フェルメールの食卓 林綾野 / 講談社 / 120ページ / 2011年07月
フェルメールの時代、オランダはスペインから独立したばかり、航海術の発展、貿易がこの国を豊かにした。インド、東南アジアからのスパイス、珍しい果物や食材、トルコ絨毯、日本の着物、中国の陶磁器。
トルコ絨毯は机をカバーする飾りであった。フェルメールの絵にもそれが描かれている。ざっと見て10点以上ある。食事をするときには汚れないように一部をめくって使った。
プロテスタントなので聖書を読む。また貿易のため記録も必要だった。そのため文字が普及した。識字率60%。
郵便制度が出来、手紙ブーム。文例集もでている。封蝋、押印によって個人のプライバシーも守られた手紙を読んだり、書いたりしているシーンの絵は5点ある。
低地であるため井戸水は飲めなかった。大人もこどももビールを飲んだ。余裕のある家ではワインを飲んだという。
食事は手づかみだった。料理の味付けは蜂蜜、オイルバター。後半には『賢い料理人』1667年という料理本からのレシペが紹介されていて楽しい。
パンプディング『牛乳を注ぐ女』1658-59年乾燥したパンを牛乳に浸している砂糖、卵を混ぜ牛乳を加えて、パンを浸し、オーブンで焼く
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