幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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まじょまじょの日記 [全55件] 1件~10件 表示 次の10件 >>
若田光一宇宙飛行士(ラボOB)~宇宙からの詩 12 05月16日 ()
日本人初の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中の若田光一さんは、ラボっこの先輩です。その若田さんの宇宙での滞在が5月15日で60日になりました。

若田宇宙飛行士が搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー号」は、2009年3月15日NASAケネディ宇宙センターより打ち上げられました。若田さんは、第19次長期滞在クルー、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)としてISSに約3ヶ月間滞在し、米国東部夏時間2009年6月13日午前7時19分(日本時間2009年6月13日午後8時19分)を目標に打ち上げられるシャトルで地球に帰還する予定です。(帰還予定日は6月29日)(JAXA/宇宙航空研究開発機構HPより http://iss.jaxa.jp/)

宇宙滞在中は、国際宇宙ステーション(ISS)組立ミッション(15A/スペースシャトル「ディスカバリー号」によるISSの組立)をしながら、科学者として様々な実験をこなしています。そのミッションの間に、たとえば無重力状態でのリフテイングやバック転など、おもしろ宇宙実験も行われています。
全国から寄せられた実験アイデイアは、1600件。その中から選ばれた16のアイデイアのうち、今日は「目薬」「魔法のじゅうたん」など4つの実験映像が配信されました。ニュースでも放送され本日の新聞にも掲載されています。http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/wakata/omoshiro/index.html
(おもしろ宇宙実験)

http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/wakata/weekly/weekly_090511.html
(ウイークリーリポート全文)

さて、その若田さんが無重力状態で書いた詩も公開されています。国際宇宙ステーション内の「きぼう」で、若田さんが詩を書き、それを地上のアンカー谷川俊太郎さんが答える形で、26編の宇宙連詩が完成されました。「宇宙連詩」は、宇宙航空研究開発機構が手がけ、世界中に公募されたもので、宇宙について、地球について、生命(いのち)について、国境、文化、世代、専門、役割を超えて共に考え、「連詩」を通して協働の場を創出していこうという試みなのだそうです。一部ご紹介します。

25詩

[真闇に浮かび青く輝く水の惑星を眼前に
その私たちのふるさとに愛おしさを感じ
命を与えられた事を有難く思う
明日も青い空へ挑み未知なる宇宙を拓こう
そこに夢があるから

若田光一(宇宙飛行士)]


その詩に 地上のアンカー谷川俊太郎さんが答えます。

第26詩

[ふたたび私たちは生まれたばかりの無垢な赤子
見えない魂のへその緒でふるさとの星とむすばれ
はるか彼方にひそむ答えを求めて限りなく問い続ける

谷川俊太郎(詩人)]


宇宙連詩全文は、こちらを開けると出てきます。
http://iss.jaxa.jp/utiliz/renshi/space/index.html

宇宙連詩ギャラクシー・・・宇宙には、こんなにたくさんの星があるのだとびっくりします。その星を背景に、26詩全体を読むことができます。本当に素敵です。是非ご覧下さい。

※お手持ちのPC環境により開けられない場合はこちらへ
http://iss.jaxa.jp/utiliz/renshi/

若田さんの詩のことばの一つ一つから、宇宙ステーションから見る地球の美しさや、日本の上空を飛ぶときの格別な思いが伝わってきます。

日本からも、国際宇宙ステーションの軌跡が見えるのだそうです。ISSの軌道高度は350km程だそうですから、一人でも多くのラボっこに見せてあげたいですね。目をこらして空を見上げて、
もしも見えたら、「若田さ~~ん、頑張ってね~」って大きく手を振りながら声援を送りたいなぁ。

若田さんの宇宙ブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/koichiwakata_blog
若田さんの日常がつづられ、宇宙から更新されます。ISSから見た日本の映像では、九州も四国も本州も北海道も、地図の形そのままに見えます。

ISSからは、アマチュア無線を通して世界中の学校等にいる子供たちと交信する「スクールコンタクト」を頻繁に行っています。
今日はアメリカのオハイオ州の小学校の子供たちと交信し、たくさんの質問にお答えしました。
これまで日本、フィンランド、アメリカの学校との「スクールコンタクト」の機会がありました。
いろいろな国の子供たちに直接宇宙飛行の素晴らしさをお伝えできるのは、とてもやりがいのある取り組みです。」
若田さんブログより

様々な国の科学者と共同でミッションにあたり、NASAや世界のこどもたちからのインタビューに流暢な英語で答える若田さんの英語の原体験がラボにあったのだとすると本当に嬉しいです。
さらに感動するのは、若田さんの美しいことばです。
エンジニアとしても科学者としても超一流の選ばれし宇宙飛行士ですので、当然英語力も高度ですが、その元となる母語の豊かさ、
本当に美しい日本語を身につけている、ということに感動します。

宇宙で、世界で第一線となって活躍している元ラボっこの存在を誇りに思います。
近い将来、若田さんが組み立てに関わった国際宇宙ステーションへの行き来がもっと簡単にできる時代がやってくることでしょう。そして、
若田さんから刺激を受けたラボっこが、宇宙に飛び立つ日もそう遠くないかもしれません。

若田さんは、あと1ヶ月の宇宙滞在後、地球に帰還します。
生命をかけて人類の未来のために宇宙で活躍しているラボっこOBの若田宇宙飛行士をみんなで応援していきたいですね。
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なぜ英会話ではなくて、テーマ活動をするの?② 『テーマ活動が言語運用能力を高める理論的な根拠』 16 09月09日 (火)
 2003年秋にこの「ひろば@」に「なぜ英会話ではなくて、テーマ活動をするの?」の日記を自分の体験をもとにUPしてから5年が経った。
この5年間、
もっと多くの人に「テーマ活動」やラボ・メソッドについて理解してもらいたい!と、地域・社会・学校にもたくさん発信してきた(・・・つもり)。でもこの「テーマ活動」をことばで説明するのは、何年経ってもやっぱり難しい。

もっと理論的な裏づけがあったら理解しやすくなるのだろうか?
 
 ラボ40周年を迎えた一昨年、「ラボ教育公開シンポジウム」の場で、「ラボ言語教育総合研究所」が発足された。

この研究所は様々な分野の専門家と語学教育関係者が協力して、今や40年を迎えたラボ教育が、どのような特徴をもった人材を社会に送り出してきたか、といったラボの実績の学問的な評価と分析をはじめとして、激動するこどもたちの環境に合わせて発展させるためには、何を加えどこを強化したらよいかなどを重点的に研究するねらいを持っている。
 
 その研究紀要が、『ラボパーティ研究』に掲載された。
私はずっと、テーマ活動がどのように理論だって説明できるのか模索してきたので、それぞれの専門家が学術的に分析される報告書は大変に興味深い。(本冊子が書店で購入できるようになれば、もっと多くの方にも「ラボって何?」の答えが見えてくるのではないかと期待している)
 
 さて、同研究所の共同代表でもある門脇厚司(教育社会学・筑波大学名誉教授)は、「ラボ教育メソッドの特質とラボ・テューターの役割」の中で、「テーマ活動が言語運用能力を高める理論的な根拠」を示された。 
 ラボのテーマ活動は、
『子どもたちがライブラリーを聴いて物語に入り込み、登場する人物に共感しつつ内に取り込むことにより、彼らの考え方や生き方に学び、自分の人格形成の糧にしていく。

それに加え、主人公たちが具体的な状況の中で口にするセリフを、状況の場面と一緒に丸ごと記憶するということ、しかも登場人物がそのとき抱いていた感情と自分の感情を重ね合わせながらセリフを暗記することが、実際的な言語運用能力をつけている効能も見逃すことはできない』と述べ、
『エピソード記憶』をキーワードにしてライブラリーを聴き、セリフを覚え、それを自分の口にしつつ身体で表現することの効用について論述された。(『ラボ・パーティ研究』No.21/ P47より)
   
 ****************

 『「エピソード記憶(episodic memory)」とは、1972年にカナダの心理学者であるエンデル・タルヴィング(Endel Tulving)が、「意味記憶(Semantic memory)」と対比させて作った用語である。簡単に言えば、意味記憶が学校の先生に教えられて憶える知識についての記憶だとすれば、エピソード記憶は、自分が実際に経験したことの記憶である。
もっと具体的に説明すれば、
意味記憶とは、たとえば「日本の首都は東京である」とか、「三角形の二辺の和は、一辺より長い」とか「源氏物語の作者は紫式部である」というような、その内容が一般的に間違いないと認められている普遍的な知識を、学習し意識して憶えた記憶のことである。英語の学習に関連させて言えば「日本語の犬は、英語でDogという」「美しい花は、beautiful flowerと発音し、表記する」などと記憶したことは意味記憶といえる。

 それに対してエピソード記憶とは、
「先週の日曜日、私は友達のハナコさんと渋谷に行き、パルコで芝居を見た。面白かった!その後、二人で駅前のレストランでステーキを食べた。おいしかった。~」という類の記憶である。
基本的には、自分自身が実際に経験したことの記憶であるが、その内容が、具体的な時間や場所やその時の天候、居合わせた人間やその場の雰囲気などとセットになっており、しかもそのことを経験したときの気持ちや感情を伴って脳にインプットされている記憶のことである』(p.48)

 では、どちらの記憶のほうが長く頭の中に留まっているのか。また、日常生活の場面で、実際に役に立つのはどちらの記憶だろうか?
 『さまざまな実験結果によれば、どちらもエピソード記憶のほうが優れているとされている』。それは、私たちの普段の経験からしても納得のいくことだ。私たちはこれまでに経験した様々な事態の記憶をもとに考えをめぐらせたり、決断をしているからだ。(参考:エンデル・タルヴィング (著)、太田信夫 (訳)『タルヴィングの記憶理論 -エピソード記憶の要素』教育出版(1985)、p10-13)

 『こうした理屈ないし理論に依拠して、ラボ・ライブラリーを聴き、登場人物がその言葉が発せられた具体的な状況と一緒に、しかもその人物のそのときの気持ちやら感情やらを追体験しながら(同じような気持ちや感情を持って)記憶していると想定したら、どういうことが考えられるか?

 (テーマ活動を通じて)そのようにして憶えたセリフやことばは、意味記憶ではなく、自分が直接経験したことを記憶する「エピソード記憶」に近いものである。
それゆえに憶えたセリフは間違いなく、長く、ラボっ子が大人になっても忘れることはなく記憶されると考えられる。とすれば英語であれ、日本語であれ、記憶されたセリフは、仕事の場であれ、日常生活であれ、物語のなかでの場面(状況)と同じような場面に遭遇したとき、ラボっ子たちは、憶えているセリフをそのまま即座に口にできるはずである。そのまま口に出さなくてもアレンジしたり、多少の変更を加えたりして、活用できるであろう。要するに、それだけラボっ子の言語運用能力が高くなっているということである』
******************

 「なぜラボでは英会話ではなくて、テーマ活動をするのか?」「本当にテーマ活動で言語習得ができるのか?」その答えを求めてアメリカの公教育の現場まで行って、アメリカのこどもたちと「テーマ活動」をしてきた若かりし頃の私は、「意味記憶」や「エピソード記憶」ということばも理論も知らなかったけれど、
国や文化やことばを越えても、「やっぱりテーマ活動は、心に深く届くから記憶にも深く刻み込まれるのだ」と納得して帰国した。そして、その体験は以降の私のラボ活動を支えている。

 物語には、日常使わないような難しいことばも出てくる。でもラボではセンテンスを分断したり、細切れにして単語を教えたりしない。それは、単に辞書に記載されているような断片的な、記号のようなことばを「意味記憶」させるのではなくて、そのことばが発せられた文脈ごと、物語の筋に従って状況ごと体験することが大切だと考えているからだ。(それこそエピソード記憶のことだったんだ!)
 
 人間のことばには必ず、そのことばに託した気持ちがこめられている。状況や感情を丸ごと体験して、はじめて長く記憶に残ることばを学ぶことができるとしたら、テーマ活動をはじめとする、様々なラボ教育活動は、まさに「人間の心の表現としての英語」教育の実践の場だといえる。
 
**********
 専門家の分析、研究報告は本当にありがたい。ときに苦しみ、あがき、(そのほとんどは感動しながら)ラボ・パーティを営んでいる私にとって、それは大きな励みになる。
勢い、つい長くなりがちなラボ教育の説明にも、一般的にわかりやすい明快な「ことば」を与えてくれる。

でもいくら理論的裏づけができても、頭で理解したつもりになっても、テーマ活動は、やはり体験して、それを長く継続して、そこからラボっ子自身が体得していくことが何より大切だ。

 「石の上にも3年。ラボの上にも10年!」 
(やっぱりひとつのことを習得していくのにそれ相応の時間はかかります!)この忙しい時代、そんな悠長なことで大丈夫かと不安に思うかもしれないけれど、どんな時代であろうと努力と継続なくして本質は見えてこない。

 「芸術は、お腹の足しにはならないけれど、人生を豊かにしてくれる。ラボはすぐれた芸術や地球上の様々な文化や美しく洗練されたことばに、物語を通じて出会うことができる。おまけに人との出会いと輪を圧倒的に広げてくれる。たくさんの出会いは人生をさらに豊かにしてくれる。」と、
言語習得や言語運用能力のことよりも、もっともっと大きな意味をラボに見いだして、まだテューター駆け出しだった頃の私に5人のお子様をすべて託してくれたお母様のことばが今も忘れられない。
時代は変わっても、そんなふうにラボに出会ったすべての方が実感してくれたらいいなぁ~と思いながら、その期待に答えられるように、
姿勢を正して、またラボ活動を頑張ろうと思います。

さあ、2008年秋活動、いよいよ始動です!
>>感想を掲示板へ
外国語習得の道筋~ラボでは第二言語(英語)を母語的に身につけているの? ② 22 03月09日 ()
「ラボはいい!」とわかっていても、なかなか端的に説明できない。
元々感覚人間の私は、「なんとなくいい!」と思ったことができるけれど、世の中には、「なんとなくいい」と思っただけでは、新しいことをはじめられない人もたくさんいる。(お金も時間も限られているのだから当たり前だ)
そんな時、もっと理論だって説明できたらいいなぁと思う。
しかし、感覚人間にとってそれはもっとも苦手な分野だ。
自分の積み重ねてきた経験やこどもたちの事例は、大きな説得力になるかもしれないけれど、それを一般化することはなかなか難しい。
「ラボをこれだけやったから、これだけの英語力がつきました。」と簡単に示すこともとてもできない。

それでも、ラボを全く知らない人に短時間で伝えなくてはならない時がある。公的な場所で一般化して伝えなくてはならないときもある。
そういうとき、どう語ったら理解してもらえるのだろうか?

**********
中2のラボっ子が、特別な文法指導も受験対策も受けず、英検テキストもほとんどしないで、高校中級レベル平均点以上に達っすることができるのはどうしてだろう?ということを前回の日記①で考えてみた。
(英語検定だけが、その子の英語力を測る術ではないし、そもそも英語力は一試験でそんなに簡単にはかれるものではないけれど、)ひとつのめあすとして考察するに、それは、
小さいときから英語・日本語のバイリンガルによる大量のインプットがあったからにほかならない。

しかもかなり高度な言語材料(語彙・文法規則)が含まれた、骨太のストーリー、洗練された美しいことばと美しい音楽で構成された物語CDを仲間と立体的に楽しむ活動を重ねてきたからだ。
さらに たくさんの人との出会と交流の経験があり、泣いたり笑ったり、おもいっきり楽しむという、「心がうごく経験]をたくさん重ねてきたからだ。

母語話者が、多くの文法規則を全く教わることなく使いこなせるようになっていくように、ラボっ子も大量の「聴き込み」から新しい言葉、新しい文法知識を取り込み、推測したり、想像しながら発見をたくさんしてきたのだ。
大量の音声言語を体の中にいれているので、難しい文法用語はわからなくても、「ここはこういうもんだろう」、という類推ができる英語のセンスが育まれてきている。それはまさしく母語的な習得方法だ。
日本人が日本語の「へ、に、を、の」の助詞の説明ができなくても正確に使えるのと同じだ。

中・高校生になると、多くのラボっ子が気づき始めるが、ライブラリーの中には関係代名詞も過去分詞も仮定法過去もそれこそたくさん入っている。
これから学校でそれらの言語形式を習っていくときに、その一つひとつの形式に「意味の重さ」を感じるだろう。

同時に、仲間と動いた時の景色やその物語について話し合ったことや、笑い声を一緒に思い出しながら、そのことばのもつイメージと共に確実に習得していくことができるだろう。

これまで、自分で、また、仲間と楽しんできた物語を、もう一度新たな発見をもって「積みなおし」ていくことは、単に文法規則を機械的に覚えていくよりもずっと素敵で、あたたかくて、心に響く英語力の蓄積になっているはずだ。

この母語的習得を保障するのが「毎日の継続した英語音声の聞き込み」だ。
中2のめぐちゃんは、年長さんから毎晩、CDを聞くことを欠かしたことがない。ラボ・ライブラリーのお話は、『耳なし芳一』(一人で夜聞くには怖すぎるとのこと)以外、もれなく語れるくらい繰り返しきいてきた。

どうやら、母語以外の言語を、さして必要としない日本で身につけていくとするならば地道な努力の積み重ねと継続しか方法はなさそうだ。

もし、長くラボをしてきて、学校の勉強に結びつかないと、悩んでいるラボっ子がいるとしたら、それはきっと、英語そのものに触れる絶対時間が少なすぎるのだ。
週1回ラボに通っただけでは、なかなか定着しない。
今からでも遅くないので、短い物語から素語りできるように集中した聴き込みを強化しよう。もちろん、学校の勉強もしっかりやらないと学校の成績にはつながらない。

ラボ・ライブラリーは、芸術作品といってもよいくらい高いクオリティだけれど・・決して部屋の飾りではない。
玉手箱は開けなければその魅力がわからない。ラボ・ライブラリーも聞かなければその良さも効果も蓄積もうまれない。ことばの玉手箱は、聞けば聞くほど楽しくなる。発見もたくさん!
是非、毎日物語CDを楽しみましょう!
 そしてたくさんのお話を語れるようになりましょう! 
************
1月17日の中教審の答申で小学校高学年に外国語(英語活動)が一律導入されることに決まった。「教科」にはならないが、2011年から5・6年生は年35時間(週1回一こま)が始まる。
その準備のため、文科省も各都道府県に拠点校を指定して、モデルとなる小学校英語活動の内容を模索している。

先日、研究指定校となっている教員研修のために、物語を導入した指導案を作成した。指導案には、言語材料としてその授業で使う言葉を表記する。しかし物語を導入すると、言語材料が多岐にわたりすぎて書ききれなくなってしまったのだ。ソングも、一回の授業(一こま45分)1曲か2曲がやっとだ。
今まで、何十年もラボをしてきて、1回のラボで使用する言語材料(語彙・文法規則)を書き上げたことがなかったので、その英語量がいったいどのくらいになるのか・・・(相当数あるとは思っていたが)調べたことがなかったから驚いた。

ラボは遊んでいるようにみえて、時間がかかるようだけど、1回に接する英語の量は圧倒的に多い。その圧倒的な言語量を定着させていくために、自宅でも繰り返しCDを聞くことが必要なんだと実感できた。

学校教育とラボの両方を見てきて、
日本の英語教育に必要なのは、アウトプットを急ぐことより、「たくさんのインプット」だと思った。
そのインプットの中から、主体であるこどもたちがいかに「気づき」「発見」できるか、その機会をどうやって作りだしていくか、ということだ。
こどもたちの気づきや発見が、つぎの学びへの道につながっていくことを
私は、こどもたちから学んだ。
そしてそこに携わる者は「ことばは単なる規範ではなく、人間の心の表現」であることを、忘れてはいけないと思った。 
ことばの学びは、人間として成長していくことのすべてにつながっているからだ。

2011年からの小学校高学年における外国語教育の必修化が公示され、
英語への関心もさらにヒートアップしていくことだろう。しかし、ひと
つの言語を習得するということはそんなに簡単なことではない。地道な
努力の積み重ねと継続なくして道は開けないということを、もう一度心
に刻み、保護者の皆様には、過剰な期待でこどもたちを追い込んでいか
ないように期待したい。

*******************
は~。目がチカチカしますね~。①②ともにタイトルが仰々しいうえに、長くひっぱってしまいました。引っ張ったわりに、「そんなことわかっている!」というような内容だったと思います。
でも、わかっていてもなかなか自分の言葉で表現するって難しいですね! 響きあっていただけたら嬉しいです。(2008・3・9)
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外国語習得の道筋~ラボでは第二言語(英語)を母語的に身につけているの? ① 17 03月04日 (火)
 「小学校英語指導者養成講座」(2005/黒姫)の理論講座で田島信元先生(外語大名誉教授・白百合女子大教授)が、発達心理学の立場からラボ・パーティにおける言語習得の道筋を大変わかりやすく語ってくださった。
「最新の言語習得理論をそのまま形にしたようだ」と称されたラボ活動の特徴は、
①第二言語として、母語的に外国語を身につけることにより(手段)
②人との交流を通して自己を高め(目的)
③人格(知的・社会的)発達を促す(結果)

英語が話せるようになるには?⇒英語での日常的な『対話状況』が必須!⇒そのための「しかけ」がテーマ活動(劇的表現活動)⇒その成果を確認するのが交流活動
、と分析された。

さらに昨年1月、国立オリンピック記念青少年センターで開催された[小学生英語教育研究発表のつどい]~小学生年代の英語教育を現場の視点で考える~子どもたちの豊かな英語環境づくりのために=(後援:文部科学省他)の名誉実行委員長で、(財)津田塾会理事長・神田外語大名誉教授の井上和子先生も、
「外国語の習得に、母語習得と同じような理想的な環境を与えることは大変難しいが、ラボ・パーティはこれに向かって健全な試みを続けている」と述べられた。

 言語学や発達心理学の専門家がラボをそのように評価してくださったことを、とても嬉しく誇りに思った。
しかし一方で、ラボで第二言語を母語的に習得することが本当にどのパーティでも可能なのか?対象言語をさして緊急に必要としない日本で、仮に対象言語に堪能でない親の元でもその子どもは、母語的習得が可能なのか?
「はい、それは可能です」と、理論研究者や専門家だけでなく、実際にラボに携わっている私自身が自分のことばで、自分のパーティの具体事例をもってしっかりと語りたいなぁと思っていた。

 そんな矢先、間瀬パーティのめぐちゃんが、「英検準2級一次合格!」って嬉しそうに私に伝えてくれた。めぐちゃんは中2。
英検準2級っていったら、公式には高校中級(語彙3600)レベルだ。
中学の先生は、めぐちゃんが「ラボという英語教室」に通っていて、夏休みは1ヶ月もホームステイにいって来たし、小さいときからそれなりの指導をうけているから英語もよくできる。」と思われているにちがいない。
 しかし、「ラボという英語教室に通っているめぐちゃん」は、年長さんから週1回、歌って踊って、テーマ活動(劇表現活動)をしていたのであって、特別な英会話の指導も英検対策も受けていない。
したがって本人が意識できる文法レベルは、学校で習った比較級・最上級の段階。
 時制は現在進行形・過去形まで。まだ過去分詞も関係代名詞も知らないし、現在完了も仮定法も手づかず状態だ。副詞節をつくる従属接続詞なんて、なんのこっちゃ?の状態。問題集も買ってもらったようだが、なにしろ発表会直前。『ぱらっと見て終わり』で、頻出単語を覚える余裕もなかったようだ。
英検前は、パーティの発表「セロ弾きのゴーシュ」のゴーシュ役の後、支部の高学年発表会に向けて『トム・ソーヤ』のトムのセリフが頭の中を駆け巡っていたはずだ。
 では、どうしてこんなことが起こるのだろう?
 
 めぐちゃんはラボの物語CDをよく聴いている。(毎日毎日寝る前に最低1回聴くことを年長さんのときから欠かしていない。英語の発音も大変美しい)。では家でのCDの聞き込みと、これら一見遊んでいるだけのようなラボ活動で、英語の文法規則まで習得が可能ということだろうか?
 
 まず、(a)母語習得のこと、それから(b)学校での外国語習得方法とあわせて考えてみようと思う。(長くなりそうですが、もうしばらくお付き合いください。すでに前置きも相当長い!)
 
(a)母語習得について
日本語の母語話者である私は、頭の中にいつの間にか蓄積された文法知識に基づいて、日本語を話している。しかしその文法知識は、意図的な学習を通して習得されたものではなく、日常生活の中でいつの間にか身についたものだから、自分が母語に関してどのような文法知識をもっているのか、ことばで正確に説明することは難しい。たとえば『アメリカへ行きました』の「へ」は、動詞の方向を指す助詞で、『行き』は、『行く』という五段階活用の動詞の連用形で・・」といった日本語の文法規則を正確に説明することがほとんどできない。しかし、「アメリカ行きました」「アメリカ行きました」という文章が間違いだと感じる。それは私が、「へ」「に」「を」「の」といった助詞の使い方を知っている(正しく使いこなせるだけの知識を頭の中に持っている)からだ。
このごく短い発話の中にも、語順・語形変化・意味・音韻などにかかわる多様な文法規則が使われている。母語話者の頭の中には、本人にも意識されていない相当数の文法規則があるのだと推測できる。その多様な文法規則に基づいて、私は自分のいいたいことを「ことば」として送り出すことができるのだ。
 さらに口頭コミュニケーションにおいては、相手・状況に合わせて使うことばを瞬時に選択している。そう考えると、話すってものすごい力を駆使した行為なのだなぁ。話せるってすごいなぁ!と実感する。

(b)学校での外国語習得方法
私たちが英語を習得するためには、英語を使う人たちの言語運用をつかさどっている規則体系を自分の中に取り込んでいかなければならない。しかし、前述の通り母語話者は、その言語の文法体系を明確に説明することができない。したがって研究者(多くの場合言語学者)が母語話者の頭の中にある言語の体系を分析し、文法規則のモデルとして作り上げたものを文法書として紹介している。
その量は膨大で、どれだけ勉強しても追いつかないほどたくさんある。そこでその膨大な文法規則の中から、特定のものを選び出して、あらかじめ決められた順序にそって一つずつ教えていくのが、学校で行われている(教育課程の各時点での学習目標となる文法項目を定め、その項目に焦点をあてた指導が)最も伝統的な外国語(英語)指導法だ。
 
 表面的にはコミュニケ-ション重視の方向に進みつつある中学・高校英語教育も、その根底には、一つひとつの文法規則を順を追って焦点をあて、その文法知識の断片を一つひとつ教師が生徒に伝授していく方式をとっている。
このような指導を通じて学ぶ文法知識は、母語話者の頭の中にある自然に学んだ文法知識とは本質的に異なり、学ぶ側は、それぞれの文法規則をはっきりと理解し暗記することを求められる。
(しかしそれを丸暗記したところで実際の場面で使えない。その形式(文法規則)を使う重みが実感として生徒に生まれていないからだ。)
また、このような言語の形式を重視した指導は、段階を経て指導するため、生徒が触れる英文から、まだ教えていない語彙や文法規則を取り除いてしまう。そのため生徒は、もともと限られたインプットから新しい(まだ習っていない)文法知識を自分で発見し取り込むという習得のルートが絶たれてしまう。そして、推測することも自分自身で気づくこともなくなってしまい、『教われば学ぶが、教わらなければ学べない』といった状況に陥ってしまうことが多い。
 
 では、ラボではどうだろうか? つづく・・
>>感想を掲示板へ
Memories must be emotional! オハイオ'07② 4 11月30日 (金)
財団法人ラボ国際交流センター発行の会員向け機関誌(年4回発行)『ラボの世界』の12月号が届きました。
 私はこの冊子が大好きで、いつも一字一句逃すまいと隅から隅まで熟読しては、妙にやる気マンマンになっています。
「10代とともにー」では、社会の第一線で活躍している専門家の方々が、ラボのこどもたちのインタビューに答える形で自分の子供時代を振り返りながら、夢を形にしていく過程で大切にしてきたことや現在の社会で求められている力を熱く語り、そしてこどもたちに向けて励ましのメッセージを贈っています。この機関誌の根底にいつも流れているのは、「本物に出会う」機会と「夢をもつこと」の大切さ、その夢をあきらめずに、実現できるように努力していくことがいかに人生を輝かせるか、ということです。大好きな事に出会い、夢中になり、その道を極められた方々の一言一言が、これから夢をかなえていくこどもたちに伝わればいいな~、ちゃんと読んでくれればいいな~って思いを込めながら私もこどもたちにこの冊子を手渡しています。
OH07004


 その大好きな冊子『ラボの世界』に、間瀬パーティの優姫(ゆうき)ちゃんの国際交流活動報告が写真入で載りました。
ゆうきちゃんは中学1年生。年中さんの時にラボに出会い、ラボ歴8年を迎えた今年の夏、オハイオ州に参加しました。

ラボでは当たり前のように中学生年代で国際交流に参加していますが、よくよく考えてみると、たった12~13歳で、一人きりで丸丸1ヶ月、アメリカ人家庭にホームステイするなんて、ものすごい冒険です。あわせて大きなリスクもしょっています。ホテルに滞在するなら、食事も寝るところもなんとなく想像できますが、ホームステイは、受け入れて下さるご家族に大きく影響されます。どんな人たちなのか、そんな生活をしているのか・・さらにそこのご家族とどんな交流をするか、どんな関係を築けるのか、、、それは双方の努力に大きく委ねられているからです。だから、本人が「行く!」と自分で決断しない限り送り出すことはできません。
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一方、送り出すご家族も、大きな決断が必要です。
長いラボ活動を経て、わが子がいよいよ国際交流に参加する!そのとき、本当に、今、行かせてよかったのだろうか?病気をしないだろうか?「ことば」は大丈夫なのだろうか?困ったことが起きても、ちゃんと自分で解決できるだろうか?家族にかわいがってもられるだろうか?ちゃんと食事はできるのだろうか・・?果てしなく不安はつのります。
でも最終的にはわが子を信じ、ラボを信じ、受け入れ団体を信じ、祈るような思いで送り出します。
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オハイオ州立大学にて


さて、ゆうきちゃん。
ゆうきちゃんは、ホストマザーのいない、父一人、娘一人のご家庭に滞在しました。お父さんは裁判官で多忙を極めているようでしたが、仕事の合間を縫っては昼食を作りに帰ってきてくれたり、ゆうきちゃんが寂しくないようにと、親戚中がこの交流をサポートしてくださったそうです。
「結局いつも忙しく出かけていたので、ゆっくり日本食を作ってあげることも、素語りを発表する機会もなく1ヶ月が過ぎ、とうとう最後の夜、思い切って「素語り」を始めました。
(国際交流に参加する前年度の小学校6年生の夏休みに作った)手作り絵本を使って、"Guess,How much I love you”を一生懸命語りました。
そうしたら、お父さんもホストフレンドのジュリアも泣きながら聞いてくれました。素語りをしながら、この家族とすごした一ヶ月のことがいっぱいよみがえってきて、私も泣きたくなりました。」

 不安もたくさんあっただろうし、ことばも十分でなくて、思うようにいかない時もあったでしょう。アメリカで13歳を迎えた女の子が、家族の一員になれたと感じたその瞬間、どんなにうれしかったことでしょう。
帰国後も、本当にたくさんのメールのやりとりが続いています。「お母さんが亡くなってから、これまでたくさんの人に支えられ、たくさんの人に感謝をしたけれど、でも一番感謝をしたいのは、ゆうきに出会えたこと・・」とホストファミリーからThanksgivingのメッセージも届けられました。この出会いが、今後ゆうきちゃんの未来を大きく開くきっかけになったらいいなぁと思います。

「ことばがこどもの未来をつくる」と掲げられたラボ教育活動。けれど、「ことば」だけを形として学んでいるだけでは、心をかよわせ、お互いの魂をだきしめあえるほどに同じ瞬間を生きることはできません。
「ことば」は、人と人のかかわり合いの中で育っていくもの。その関わり合いが深く豊かであればあるほど言葉もまた豊かに育まれていきます。
 海を越え、文化も言葉も違う国で、お互いの努力によって深い絆と信頼関係をしっかりと築き、それをこれから何十年にもわたって育んでいくであろう、ラボのこどもたち。お互いを思いやる心と心の交流を通じて、豊かな言葉が育っていくことを確信します。

 12月号の『ラボの世界』には、現在、翻訳家としてご活躍の愛知県のラボOBからのメッセージもあります「自分の気持ちを表す言葉、それを伝えたいという強烈な思いがあってはじめてコミュニケーションが可能になる。自分を語ることばは、日本語であっても英語であってもかわらない、普遍的な力」
「ことばとは、声に出して楽しく、耳に心地よく響くもの、そして相手の心をゆり動かすもの」そういう価値観をラボで学んだと書かれています。
 
ラボ国際交流は、すでに来年度参加者の準備に入っています。
先日、届けられたらた「2008年ラボ国際交流ノート」の表紙には、ゆうきちゃんのホームステイ最後の夜の思い出の写真が掲載されていました。
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まだ真新しい[国際交流ノート]が、これからたくさんの書き込みをされ、来年の夏にはそれぞれの参加者とともに海を渡ると思うと、なんだかワクワクします。
 ゆうきちゃんをはじめ、今年度国際交流に参加したラボっこすべての頑張りや、たくさんの思いが、未来へのバトンとして引き継がれていくことを願っています。
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We all arrived safely in Japan!! fromオハイオ'07 ① 14 08月24日 (金)
オハイオ州76名、昨日全員無事帰国しました。
どのラボっ子もとても素晴らしい国際交流を体験しました。
言葉も文化も違うアメリカの家族のもとで、
時に苦しみ、あがき、涙し、そして思い切り笑ったオハイオでの1ヶ月。
オハイオ・コロンバス→ダラス→成田までの合計16時間のフライトの間に、それぞれの体験を書いた機内感想文を読むと泣けて、泣けて仕方がありません。
「どこか、特別に出かけることはなかったけれど、日常のなにげない毎日をホストファミリーと過ごせたことが一番うれしいことだった」
「泣かない、て思ったけど涙が出てきた。それを見たホストが思い切り抱きしめてくれた。僕はもっと大声で泣いてしまった。」・・・・
「楽しかった!」の笑顔の中に、つらいこも苦しいことも乗り越えてきた体験が詰まっています。
あらためてラボっ子の頑張りに大きな拍手を送ります。

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KENTON,OHIO July27,2007

*********
中1、中2で、アメリカの家族とちゃんとコミュニケーションをとり、仲良く楽しく暮らせる、という力は、
単に英会話が上手にできる、ということよりも、もっとずっと人間の総合的な力が必要なのだと実感しました。
一瞬一瞬、そのたびに考えどうするべきか選択をせまられ、決断し行動していく1ヶ月。
自分で問題をひとつひとつ解決していける力、他者や自分とのコミュニケーション能力、これからの社会ではさらに必要となっていく大切な力だと思います。

「何故、英語を学ぶのか」その動機付けがきちんとできた国際交流参加者の本当の意味での国際交流はこれからスタートです。
2007年の熱い夏の体験が参加したみんなの心に深くしっかりと焼きつき、さらに新しいことに挑戦していく勇気と自信につながっていくことを願っています。

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OHIO BELLEFONTAINE EXAMINER    Journal Tribune,Marysville,OHIO
~AUG.4 2007           Aug.3 2007

2007年ラボ国際交流参加者の帰国も本日最終日です。
久しぶりの”ごはん”、久しぶりの”お風呂”はいかがでしたか?
ホームステイ先への到着の報告と家族へのお礼はできましたか?

せっかく、せっかく英語に慣れた耳が、あっという間に思いっきり
日本語モードで宿題に追われてしまい、かわいそうな気もしますが・・
リバース・カルチャーショックと日本のいきなりの暑さにも負けず残り少ない夏休みをエンジョイしてくださいね!

これから少しずつ、オハイオ州グループの写真をUPしていきたいと思っています。(あくまでも希望!実現できるか自信がありませんが・・)

無事に引率を終えて、
今、ホッとしています。
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チーム・オハイオ:Ready Go!!!!!!! 7 07月22日 ()
皆様、お久しぶりです。今夏オハイオ州のシャペロンとしてもうすぐ出発します。
オハイオ州ステイのラボっ子の皆さん、気をつけて成田までいらしてくださいね。
送り出し保護者の皆様、テューターの皆様、
ラボっ子が安全で快適な毎日になりますよう、4Hコーディネーター・スタッフ・シャペロンで力を合わせて最大限のサポートをします。
どうぞ安心して送り出してください。
でも、一番肝心なのは、参加者本人の努力です。自分がHappyであると同時に、ホストファミリーはHappyかな?と、考えられるといいなぁと思います。
長いラボ活動で得た多くの体験を基に、自信をもって自分を表現してくれることを心から願います。

私は・・・
1ヶ月も家を空け、アメリカに滞在できる幸せの前に、やらなければならないことがあまりに多くて、すでに疲労困憊!結局ずっと走り続けて、このまま成田まで全力疾走です。
過去にシャペロンを経験された方のご苦労が、今、身にしみます。
ラボ・テューターは、すんごいバイタリティの持ち主ぞろいなのだなぁと改めて実感します。
これまで間瀬Pのラボっ子が、多くのシャペロンの皆さんにお世話になってきました。
私にどこまでできるかわかりませんが、精一杯奮闘してきます。そして私自身のステイも楽しんでこれれば、と思います。

このHPは、アメリカでも見れますので、シャペロン経験者の皆様、オハイオ州にステイしたことのあるラボっ子、および送り出しの皆様、今後国際交流に送り出す皆様
是非、メッセージを入れてくださいね。

それでは、行って参りま~す!
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A Time of Thanksgiving~Turkey (クラフト)in the Laboroom 6 11月23日 (木)
11月の第四木曜日はアメリカの感謝祭、今年(2006年)は11月23日です。日本ではハロウィーンほど有名ではありませんがアメリカでは、最も大切な行事のひとつです。

【What is Thanksgiving?】
1620年,母国イギリスを逃れ「メイフラワー号」に乗りこんでアメリカに新天地を求めて移住した清教徒の一団、ピルグリム・ファザーたちが、1年ののち、厳寒の地プリマスでどうにか生き延びられたことと、彼らのアメリカでの最初の収穫に感謝して行った収穫祭が「感謝祭」の始まりです。いわばアメリカ合衆国の歴史的な記念日で、家族や親戚が集まって当時と同じごちそうを食べながら神様に感謝、ピルグリム・ファザーに感謝するのがこの日の慣わしです。

感謝祭って何?について、小さい子に説明するのはちょっと大変です。でも良い絵本を見つけました。
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左は、THE THANKSGIVING STORY By ALICE DALGLIESH
コルデコット賞を受賞し、ニューヨークタイムズでも絶賛された絵本。内容も全体を網羅していてわかりやすいです。
メイフラワー号での航海の様子や、Cape Cod湾から、マサチューセッツ・プリマスに上陸したピルグリムのこと、荒野のアメリカで生きていく術、狩猟や栽培の方法を教えてくれたネーティブ・アメリカン Massasoitも登場します。
THE STORY OF THE PILGRIMS By KATHARINE ROSS
小さい子向けに、なぜ感謝祭をすることになったのか、絵を見てるだけでも楽しめるピクチャーブック!
(他にもいろいろありそうです。使ってみてよかった本がありましたら是非ご紹介下さい!)

 さて、お話を聞いた後は、感謝祭の定番turkey クラフトに挑戦してみました。
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自分の足型と手形をカラー画用紙に写して切り抜いていく簡単なターキーですが、毎年作っていくと成長の良い記録になります。

【Thanksgiving at the White House, 2006】
毎年、アメリカではThanksgivingの前日に、大統領から七面鳥に恩赦が与えられます。これは、Thanksgivingに全米の家庭の食卓に上る七面鳥に対する感謝と罪滅ぼしのための式典として、トルーマン大統領の時に始まった行事なのだそうです。全米から投票により選ばれた七面鳥、今年は"Flyer and Fryer "に決定され、ホワイトハウスのローズガーデンでの式典にも参加。その後、ディズニーリゾートのThanksgiving Dayのパレードに名誉提督としても参加するとか。なんだか夢がありますね~。大統領とFlyer↓
http://www.whitehouse.gov/holiday/thanksgiving/2006/

【感謝祭って何食べるの?】
感謝祭のためのレシピは、家庭でそれぞれ少しずつ違うと思いますが代表的なものは以下の通りです。
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☆七面鳥の丸焼き[Turkey]
☆スタフィング[Stuffing]パンと野菜を炒めたもの。七面鳥に詰めたり、七面鳥といっしょに食べます。
☆クランベリーゼリー[Cranberry Jerry]クランベリーを甘く煮て固めたゼリー。七面鳥に付けて食べるとおいしいです。クランベリーソースもあります。
☆マッシュポテト[Mashed Potato]グレービーを付けて食べます。
☆グレービー[Gravy]七面鳥から出た汁から作ったソース。
☆カボチャ[Pumpkin]パンプキンパイは、感謝祭の伝統的なデザート。
☆トウモロコシ[Corn]茹でたり、サラダにしたり、プディングにしたりします。
☆サツマイモ[Sweet Potato ]砂糖とバターで甘く煮ます。
☆インゲン豆[Green Bean]茹でて、ホワイトソースをかけます。

【感謝祭の次の日】
余った七面鳥の丸焼きは、翌日、「コールドターキー」[Cold Turkey]と呼ばれます。サンドウィッチになって登場します。

感謝祭のもう一つの楽しみは,「バーゲンセール」です。感謝祭の木曜日は、お店はどこも休みになりますが、金曜から日曜まで、どの店もセールになります。このセール中にクリスマス用のショッピングをします。
感謝祭が終わると、町はいよいよクリスマス本番!

イベントを楽しんでいるうちにあっという間に一年が終わりそうですね。

↓一昨年、感謝祭についてまとめた日記です。プレイルームで取り組んだクラフトの写真もありますのでよかったらご覧下さい。
https://www.labo-party.jp/hiroba/top.php?PAGE=maseparty&MENU=DIARYDETAIL&DIARY_ID=15448

↓Thanksgiving on the net
 
http://www.holidays.net/thanksgiving/ 

↓Thanksgiving Menus for Beginners

http://allrecipes.com/HowTo/Thanksgiving-Menus-for-Beginners-to-Gourmands/detail.aspxto Gourmands

↓Thanks giving craft

http://familyfun.go.com/arts-and-crafts/season/specialfeature/thanksgiving_crafts_ms/

http://www.enchantedlearning.com/crafts/thanksgiving/handfoot/

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Happy Thanksgiving! 
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はるかな旅の詩~サケが帰る美しい城下町・越後村上(画像追加) 12 10月02日 (月)
ラボ・パーティ40周年記念ライブラリーに収められている「サケ、はるかな旅の詩」を秋の研修で取り上げることになりました。C・Wニコルさんが、『自然と人間の共生』という21世紀の地球を生きるすべての人びとへのメッセージをこめて制作された壮大な生命の叙事詩です。カナダの大自然を舞台に繰り広げられる「はるかな旅」を前にして、日本で、しかも海のない山梨県でもっぱらサケを食べる専門の私は、難題このうえない壮大なテーマをかかえることになり右往左往しておりました。
 ところが、この秋、ご縁があって新潟地区の教務研修にお招きいただけることとなり、先週、生まれてはじめて上越新幹線に乗り、山梨より5時間かけて新潟に参りました。
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港町新潟の玄関部分/朱鷺メッセより、信濃川と日本海を望む
手前に停泊しているのが佐渡へ向かう汽船。ちょっと光って見えにくいのですが正面に粟島があります。
せっかく日本海にたどり着いたのだから、、と教務終了翌日、
精力的にサケ取材開始!新潟地区の榎本テユーターにご案内いただいて「サケの帰る川」やサーモンパーク・資料館のある村上市(新潟市内より車で1時間半)まで足を運んできました。
今日は、そのご報告です。

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村上市は新潟県北部の城下町。町を流れる三面(みおもて)川はサケが上る川として知られています
江戸時代中ごろ、サケの回帰性に注目した村上藩士・青砥武平治(あおとぶへいじ)は、三面川に戻ってきたサケが安心して産卵できるように三面川の本流をバイパスする河川(種川)を造ってサケの産卵・ふ化を助ける「種川の制」を考案しました。この自然ふ化増殖システムは着実な成果を収め、藩財政を潤したそうです。
越後村上では、カナダよりも140年も早く(世界で初めて!)サケの回帰性を発見し、その保護に努めていたということを知り、驚きました。
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ここが、サケが帰ってくる美しい三面川
ブナの原生林にはじまる三面川の清流はサケたちにとって、生命を育む母なる川です。この川の流域に暮らす人々は、古くからサケをはじめとして豊かな川の恵みに感謝し、大切にサケ文化を受け継いでいるそうです。
川いっぱいに「ウライ」と呼ばれる柵を設置し、産卵の為に遡上してくるサケを捕らえ、採卵し、人工ふ化増殖を行いっているそうです。また、2艘の川舟で網を渡す居繰網漁(いぐりあみりょう)など江戸時代から伝わる漁法も今でも行われているのだそうです。
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イヨボヤ会館(サケ資料館)内
(※イヨボヤとはこの地方で古くから使われてきた鮭をあらわすことばで、魚の中の魚(王者)であるという意味)
この施設は、三面川の分流(種川)を遡上してくる鮭の群れを直接ガラス越しに観察できるものです。日本一を誇るこの鮭観察自然館は、全長50メートル、幅8メートル余りの大地下室となっていて、三面川に帰ってくる勇壮な鮭が群遊する一大パノラマが展開されます。運がよければ、鮭の神秘的な産卵シーンも見られるとのこと。
この自然観察館は、皇太子姫雅子様のご成婚(小和田家は村上藩の代々藩主)を記念して作られたのだそうです。
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三面川に帰ってきた今年の親サケです。お帰り~!!
http://www.iwafune.ne.jp/~iyoboya/fream03.html
鮭のものしり辞典(イヨボヤ会館HP)

町屋めぐり
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(↑重要有形文化財)村上の豊かに美しい三面川沿いに、戦火や災害を免れた昔ながらの町屋が並びます。
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ちょうど、「町屋屏風まつり」(9/10~30)が開かれていました。この期間は約60軒の町屋で大切に保存されてきた屏風や村上の伝統工芸品の漆工芸品をそれぞれ飾り、一般に公開してくれます。サケの保護増殖事業の成功により藩の財政を潤しただけでなく町全体に大きな経済効果をもたらしたことが、美しい調度品からもよくわかります。
それぞれの町屋を訪問すると、快く迎えてくださり、ご主人が語り部となって村上の生きた歴史を教えてくださりました。
旅は、その場所で出会った人々によって大きく印象を変えます。
美しい城下町の豊かなたたずまいは、村上の人々の暖かなもてなしによって、より鮮明に心に残りました。
10/7~8は、4000千本の竹にろうそくが灯される「宵の竹灯篭まつり」が開催され、毎年3/1~4/3まで開催される「町屋人形さまめぐり」(各町屋を開放し、その家に古くから伝わる雛人形を見せて下さる)が開催されるそうですので、ご興味のあるかたは是非!
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サケとともに生きる村上の人々は、サケを頭から尻尾・えらや中骨までも「食べつくす」特性もあるのだそうで、サケ料理は100種を超えるとか。この写真は、有名な塩引き鮭。(塩をすりこみ1年、のきにつるして発酵させる。新巻鮭は、急速冷凍させたもの)
村上では昔から尻尾を上にして吊るします。一説によると頭に縄を回して吊るすのは首吊りを連想させ、縁起がわるいからだという。将軍家に献上した関係で腹の割きかたも切腹を連想させないように工夫され、一文字にばっさり切らないとのことです。 ここで、塩引き鮭の酒びたしをいただきましたが、本当に美味!実においしゅうございました!

~~~サケについての取材報告を打ち始めた久しぶり~(な、なんと半年ぶり!)の日記でしたが、(相変わらず長い!)結局、最後は食べる話になりましたぁ。
とてもC・Wニコルさんが託された「自然と人間の共生」のメッセージ、21世紀の壮大なテーマを語るには至りませんでしたが、
私のはるかな旅の詩・新潟訪問は、なんだかずっと忙しく突っ走ってきたこの半年をふりかえる意味においてもとても貴重な時間となりました。

******
山梨からずっと離れた新潟でも、同じようにラボっ子のことを真剣に考え、日々奔走されているテューターがおられること。
実際にお目にかかれてお話を伺えて、同じように悩み苦しみながらもラボッこの成長に大喜びしている仲間がたくさんいてくれること、
とても心強く思いました。
支部の研修に新幹線を使って出席されること。
毎月の地区研に1時間以上もかけて集まること。
何をするにもお金と時間と労力が余計にかかる遠隔地において、それでもラボッ子に必要だからと地区の行事を考え組み立て、社会に向かって発信しておられること、
そういうひとつひとつの思いが、全国どこに行ってもつながっているかと思うと、もうそれだけで胸がいっぱいになってしまいます。
そしてその仲間でいられることをとても光栄に思います。
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~日本海の美しい夕日~
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サケが、三面川にいっせいに上がってくるのは10月2週目あたりからだそうですので、今頃は、三面川も賑わっていることでしょうね。
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「英語が使える日本人」の育成のためのフォーラム2006~世界の人々との交流を目指して~ 21 04月07日 (金)
取り急ぎご連絡です。文部科学省が主催した標記フォーラムに参加してきました。
 文部科学省はH14年に、
『子どもたちが21世紀を生き抜くためには、国際的共通語となっている「英語」のコミュニケーション能力を身につけることが必要であり、このことは、子ども達の将来のためにも、わが国の一層の発展のためにも非常に重要な課題となっている。 
 一方、現状では日本人の多くが英語力が不十分であるために・・・(一部省略)
このため、日本人に対する英語教育を抜本的に改善する目的で、具体的アクションプランとして【「英語ができる日本人」の育成のための戦略構想】を作成し、あわせて国語力の涵養も図ることとした【英語力・国語力増進プラン】を策定』しました。

 翌H15年に具体的アクションプランがスタートしています。それから3年が経過した現在の日本における英語教育の現状と課題・研究報告会が「パシフィコ横浜」で開催されました。 (フ~前置きが長い!)
(12月に開催予定の「40周年ラボ記念教育シンポジウム」とファイナルイベント「宮沢和史さんコンサート」の会場と同じ場所!)

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フォーラムの内容は追ってUPしますが、そのフォーラムで基調講演をしたのが、NHKアナウンサーで「英語でしゃべらナイト」司会者でした。

急ぎご連絡致します。
4/7(金)午後11:00~NHK「英語でしゃべらナイト」番組内「文科省から特命」で、その時の様子がチラッと放送されると思います。
(※4月からの番組編成で放送曜日・時間帯が変更)
講演は、「こ、これが基調講演?」と、疑いたくなるほど笑いを誘うものでした。
会場で大口開けて笑いまくってるまじょまじょも映りそうで怖いですが、、、、
それはともかく、お時間がある方は是非ご覧下さい!
 
※追記:「英語でしゃべらナイト」の4/7(金)放送分は、4/10(月)の深夜
1:10から再放送されるようです。(BBS書き込みAliceさんからの情報です。ありがとうございました)
この続きは、また追って! 

尚、昨年の同フォーラム(基調講演は、元国連事務次官:明石康氏)
の報告は、私の昨年の日記(4/6)
(↓2行まとめてコピー&ペイストして下さい)
https://www.labo-party.jp/hiroba/top.php?PAGE=maseparty&MENU=DIARYDETAIL&DIARY_ID=19494
にUPしてありますのでよかったらご覧下さい。
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