2021/03/09かせだま日記「源氏物語」宇治十帖 浮舟 |
03月09日 (火) |
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ネタバレ
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瀬戸内寂聴さんの訳で するする読めます。ほんとに訳しただけで説明を加えず、
注釈やうしろに説明はまとまっています。
だから原文は無理だけど 原文に近い感覚で味わえる。。。。
寂聴さんは、別な対談本で「源氏物語」は出家の物語だ、と
書かれています。
いきなり「浮舟」から読み始めたので、私から見て、そうですね、
出家ですねとは、出家も知らないし言えません。
「浮舟」は、近代とけっこう似ているなっていう気はします。
平安時代わからんちん歴の長い私が読んでも
テレビ連続ドラマみたいにわかるし。
「浮舟」は自己を確立するかしないかのうちに
本人の状況をまったく考えずに男性がどんどん来る状況。
まわりの女の人達も、浮舟をお人形のように自分の自由にしたいと あ~せいこ~せい言ってくる。
もうみんなから逃げる=自己をなんとかキープする・・・
天岩戸じゃないですが仏門にひきこもるしかない。。。
浮舟は、生きづらいぞ~、なんて世の中だ!と思っていたことでしょう。
「憂・き・伏・寝」後半しょっちゅう調子わるく(口実もつけたりして)伏しているんだよね。
小舟のようにたゆたって、波に翻弄されてしまう。
その時代に、浮舟が幸せになるには、
どんな選択があったのだろう。
どうすれば良かったのだろう…。
平安時代の幸せって なんだったんだろう。う~ん。
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