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鹿鳴館をみにいく 02月15日 (水)
 昨日の日記に書いたが、バレンタインの夜(特別な意味はない)、竹芝の劇団四季「自由劇場」に三島由紀夫原作の戯曲「鹿鳴館」をみにいった。
 3時間10分の長編、6時半開演なので5時10分にラボセンをとびだし、丸ノ内線で赤坂見附へ。おりるとすぐに反対側のホームにきた銀座線で新橋へ。そこから「ゆりかもめ」で2駅で竹芝だ。自由劇場は浜松町から歩いてもよいが竹芝からのほうが圧倒的に近い。下車徒歩2~3分だ。
 自由劇場に隣接して、というより自由劇場はキャパ500の小劇場なのでこちらのほうが隣接してというべきだが、JR東日本アートセンター四季劇場「春」「秋」がある。いま、春ではライオンキング、秋ではクレイジー・フォー・ユーが上演されている。どちらもロングランだ。四季は都内では汐留のシオサイトの中核として専用劇場「海」があり(いまは「オペラ座の怪人」をやっている)、さらに五反田にはCATS専用シアターがある。そして名古屋、大阪、京都、福岡といった主要都市にも専用劇場をもっている。「ライオンキング」でば原作者の意向もあって、一部の訳のセリフに地方語わつかうことになっていて、福岡公演では博多弁のセリフがきけるのは有名なはなしだ。
 ぼくは、べつに四季のまわし者ではないが、演劇というショービジネスをまさに営利事業として成立させている四季の力はたいしたものだ。「セリフまわしがくさい」「結局輸入ミュージカルではないか」「浅利慶太という絶対権者の力が強すぎる」などの批判をさんざん浴びながら、濃密で「金をとるにふさわしい」舞台をつづけ、ロングランという文化を日本につくりだした功績は大きいと思う。
 幸い、開演20分前には劇場にたどりついた。満員である。ちなみにS席8400円
A席5150円 ステューデントシート3150(こういう席は日本でもふえねばならぬ。とくにオベラとかバレエ! 高すぎるぜ)円だ。当日券もあるようだが、もうSが2席のこるのみ。フルハウスだ。すげえ。
 影山公爵を演じる日下武史氏にラボ・ライブラリーへの出演をお願いする関係での観劇となったわけだが、前売りはもうとっくにソールドアウト(5月くらいまてロングランがきまっているので先のティケットはまだある。ネットで予約できるから、鹿鳴館で検索すればすぐヒットする。)だったので、人を介してて四季の役員に直接お願いした。券売所で名前をいって確保されていたS席の券を購入(別に安くはならない)しなかにはいる。席番号をみると7列15。なんと前から7番目のどまんなかである。びっくり。こんないい席で芝居わみるのはひさしぶりだ。あとできいたことたが、その席は首相や要人が急遽観劇するときのための席とのことだ。
 芝居のなかみは例によってかかない。しかし、四季のストレートドラマをみるのはひさしぶりだ。日下武史氏は文句なくすばらしかった。70歳をはるかに過ぎているのたが(四季の創設メンバーだからね)、三島由紀夫という天才が頭のなかでつくりだした影山公爵(主役のひとり)という、じつに偏った人格をみごとに演じきっている。もうひとり主役(ヒロイン)である野村令子(ごぞんじ四季の看板女優)とのかけあいはみごとだ。全体にセリフまわしは「ああ四季の芝居だな」とわかるいわゆる四季節だが、それも「作品のことばをたいせつにして50年」という四季の作品とセリフへのこだわりの裏返しともいえる。
 「鹿鳴館」は三島の戯曲のある意味最高傑作だと思う。三島がこの作品を書いたのたしか30そこそこの若さだったはすだ。それにしてもセリフと構成の完成度はすごい。やはり天才であり、いま生きていればノーベル文学賞はまちがいなくとっていただろう。しかも、大江健三郎氏とはまたちがったポビュラリティを得る作品
をまだまだ書けたはすだ。三島は自己の文体をもちつつ、それを変革しつつけていった作家だ。戯曲の起承転結はじつに明確なので、セリフがほろいと安っぽいドラマになってしまう。それを美しい文体と理知的なセリフがフランス古典劇のような格調と緊張わつくりだしている。ぼくらのような素人が見ても、それが感じられるのは四季節と揶揄されようともこだわりつつけた「ことば」への姿勢があるからだろう。
 休憩をはさんで190分。外にでると妙にあたたかくておどろく。春も近い。
春燈、とくに芝居のはねた夜のあんりははなまめかしい。
 
Re:鹿鳴館をみにいく(02月15日) ・
佐原 陽子さん (2006年02月16日 20時22分)

はじめまして。静岡のテューターめる・りんすです。

おお!羨ましい!鹿鳴館を見てきたんですね(@_@;;
しかし突然の要人用の席があらかじめ用意されているとは知らなかっ
た。いいこと聞いた、とはいうものの私がその席に座るなんていう縁は
多分死ぬまでないでしょうが・・(笑)
新刊には劇団四季の日下武史さんが出演されると聞いて驚くとともに嬉
しい限りでとっても楽しみにしています。
「エクウス」でも「オンディーヌ」でも「美女と野獣」でも、とっても
日下さんは印象深く残ってます。(若き日東京にいたころは本当によく
見に行きました)
「鹿鳴館」見たいけど、きっと地方公演には日下さんは回ってきてくれ
ないだろうな・・・(;_;)
夏の新刊でまたお声を聞くのを楽しみにしています。あの深みのある語
りでの大叙事詩。きっと素晴らしい作品になることでしょう!
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