 小学校英語活動の公開授業が終わりました。 |
11月07日 (金) |
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今日は朝から小学校の職員室の雰囲気がいつもと違っていました。先生方はみんな背広にネクタイ、スーツ姿でドレスアップなさっていて、私はいつものラボTシャツに紺のジャケット姿・・・う～んどうしよう？でも一応ジャケットだから襟もあるし、こどもたちもいつものまんぎょう先生がドレスアップしていたら、きっとやりにくいに違いないといいきかせて、公開授業に挑みました。
午後の５時限目、２年生、４年生、６年生の英語活動が、同時に行われました。２年生は、非常勤講師＋担任、４年生が外国人教師＋非常勤講師＋担任、６年生は非常勤講師＋担任というティームティーチングのスタイルでした。私は６年生の対応でした。現６年生は、５年生の時、ラボの「てぶくろ」のメイキングを楽しんでいます。ウクライナ調べや絵本の紹介などこどもたちと、テーマ活動を楽しみました。今度は「きょうはみんなでクマがりだ」を、一コマ４５分×④時限で発表するという目的で取組んでいる３回目を公開授業としました。
参観者は、近隣の小学校の先生方６０～７０名だとお聞きしました。あとの全体会の質問者のなかには、高校の先生もいらしていました。一クラス３０名のクラスにそんなに～？と思いましたが、実際にやってみるとあまり気になりませんでした。
いつも思うのですが、やはり、こどもは本番に強いものですね。一番緊張していたのは私とパートナーの担任の先生だったように思います。（けっこう間違ってしまいました！）
指導案の内容は、クマがり３回目ということで、４回目の発表会にむかって最後の仕上げをしているところです。だいたい英日ではいっているので、音楽CDにあわせながら、ビッグブックでおはなしたどり。ほらあなのところでちょっと一休みして、"What's that?"ゲーム。ここで学年の先生手作りによるゲームボードの登場！紙芝居のようなボードにドアが数個ついていて、ドアの向こうに大きな絵があって、それが何であるか当てるゲームになっています。"Open the door, No.2" といって②のドアをあけ What's that? It's a ～！ Shut the door.とクマ登場から ドアの開閉の部分を楽しんだ後また、お話に戻っていきました。
２回目の授業のときにつくった場面を確認した後、各グループ（草はら・川・ぬかるみなど）からの場面手なおしのあと、英日CDで元気よく場面づくりを楽しみました。大勢の参観者がいても結構いつものように動いていたように思います。（発表会が来週ということを意識して、あえて、会場にいらっしゃる先生方を観客にみたててみました）
授業がおわり、全体会がおこなわれました。研究訪問された先生方は、ほとんど小学校の国際理解担当、英語担当の先生方のようでした。質問が、現場でそういった状況にないとでないような具体的な質問ばかりだったからです。
例えば、打ち合わせの時間の持ち方について、授業を組み立てる時間はどこからどうやっているのか。英語活動の時間はどの時間としてカウントするのか（総合的な学習の時間なのか、生活科の時間なのか。）担任、外国人講師、非常勤講師の誰が授業のイニシアティブをとるのか。職員の意識の差(消極的だったり否定的だったり）があった場合どう克服など ほかにもさまざまな質問がありました。これに対し、公開した側の先生方は実に立派に応答されていました。
まとめに、元中学校でも英語を教えられていた先生（先に私の授業を見てくださって鳥肌がたったと握手してくださった先生です）が、「今回のH小学校の公開授業を通して・・・６年生のクマがりの授業では先回参観したときに身震いをしました、なぜ、そうなったかを考えてみますと、まず、先生方の情熱をあつく感じたことと日本語と英語でチャンポンになっている（笑）のですが、じつにこどもたちが楽しそうにしているところに思わず身震いしてしまったんです。これをみて、中学校の授業の現状を再考していかなくてはならないと思いました。授業方法を改善しなくてはいけないと・・・」
実際問題として、中学の授業を変えるのは大変なことです。私も教育実習のとき、自由に授業を展開していくことの難しさを感じました。でも、少しずつ状況は変わっていくのかもしれないと思いました。こどもの正直な反応が状況を変えていくのだと思います。私達ラボテューターは比較的そのセンサーがはたらきやすくなっていて状況に応じ展開を変えていきますよね。適応していく力があるのではないでしょうか。その適応の仕方をちょっと 教えれば、現場の先生方は、それぞれの専門の立場でその力を発揮されていくように思います
今回の公開授業を通して、また、あらたなラボの魅力に気がついたといえます。そのような機会にめぐまれたことに感謝し、また、こどもたちが自由にのびのびと英語活動できるようにお手伝いしていけたらと考えています。
最後に、担任の先生がお書きになられた文を許可を得て、掲載したいと思います。ご意見ご感想などいただければ、励みになります。よろしくお願いします。
小学校 R.K 先生の指導案から 抜粋
１Topic 題材 お話をたのしもう
２Special Features 題材について
本校では年間活動計画において、各学年に絵本を読み聞かせたり楽しんだりする活動を設定している。幼い子どもが言語を習得していく過程における絵本の効用はいうまでもないが、絵を見ながらお話を聞くことで英語表現を音の流れとして聞いたり、英語の持つリズムやイントネーションを感じたりすることが出来る。特に絵本の英語は推敲を重ねた洗練されたものであることが多く、子どもたちに触れさせるのに適していると思われる。親しみやすいリズムがあり繰り返しのセンテンスが多いものを選択することで、言語習得に不可欠な反復練習をあまり意識させずに行うこともできるのである。
低学年のうちは周りをあまり意識せず多少わからないことがあっても楽しそうに学習に参加する子どもたちも、高学年になると曖昧さに対する耐性が弱くなり、十分理解できないと不安感を募らせ、人前での発話に抵抗感を持つようになってくる。また、子どもたちの個人差が現れてくる。これに対して、お話を劇化する活動では、言語活動自体に意識を集中するのではなく、みんなで一つのものを作り上げるプロセスを楽しみながら、たくさんの英語に触れさせ表現させることができる。そこでは単語量の個人差にとらわれることなく、発表という目的に向かって必然的に繰り返して聞き、大きな声で発話することに取組めるのではないかと考えた。また、言葉だけでなく身振り手振りや表情などを工夫して意思を伝達しようとする態度の育成を図ることは、外国語能力の基礎の育成および表現力等のコミュニケーション能力の育成にも大いに有効だと思う。
指導にあたっては、あくまでも英語の音やリズム・イントネーションに慣れ親しみ体を動かし楽しみながら活動することを目的とし、正確さを追及しすぎないよう心がけたい。そして「英語で言えた」という疑似体験から満足感と達成感を味わわせ、意欲的に英語活動に取組む態度につなげていきたい。後略
・・・・ラボ以外の方による「お話を楽しむ」ことの意義を 第三者の目でこのように分析してくださったことが とても嬉しかったです。
長い日記におつきあいくださり ありがとうございました。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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ポイポイさん （2003年11月08日 08時00分）
はじめまして。このたび、素晴らしい授業をされたのですね。
これが世の中にじわじわでていけばラボはすごいことを
やっていると認められるのになーとおもいました。
地区にもそのような活動をされているtutorがいらっしゃいます。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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ハニーさん （2003年11月08日 09時02分）
まんぎょどんさん、お疲れ様でした。最後の先生の文章、ラボの良さをよく分
かって下さって嬉しいですね。ただ「激化」は「劇化」の間違いかな？と思っ
たのですが？
こういう形でラボが世間に広く知られることはラボ全体にとってもとても素敵
なことだし、私達テューターも自信をもってやろうというエネルギーをもらえ
ます。ほんとにご苦労様。そしてありがとう。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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林ライスさん （2003年11月08日 12時33分）
すばらしい授業をなさったのですね。
みんながライブラリーをもっていなくてもテーマ活動ができるのです
ね。
私も校区の市立小学校の外国語クラブのボランティアこ講師をしていま
すが、月に２回ほどのその活動ではソングバードやゲームを楽しむのが
精一杯でテーマ活動はまだやったことがありません。
今度くまがりにチャレンジしてみようかな？と思いました。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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まんぎょどんさん （2003年11月08日 13時45分）
あれ～！本当ですね。劇化というのは、変換の一番目にはなさそうですよう
ね。ご指摘ありがとうございます。もちろん私の入力ミスで、先生の原稿は正
しいものでしたのですみません。そうです。先生方にこのように受けとめてい
ただくと嬉しくなってしまいます。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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サンサンさん （2003年11月08日 15時05分）
ふ～。
ほんとにすごい。
立派な内容の公開授業だったのですね。
評価がまた素晴らしい。
まんぎょどんさんの実力のほどが伺えます。
ほんとによく頑張って下さって、これから、日本中の小学校で、こんな
風な取り組みが始まったらどんなにすてきかなぁと思いました。
いい報告をありがとうございました。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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ラボりかこままさん （2003年11月09日 13時51分）
初めまして。今年５月に入会したラボ歴が浅い娘の母です。ひょっこり
こちらにお邪魔してものすごい日記を読ませて頂いて思わず書き込みさ
せて頂いております。ラボが学校育の中に浸透しているなんてすごい！
Ｈ小学校ってどこですか？事前にこの会を知っていたら是非見に行きた
かったです。今後そのような授業参観がありましたら教えてくださ
い！！また、研究会の中で出た質問の「先生方の立場の温度差」やら
「授業のイニシアチブは誰が？」などの質問に先生方がどんな風に答え
たかも知りたくなりました。ラボの理念が授業の骨格に位置付いている
なら子どもたちの反応も良いだろうし、そうなると先生たちだって黙っ
てはいられなくなるし（推進だ、反対だと）
授業のイニシアチブだって本当は子どもたちが握っていたりするので
は？と想像していますがいかがでしょうか。
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 Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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おーじゅんさん （2003年11月09日 14時59分）
書き込みははじめだったでしょうか、ときどきおじゃましていたので、分から
なくなりました。
ブラボー！ お疲れ様でした！ ラボテューターの服装は、これでなくては心
も身体も自由に動かないですよね。
先生が様々な活動をこのように分析なさったのは、まんぎょどんさんや先生ご
自身が、子どもたちの心に届く授業をしていたという証しだと思いました。
低学年と高学年のアプローチに留意している点など、はっとしました。 小さ
い時から見ている子たちが、何か変だなと感じてからでないと、高学年になっ
ていたことに気がつかないということがありましたので、、。
ありがとうございました。
小学生の最後の発表はどんな人たちに見てもらうのですか?
授業の一環とはいえ、いろんな方々に見せたいですよね。
ご苦労も多いでしょうが、どうぞお体を大切に。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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keikoさん （2003年11月11日 20時32分）
my partyのフェローのお二人は小学校の先生で特殊学級担当されています。
その子たちにソングバードからのゲームや、やはり「くまがり」もされている
ようです。ラボは教材の宝の山ですね。
私もHP参考にさせてもらっています。もう少し一般のかたたちも楽しめるよ
うにしたいなと思っています。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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みがわ屋さん （2003年11月12日 00時09分）
まんぎょどんさん
お忙しいでしょうに早速のお返事ありがとうございました。あまりに
ひねりのない名前だったため少しひねり！？改名いたしました。以後お
見知りおきをよろしくお願いいたします。
まんぎょどんさんと初めてお目にかかったのは帰国報告会でした。最
後の情熱あふれるスピーチに感激し、やっぱりラボの先生ってすご
い！！と改めて思いました。そして先日たまたまこちらにお邪魔してび
っくり。もしかしてまんぎょどんさんってF町にお住まいなんですか？実
は私の実家もこの町でして。Hが丘近くってますます近いので急に親近感
がわいています。
前回メールアドレスを入れ忘れましたので今回は入れておきますので
「答え」もお暇なときで結構ですので（といってもラボの先生にそんな
時ってあるの？っていうのが素朴な疑問です）ご返信頂ければ幸いで
す。H小学校に娘を入れたくなりました。教材がそろっているなんてなん
て素敵なんでしょう。娘も喜ぶだろうなあ、と想像しております。そも
そも国際理解教育の柱にラボが導入された経緯ってどんな物だったので
しょうか？担当の先生がラボパパ、ママだったりして？と想像をふくら
ませておりますが。
どうぞまんぎょどんさんもお体にはお気をつけてお過ごしくださいま
すよう。お目にかかれるのをとても楽しみにいたしております。
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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アスベルさん （2003年11月12日 15時10分）
素晴らしい報告をありがとうございます
とうとう『きょうはみんなでくまがりだ』の活動まで
組み込まれた授業ですね
いままでの学校での長い活動実績があって、
ここまで実現されているのだと思います
ここまで指導案で実現したことが「驚異」です
4回目の発表の報告も楽しみにしています
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Re:小学校英語活動の公開授業が終わりました。（11月07日）
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HITACHIさん （2003年11月14日 20時32分）
すばらしい授業、発表だったことでしょう。子ども達が楽しんだと言う事がそ
れをものがたっていますよね。改めてマンギョドンの情熱に敬意を表します。
さて、先生の文章は、ラボを外から評価と言うか、見事に分析して下さって
ますね！低学年の活動と高学年のそれとを、現場のＴの眼と同じように捉えて
いて感心しました。あなたの学校側との話し合いがしっかり出来ているからで
しょうね。
機会があったら（総会、研修など）是非活動報告としてお聞きしたいです。
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