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多様性の統一 |
06月03日 (日) |
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広島大学の柳瀬先生の言葉をもって表現すると
『ラボパーテイの教室では、一方で想像力の多様性を促進しながら、他方でそれを一つの舞台表現にしていくという、【多様性の統一】を行っている場のように思えます。言うまでもなく、多様性を発展させながらそれを一つの形にするということは、現在、多くの企業や機関が試みていることです。多様性を尊重しない組織は、多種多様な交流が前提となったグローバル社会に対応できませんし、多様性を野放しにして混乱するままの組織は自己崩壊していきます。ラボパーティの実践の意義は現代において大きいと思います。』とラボを評価してくださっています。
さて、そんな専門家の先生のお言葉を頂戴しながら実際に昨日、年長さんから高3生までで行った発表会にむけての合同ラボ。
昨日はなかなかその多様性のある意見をまとめるのに、中高生、苦労しました。。
見守る私もなかなか昨日は難しさを覚えました。
一人、幼児さんだけれども、時間の都合で小学生以上のグループに参加しているお子さんがいます。
ある場面の表現を考えるときに、幼児さんは自分の考えた動きで『樽から流れ出るビール(イギリスの昔話:3にんのおろかもの)』として、動きます。
それには中学生のお姉ちゃんたちに手をつないでもらってブランブランとしてもらい、
キャッキャッと言って楽しそう。
それを見たひとつ年上の小1の姉は少し焼きもちもあったのか、自分もお姉ちゃんたちと楽しい『流れ出すビール』になりたいのに、妹の意見が取り上げられて既に楽しそうにしているのを見て、はぶててみんなの輪からはずれてしまう。
でも客観的にみて、中高生たちは年長さんのブランブラン動くビールに納得しているわけではないけれど、それを幼児さんの気分を害さずになんという言葉で、伝えられるかが見いだせずにタイムアウトとなりました。
全体での時間が終わってからでないと小1の姉の方は誰とも話をしなくなっていたのでその後に1対1対応で私が話を聞き、「あなたはあなたの思う表現でやってみていいよ」「でも年長の妹ちゃんも自分が楽しいと思う表現でやると思うからね」と
お互いの表現を合体させていこうということで話がまとまりました。
中1の女子たちが最後にその子に優しい声掛けをしてなんとか終了。
でも終わった後の中学生たちは口々に、幼児さんや小1の子どもたちに対して文句を言うとかではなく、
そういう話し合いの最中に、幼児さんの気持ちを切ってしまうような声掛けしかできていなかった自分たち仲間に対してのことを言っていました。
意見の統一に悩む経験を日本語でたくさんしていることはその子の幅を広げます。
思ってもいないような学校や職場でそれを発揮できることを実感したラボの先輩たちの話をたくさん聞いてきています。
例えば新入社員で仕事というものが全体に把握できていない人になんという言葉がけで理解してもらえるか、どう伝えればお互いが気持ちよく仕事ができるのか、そんなことが1番働くうえでは相互に大切でそれができないと仕事に支障がでてくるわけです。
ラボの子どもたちは英語を覚えて唱えるだけではなく、同時にこの多様性の統一をする技を身につけていくので色々な場所で活躍できる人を育てます。
とっても難しい昨夜の合同ラボではありましたが、グローバル社会で働くこれからの子どもたちにはとても大切な経験:多様性の統一を感じた1夜でありました。
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Re:多様性の統一(06月03日)
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HITACHIさん (2018年06月04日 11時29分)
素晴らしいパーティだったですね!
多様性について、実際にラボ活動での様子を聞けて感謝です。
折角講演等を伺っても、しっかり受け止めないと
心に響かず流れていってしまう事が多いです。
ポイポイさんは、いつもアンテナをしっかり立てて
建設的な企画等を、アイディア豊かに実践されていて
進化していて立派です!真似でも良いから(笑)次のパーティでは
多様性に特化した視点で、活動してみよう。
ありがとう!
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Re:多様性の統一(06月03日)
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ポイポイさん (2018年06月05日 19時31分)
HITACHIさんへ
毎回のパーティの時間の中でこどもたちの心が動いて仲間や先輩たち、小さな子どもた
ちから優しくて視野を広げる喜ばしい気づきを得ることが本当に大切だと思います。
とはいえ。。。。。(;´д`)
もう2週間切った発表会まで、本当にのんびり緊張感なく進む子供達(;´д`)
あーしなさい、こう動きなさい!!と指示指導したらどんなにか楽なんだろう。
でも子供たちが考えることが1番大切だと自分に言い聞かせながら
ちょっと気持ちがザワつくのを自分でカウンセリングする毎日です。トホホ(-_-;)
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