえて「自由に描きなさい」というのは無茶な注文。

・ラボっ子はやさしい絵を描くなあ――これは毎年のように審査員がもらす感想。力強さもたいせつだけど。

・心の風景画――抽象・具象はおとないい方。絵はぜんぶこうなのだ。
 同時に、現在の世界のなかで「絵を描いていられる幸せ」を感じてほしいと思う。

 ともあれ、子どもたちの絵を見ると魂をうばわれるのでぐったりする。
カレンダーよろしく!
Re:カレンダーづくり季節なのだ(09月14日) ・
りっぴぃさん (2005年09月14日 13時51分)

カレンダーMy Partyからも応募させていただきました。
絵を見て初めて「こんな風に感じてたんだ!」と思わされることも
しばしば。とくに頑張って…というか、力がこもって描いている
カレンダーの絵にはどきどきしてしまいます。
絵を送るまでの間、ぼけ~と眺めてニヤニヤしてしまう怪しいわたし。
カレンダーが届く時も同じような現象が起こります(^^;)

とにかく楽しみにしてます!!
Re:カレンダーづくり季節なのだ(09月14日)
ゆみねーさん (2005年09月14日 14時48分)

夏には毎年子どもたちが描いてきた絵を応募しカレンダーが手元に
届くのを楽しみにしています。
応募する作品も年々増え、皆が描きたいという気持ちも増えてます。
それも毎年カレンダーの購入をお願いし、そのカレンダーから
多くのラボっこの感性に触れてみましょう、と話してます。
子どもの作品は本当にステキです。
大人が想像しているものとは全く違います。
今年は我がPのラボっこが入選しました。
夏報告会で鑑賞会した時、皆がその絵を見てるので本当に皆で
喜んでいます。子どもってすばらしいです。
Re:カレンダーづくり季節なのだ(09月14日)
Hiromi~さん (2005年09月30日 21時36分)

カレンダーの絵に応募し始めて23年という事になります。まだ一度も採用に
はなっていませんが、描くことに意義があると思っています。1度だけ「まぼ
ろしのカレンダー」として縦書きの「がらがらどん」がありました。覚えてい
らっしゃいますか??
 その子は、武蔵野美術大に行きました。もう社会人ですが。いま、一人造形
大に行っている子がいます。こうしてみると、カレンダーのえが大いに刺激に
なっているのだと改めて思います。

 ネーム入りでちゃんと毎年購入してます。テューターのクリスマスプレゼン
トです。600円から800円痛いですね~~。でも今更辞める訳には行きませ
ん。サービスのしすぎですね!!
Re:Re:カレンダーづくり季節なのだ(09月14日)
SENCHOさん (2005年10月03日 09時59分)

。1度だけ「まぼ
ろしのカレンダー」として縦書きの「がらがらどん」がありました。覚えて
いらっしゃいますか??
もちろんです。1993年に応募された応募された。田中知江(たなか・ちえ/
当時中1)さんでしょぅ。おおきなやぎのがらがらどんにやられたトロールが
谷底に落下していく作品です。縦のプロポは当然ですが、とにかくおとかっ
たので11月号の「ことばの宇宙」にのせました。
 いやあそうですか。それはそれは。
Re:カレンダーづくり季節なのだ(09月14日)
ラボやすながパーティさん (2005年10月05日 11時52分)

わがHPへのメッセージ、ありがとうございました。
なんだか、読みながら、涙が出てきました。
描きたいという気持ちが湧き出てくる・・・表現したいという気持ちが
大きくなる・・・そして、表現する場があるラボっ子たち、本当に幸せ
ですね。
こんな世界の中で、絵を描く時間をたっぷりとることの出来る幸
せ・・・そんな、豊かな時間を持つことが出来る幸せを感じながら、こ
れからも子供たちの絵を見ていきたいと思います。
ありがとうございました。
Re:カレンダーづくり季節なのだ(09月14日)
Play with meさん (2005年10月06日 23時03分)

今年は佳作で表紙を飾ります。
くまがりの楽しそうなくまが中央にいる分です。
昨年は怪獣で「ことばの宇宙」の表紙になって喜びました。
その前は1月を飾ったチピヤックカムイそしてその数年前には「わたし
とあそんで」が表紙に出ました。
たくさんの中から子供達ののびのびとした絵が認めていただけるのはと
ても嬉しいですね。
無心に描く子供達の努力が報いる時です。
カレンダーがくるのが楽しみです。
Re:カレンダーづくり季節なのだ ・ ・
こんぺいとうさん (2005年10月07日 16時23分)

 ああ、せんちょうさんがこんなに苦労していたなんて。でも続けてく
れてありがとう。ラボでのお絵かきは、ラボっ子は大好きです。そうで
す。絵の指導者ではないので、驚きと感動を持って賞賛しながらのお絵
かきです。「ラボのときのお絵かきは、描いているときが楽しければい
いのよ。できた絵がステキだったら、それはオマケ。」とラボっ子に言
います。すると、ニコニコとして描き始めます。
 ラボカレンダー楽しみにしてますよ。
蛇足ですが、先日ラボっ子からの質問をハガキで書いたんですが‥
Q1: 「船長は、何歳ですか?」
先週のラボで、ラボっ子から「へんじまだぁ」と言われ、(覚えていた
のかぁ)とあせっています。「おへんじ」ください。
 もうひとつ‥
Q2: テューター「おへいちゃって、自分の娘に言うくらいだからよっぽ
ど不細工だったんだね。」というと、
  ラボっ子(小3女の子)「ことばって、わざと反対の意味で使うと
きあるでしょ。だから、かわいいからそう言ったと思うよ。」
 ‥と。これは、ラボっ子のほうが読みが深いですよねぇ。
Re:Re:カレンダーづくり季節なのだ
SENCHOさん (2005年10月09日 18時17分)

こんぺいとうさん
> ああ、せんちょうさんがこんなに苦労していたなんて。でも続けてくQ1: 
「船長は、何歳ですか?」
先週のラボで、ラボっ子から「へんじまだぁ」と言われ、(覚えていた
のかぁ)とあせっています。「おへんじ」ください。
「ことばの宇宙」の船長とSENCHOfは別キャラです。そもそも船長のほうは
1986年にの秋の人事異動で埼玉支部(現北関東信越)の担当から本部の当時
は制作・広報にいったとき、いきなり「ことばの宇宙」を担当することに
なったのですが(当時33歳でした)、船長と宇宙人はそのときにつくった
キャラです。それまでは酋長とへんと編集長をかけた変酋長というキャラが
いたのですが、ポリネシアの先住民とネイティブアメリカンを足して割った
ようなやや差別的なステレオタイプのイラストなので、えいやとばかりにか
えてしまったのです。それから約19年、だから「ことばの宇宙」のなかでは
船長は20歳まえです。宇宙人はたしか2000歳きらいの設定になっていたと思
います。こまるまのはは、よく春休みや夏休みなどに東京にきた首都圏支部
以外のラボつ子がセンター見学にこられるとき、「船長や宇宙人はいます
か」とたずねてこられることです。はっきりいって教務・制作局は局長ふく
めて職員4名+アルバイト1名が全メンバーです。それつぽっちの人数で「こ
とばの宇宙」「ラボの世界」「テューター通信」そしてなによりラボ・ライ
ブラリーをつくつているなんていうとラボっ子の夢をこわしてしまいますの
で、「いやあ、残念だなあ。今日は船長も宇宙人も取材で留守なんだ。せつ
かくだけど」というようにしていますが、やや心がいたい。
 ともあれ、今後とも「ことばの宇宙」とラボ・ライブラリーそして船長と
宇宙人をよろしく!Q2: テューター「おへいちゃって、自分の娘に言うくら
いだからよっぽ
ど不細工だったんだね。」というと、
  ラボっ子(小3女の子)「ことばって、わざと反対の意味で使うと
きあるでしょ。だから、かわいいからそう言ったと思うよ。」
 ‥と。これは、ラボっ子のほうが読みが深いですよねぇ。
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おっしゃるとおり、しかし「おへちゃ」は名訳です。
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