BACK FROM CYMRU 妖精の国から |
01月10日 (火) |
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成田をでてから12時間。正月2日の午後、アムステルダムのスキポール国際空港は思ったよりも人影まばらだった。ヨーロッパ諸国の新年を祝う習慣は日本とは大きく異なるが、まだクリスマス休暇の人が多いのだろうか。やたらに広い空港内はどことなくおだやかだ。おかげですわる場所もいっばあるから3時間強のトランジットもなんとかやりすごせそうだ。
40周年ラボ・ライブラリーに収録される"THE FAIRY COW"の英語録音はニコルさんの発案でウェールズの首都カーディフで行なわれるのだ。ロンドンに直行して列車という手もあるが、アムス経由でカーディフに空路で直接はいったほうがいいという助言にしたがうことにしたのだ。
しぼりたてのオレンジジュースでいきかえる。スキポールはまさにヨーロッパのハブ空港。世界のありとあらゆる都市むかってフライトができる。
レイキャビク ヘルシンキ コペンハーゲン いってみたいなよその国。
ラボのクルーはぼく含めて3人。わが局次長り渡邊くんとカメラマンの中原くん。ふたりともラボっ子OBだ。そしてスペシャルゲストは画家の永山裕子さん。『ひとつしかない地球』のイラストのインパクトはすごかった。今回の新刊で永山さんは『はだかのダルシン』の絵を担当する。ニコルさんも
『ひとつしかない地球』の絵をみて約10秒で「この人でいきましょう」といってくれた。
永山さんは行動する画家。以前からケルトの文化に興味があり、この機会にぜひ現地の空気感にふれたいと思い立っての自主参加だ。とくにケルトの文化は日本ではアイルランドの伝統文化、すなわちアイリッシュケルトとして紹介されことが多い。しかし、ウェールズもウェルシュケルトのふるさとなのだ。「飛行機のとケットがとれたので、じゃましないのでいってもいいですか」と永山さんから連絡がきてたまげたが、作品をかくときにいろいろなしがらみやお金などを度外視してこだわる彼女はすごい。しかもぼくらは5泊だが、多忙な彼女は現地になんと3泊でとんぼかえりだ。
4時をまわればもう冬のアムステルダムにき黒い緞帳がまいおりる。それからまつこと2時間、ウェールズの首都カーディフいきのKLMは19時20発。KLM City Hopperという近距離フライとの777でドーバーをひとまたぎ。わずか1時間25分。時差が1時間あるので実質に進むのは25分。
カーディフ空港は小さいが国際空港。入国は大きな黒人の係官がちいさな机ひとつで行なう。ところが、これが時間がかかる。じつにこまかく質問され、しかも同じ質問を間をあけて3回くらいしてくる。これもテロ防止のためか。空港にむかえにきた人びとは、あまりでてこないのでつかまったんじゃないかと思ったそうだ。
入国がおわると通関はなぜかだれもいないので、ノーチェック。すぐにニコルさんの大きなからだが目にはいったラグビーのウェールズ代表の真っ赤なジャージをきてお出迎えだ。今回コーデイネイトをしてくださるCELT21のクリスチャン氏(もとBBCのプロデューサー)と夫人の奈都世さんもこられている。以外にあたたかい。ニコルさんとガッチ握手。さあ、はじまりだ。
クリスチャン氏が用意した8人のりの白いメルセデスのバンでカーディフへ。およそ30分でついてしまう。ホテルにチェックインしてやれやれ。
夜9時からホテルのラウンジでビターを飲みながら歓迎という名のあしたからの打ち合わせ。とにかく冬なので快晴は期待できないようだ。
ニコルさんにいわゆる雨期はあるのですかとたずねると
「あるよ。1月1日から12月31日」
雨期の2日めに乾杯。
つづく(なお、この続きは毎日書く予定ですが、いっぺんには書けないのでリクエストが多いものがかきます。以下からえらんでください。Aウェールズでの録音のこと役者のこと B今回の絵をかくウェールズの画家さんのこと Cニコルさんのこと=5日もいっしょでした D ケルトやウェールズのこと)
アムステルダムの空港で手にもっているのはオレンジジュース。
後ろは渡邊くんと永山画伯。撮影は中原カメラマン。
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Re:BACK FROM CYMRU 妖精の国から(01月10日)
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candyさん (2006年01月10日 23時59分)
新年おめでとうごさいます&おかえりなさい。
いよいよ、新刊の情報が満載の日記の始まりですね(^0^)
ABCDの連載順は?私はDのケルトとウエールズが今いちばん興味が
あります!でも、船長さんの気持ちの中では、ABCDの順番なのでし
ょうか?どちらにしても、HPを開くのが楽しみな日々になります。
ところで、CYMRUって何の略ですか?
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Re:BACK FROM CYMRU 妖精の国から(01月10日)
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カトリーヌさん (2006年01月11日 00時16分)
おかえりなさい。今年もよろしくお願いします。ケルト大好きです。私の卒論のテーマ
だったフランスのブルターニュもケルト。英仏海峡にイスという島があって、ケルトの伝
説的な都です。わがままなお姫様のために海中に沈んだのですが、Paris は par Is イ
スに匹敵する都という由来のある名前です。ケルトは、ヨーロッパの深いところに潜んで
いる文化なのですね。わくわくしています。ABCD、どんな順でもいいですから、全部教
えて下さいね。
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Re:BACK FROM CYMRU 妖精の国から(01月10日)
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Play with meさん (2006年01月11日 00時28分)
おめでとうございます。お帰りなさい。
年末の合同会議での情報でも心わくわくしたものです。
たのしみにしています。
SENCHOさんのすきな順によろしく!!
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