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北村西望、恒久平和への祈り 06月28日 ()
北村西望、恒久平和への祈り

銅像というとき、何を想い浮かべるでしょうか。
上野の西郷さん。…なるほど。だれもがよく知り、広く親しまれていますね。
長崎の平和祈念像は、どうでしょうか。

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毎年、8月9日の原爆犠牲者慰霊の祈念式典の折には
必ず目にする、あの青銅製の像。
日本にあってはもっともよく知られる像のひとつでしょう。
天に向けてグイッと伸ばした右手は原爆の非道な脅威をあらわし、
横に水平に広げた左手は恒久平和への切なる願いをあらわす、といいます。
軽く閉じられた目からは、原爆で犠牲になったたくさんの人びとに対する
冥福を祈る厳粛な思いが伝わってきます。
力強いですね。雄渾ですね。
これは、わが国の代表的な彫刻家・北村西望さんの作です。
亡くなって30年ほどになるでしょうか。
わたし自身は、残念ながら、じかにこの像を見たことはありません、
長崎に行った経験もありませんので。
ですが、この原型となった石膏像が、意外に卑近なところにあるんです。
ご存知でしたか。東京・武蔵野市の井之頭公園の、
井之頭文化園の彫刻館で見られます。
太宰治や山本有三らをめぐる文学散歩で会員たちを案内し、
帰りにいつも立ち寄ったところ。十数年も前のことですが。
とにかく、銀色に塗られたその像の大きさ、神秘さ、力感、
ド迫力に、総毛立つとはこのことでしょうか、
胸がつまり、呼吸が止まりそうになった経験があります。
長崎県の島原を生まれ故郷とする彫刻家が、
私財のすべてを投げ出してここにアトリエをつくり、
原爆犠牲者の鎮魂と世界の恒久平和への祈りを込め、
4年の歳月をかけて制作したのが、この像。
完成は72歳のときだったといいます。
この彫刻館には、この平和祈念像のほかにも250点ほどの作品が
展示されていますので、機会がありましたら、
ぜひ一度お運びになりませんか。

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seibo4

じつは、その西望さんの作品を、まったく思いがけぬところで
目にしました。6月末、誕生日を記念しての小さな旅でのこと。
長野の中腹部の高原を横に裂いて走るビーナスライン、
これまで何度も通りながら見過ごしてきた蓼科湖のほとりの
「蓼科高原芸術の森彫刻公園」。深い緑を背に、前面には
初夏の光を反射させている湖をおく野外美術館。(無料ですよ)
西望さんの作品を中心に70点ほどが展示されています。
テーマは、長崎の平和祈念像につながっています。
そのうちのいくつかをご紹介しましょう。

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馬上に横すわりして喜びをいっぱいに見せる自由の女神、
それに天女や月の精。繊病質な美しさとはウラハラの
おおらかな健康さにあふれています。躍動的ですね。
奔放ともいえそうなほど、開放された自由を謳う女神たちに
人類のあまねき平和と自由への、万感の思いを託しての作。
その熱い祈りに、わたしはひととき、
高原にわたる清涼な風のなか、神聖な思いへ導かれました。

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Re:北村西望、恒久平和への祈り(06月28日) ・
ばーばーじゅこんさん (2015年07月01日 19時02分)

蓼科に出かけたときは 彫刻公園のすぐそばのホテルに泊まり 彫刻公
園を散歩します。北村西望さんの彫刻が点在している空間と蓼科湖の湖
面の輝き、大好きなところです。

以前は マリーローランサンの美術館もあったのですが、閉館してしま
いました。ローランサンはあまり好きではないのですが、美術館の佇ま
いが静かで 何度かいきました。
Re:北村西望、恒久平和への祈り(06月28日)
がのさん (2015年07月01日 23時43分)

大学同期の友人が富士見にいることにより、
このあたりと、ビーナスライン沿いの美術館、湿原、高原
などには、四季ごとによく行くんですよ。
宿泊は、湖岸通りのいくつかのホテルのほか、
蓼科ホテル親湯、横谷温泉ホテルや、今回は
ハーヴェスト蓼科でした。
諏訪、蓼科は大好きなところです。
それでも、この彫刻公園は初めてでした。
もとホテルが所有していましたが、経営者が替わったのを機に
茅野市が維持費の半分を負担するようになり、以来、
無料開放、いまの形になったとか。
白樺、カラマツなどの林を借景にして湖にむかって広がる
広大な芝生の起伏。そこに散策コースがつくられ、
せせらぎに沿ってゆったりと彫刻作品が配置されています。
キラキラ輝く湖面を渡ってくるそよ風の香りに
うっとりと酔いながらの野外美術の鑑賞です。
ひとにはこんな開放された時間があってもいいですよね。
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