幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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テーマ活動は教育プログラム 10月03日 (月)
 Are you ready?
ひろくん(年長)の力強い元気いっぱいの声がホールに響いた。
この声のトーン次第で、タイトルがビシッと決まるかどうかが決まる。
だからこの掛け声はとっても重要!
聞いた途端、よし!!と思いました。ひろくん、ありがとう!

「不死身の九人兄弟」は1992年にラボライブラリーに仲間入りしました。
24年前ですからそんなに前の発刊ではありませんが
子どもたちが物語に入り込み、ライブラリーに命を吹き込むには
時間がかかりますから , 聴き込みを丁寧に繰り返すしかありません。

ターリャン山の表現は
かほちゃん(小5)が「もっとゴツゴツとした岩山にしよう」と言って、
中国の広大な土地にそびえる山を表現しました。
王様のお城の表現はこうき(小3)のイメージから生まれました。
聴き始めた頃から、「王様のお城には柱が何本もある」と言っていました。
そのつぶやきを聞き逃さず本当に良かったと思います。
こうきのイメージで動いてみよう!と合同の時にやってみました。
みんなで共有したのはこの表現が最初だったと思います。
これが9月10日、2回目の合同パーティでの出来事。
私たちは何もないところから表現を生み出す活動をしているので
誰かのイメージをみんなで分かち合うことができることに
大きな喜びを感じます。
誰かの一言で表現がどんどん変わっていくことがよくあります。
例えば
裕大(中1)の「仙人は見えていないんじゃないか」
で、霧がもっとswirling(揺れる)し、宙にまるで浮かんでいるかのような
表現が生まれた。
赤ちゃんが生まれるシーンでは
「CDをよく聴くと、泣き声は一人ずつ重なるように増えていく」とかほちゃんが言い
それを表現するにはどうしたらいいか考えた。
(本番では赤ちゃんの泣き声を出せていなかったようだった)
自己紹介の場面。
この表現の元となったのは裕大くんの意見。
いろいろなアイデアが出て、全部動いてみて一番しっくりくるものに決まっていった。
国際交流から帰ってきたばかりの裕くんは、テーマ活動の中で自由に動き回り
意見もどんどん出していた。とにかく明るいし元気。
みんなも彼の元気に引っ張られた。

実際にやってみるとなかなかさっさと動けず、
かなちゃんもいつも「もっと素早く動きたい」と言っていた。
今回、小学生や幼児さんはやりたい役を自分で選んだので
仲良しさんが同じ役を選んだり、一人で何役もやったり、
キラレナイを一人でやったり、それはそれは自由に役選びをしてもらった。
やりたい物語も小学生が選んだし、自分たちでやるんだという意識も高められた。
それを大学生がとてもうまくサポートしてくれたと思います。

それぞれのグループでやっていることを共有して
お互いのイメージをすり合わせていく作業が一番難しいです。
表現が生まれるまでにはいろいろなイメージが交差しますし、
グループを超えてさらにそれを伝えることは、本当に大変です。
動きだけを伝えても、へー!っという感じで他人事のようです。
でも自分たちのグループで考えた表現にはイメージが伴っていますから
自主的に動けることが多く、受身か主体的かの差はとても大きいと感じます。

だからCDを聴いて聴いて、自分のイメージを持って仲間に伝えて欲しいのです。
それができるようになればテーマ活動は100倍楽しくなるのです。

今回一人でキラレナイをやった統護くん(小4)は、
弟の運動会で最後の合同が出られないということで
早くからCDを繰り返し聴いて
And me, uh-humph! I 'm Never Cut. おいらは、エヘン!キラレナイ!
My body is made of iron ,of steel.  てつだ、はがねだ、おいらの体!
が気持ち良く言えるようになるまで、何度も練習したようです。
弟の大護くんもCD 通りに音が聞き取れていました。
発表間近になって、なんとか覚えたセリフを言うのはもったいないですね。
聴いて真似して、声に出して身体に染み込み熟す期間がやはり必要でしょう。

王様役の二人は、言葉に力があり心と身体とことばが一つになっていました。
6年生のあつやくんは言葉や表現のセンスが秀でているのか、本人のとてつもない努力なのか
英語の音を真似することがとても自然。
きっとすごく聴き込みをしたのだろうと、テーマ活動の様子を見ていればわかる。
生声が会場に響き渡ったお王様役の空くん(大4)は
ご家族がCDを聞いてなくても、お話の内容がわかるわ!というくらい
お家でブツブツセリフを言っていたそうです。
お風呂でも、洗面所でも、勉強中も!!
彼のテーマ活動への取り組み姿勢はパーティ1です。
それはいつも、毎回です。
もはや彼の生き方にもつながっています。

話を戻して王様のお城の場面。
ここで竜の柱が倒れてしまいますが、この柱に彫り込んである竜についても
大学生が調べてくれました。
王様の権力の象徴となるもので、指の数が多いほど権力が強いとか
そんな知識も表現の裏付けとなっていました。
オモクナイの三人も6年生の桃ちゃんとはるちゃんが1年生のあきちゃんをサポートして
堂々としていました。

感想の中にキラレナイをやっていた女の子がナレーションもやっていて
すごかったというのがありましたが
そなんです!ゆきちゃんは、役の他にナレーションも引き受けてくれて
CD通りに言いたかったので私のお家で一緒に聴き取って、頑張ったのです!!
その努力が、輝かしいですね。
本番がどうであろうと、目標に向かって人より努力すること、それが将来実を結ぶことに
なるのではないでしょうか。
同じように小学生でナレーションをやったりおなちゃん。
お家が遠いので、一緒にはできませんでしたがその意欲が素晴らしいです!
はるちゃんは今回も期待以上の努力をしてくれました。
流れるよな彼女の語りは、本当にピカイチです。
中高生になったら、一体どんな素敵な語りをしてくれるのか
もっともっと経験を積んで、腕を磨いて欲しいです。

大釜と山ほどの米を運び出す場面もみんな大好きでした。
一生懸命お米を運ぶ子、薪に火をつけてフーフーと息を吹きかける子
炊けたご飯をは運ぶ子など、自分で好きな仕事をするのは楽しいです。
ずらりと並んだご飯をみんな楽しそうにやっていました。
それをハラヘッタの伊織(大2)と音くん(小2)がパクパク!!
英語の音も楽しくて軽快です。
ここでも音くんが
「もっとゆっくりご飯を炊いて!」とその過程を丁寧にやってほしいと言わんばかりでした。
いろんなことを感じるのでしょう!

クイタクナイの場面も発表の前々日に、もう一度CDを聴いて伝えたいことは何かを
考えた場面でした。
牢屋を表現していましたが、牢屋を作って何を伝えたいのかが曖昧になってきました。
もう一度聞いてどんなことを感じたのか、意見を言い合うということを繰り返しました。
菜々子(大2)は音楽から感じることを言う。
「クイタクナイと王様の歯車がまるで合っていない」
また、7日7晩というときの経過をどう現すかとか
米粒一つ、水一滴与えらていない状況とか
いろんなことを中高大生は話していました。

こうき(小3)は前日の合同の朝、家族の中で一番に早起きしてCDを聴いていました。
It will give me an appetite. なあに、はらごなし!
This is my job!      こいつはおいらの出番だぜ!
このセリフが言いたいのです。
そのために自分から行動を起こす、ここが育って欲しいところです。
目標のために自分で考えて行動することがその子の学びになると思います。
こうきと私の合言葉はAppetiteです!
ハムレットにもこの単語が出てきて気に入ってます!!
愛梨ちゃんも堂々としていましたね!
マイクを持っている姿を舞台の袖で見てホッとしていました。
ラボノートに書いて一所懸命取り組みました!
お家での努力がやはり必要です。

イタクナイの四人も同じグループの仲良しさん。
だからこそ息を合わせて、力を合わせて頑張りました。
ことりちゃんは
It stops the icing and feels just great!
が早くて聴き取れなくて、困っていました。
その週、ラボノートにイタクナイのセリフを全部聴き取って
書いてきていたゆきちゃんにも協力してもらって
一緒に聴き取りました。
何回も聴いているうちに段々聴き取れるようになって、
嬉しそうでした!
のんちゃんも安定した取り組みで素晴らしいです。

そして!!
今回とっても頑張ったひろくん!
マイクを持ってヒトマタギをとても楽しんでいました!
いつも、One step Two step 〜と言いながら
ナーサリーライムのRound round the gardenを口ずさんでいました。
そこがリンクしていたのでしょうね!素晴らしい!!
隆くん(中3)と一緒に、ヒトマタギを立派にやり遂げました。
一言一言にとっても気持ちがこもっていて
「ところがへいき!こいつはおいらの出番だぜ!」「ふふふ、見てるがいいや!」
と、緊張もせずいつも通り、頑張りました。
隆くんが一緒にいてくれたからですね!

アツクナイもあゆちゃんたち低学年の子ばかりで頑張りました。
しかも、役をいくつもやりたいという意欲満々の子ばかりで
頼もしい限りです。
かなちゃんは合同の時から「かな、よかった?」と何度も聞いてきて
お家ですごく頑張って聴いて準備してきたんだとわかりました。
ダイゴくんも木曜日のグループの時に
Oh ! I'm cold,so cold.
This doesn't warm me at all.
Make the fire burn brighter.
と準備万端。音を聴く耳がすごく良くて
このまま真似ることを恐れず聴こえたままを発声する能力を
持ち続けても強いですね!

サムクナイもかなちゃんあゆちゃんの
「あ〜いい湯加減だ いい気持ち てんかいちのろてんぶろ」
がすごく気持ちがこもっていて最高でした!
本当に露天風呂に入っているみたいに聞こえましたよ!

オボレナイが今回は一番人気があったのか、大勢いました。
かやちゃんもここちゃんも、あやちゃんもあゆちゃんも5年生のかほ まな さきさんたちの勢いと一緒に元気よく表現できました!

マイクの練習ができていないので声がうまく届かないところもあった
かもしれません。でもそれよりも本人の達成感が大切です。
私は、発表本番は座席で観れないのですが、
それまでに、一人一人がどうこの物語と向き合ってきたかを
毎週のパーティで、または合同パーティで感じてきています。
いつも SENCHOさんがおっしゃるように
テーマ活動に上手下手はなく、完成度なんてどうでもいい!!
「君がこの役を通して、どれほどもがき苦しんだのか。
 どういう風にその役に近づいていったのか」が見たいんだよ。
 ある意味、狂ったようにライブラリーを聴く行為がなければ
 やる意味がない!
 言えないより、言えたほうがいい。
 かっこいいテーマ活動が良いに決まっている。
 が、しかーーし!!
 その役や、語りを受け持った君がどうだったのかを
 私たち、ラボの大人は見ているんだよ!
 どれだけ一人一人が自分にのめり込んだかが重要だ!
 
 そして
 不死身の九人兄弟に向かう 近藤パーティがどうだったのかが大事。

 それを空くんはよく理解していた。
 自分の役割にどれだけストイックになれるか。
 自分の役のことだけ考えろ!
 周りに気を使う余裕なんていらない、
 大きい子ほど自分が楽しみなさい
 そうすれば、下の子たちはついていくから!

 これはダルシンをやった頃からずっと言ってきたが
 彼の中にはそれが落ちているのだと解釈しています。

この物語は九人の兄弟の物語であったが
物語を進行していくには、語りが必要である。
物語を進めてくれる人。
ナレーションの役割は大きい。
それを担ってくれた中学生、大学生の皆さん。
今回は表現を楽しみ、汗をいっぱいかいて動いたテーマ活動でした。

発表当日、もしかしたら来られないかもしれないラボっ子のことを知り
すぐに対処してくれた伊織くん、昌樹くん。
さすがでした。
どんな緊急事態が起きても慌てない。冷静に対応できる皆さんはやはり素晴らしい!

中3のあみちゃん、ゆいちゃん、アッキー
そしてOG のえりなちゃんも見に来てくれました。
今、中3、高3のみんなが揃ったらまたテーマ活動を一緒にやりたいね。
でも、大学4年生の三人と一緒にテーマ活動できたのはこれが最後でした。
終わってからしみじみとそのことを感じました。
テーマ活動は本当に一度きり。
それを支えているのは
聴き込みしかない
という言葉を噛みしめた経験でした。
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