「絵本は、手に取れる冒険の世界」 瀬田貞二氏の『絵本論』より |
12月01日 (日) |
|
11月30日は「絵本の日」。ラボ・ライブラリーにも作品がある,
児童文学者の故瀬田貞二氏の『絵本論』(福音館書店)の出版を記念してつくられました。
≪瀬田貞二氏の翻訳のラボ・ライブラリーの例≫
「幼い子たちが絵本のなかに求めているものは,自分を成長させるものを,
楽しみのうちにあくなく摂取していくことです。
そして,これまでの限られた経験を,もう一度確認して身につけていく働きや,
自分の限られた経験を破って知らない彼方へ―活発な空想力に助けられて,
開放されていく働きを,絵本がじゅうぶんにみたしてくれることを求めます。
いいかえれば,小さい子たちが絵本に求めているのは,生きた冒険なのです。
絵本は,手に取れる冒険の世界にほかなりません」(『絵本論』より)
|
|
|