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今,私はITディレクターというお仕事をしています。ITというのは,“information techonology”の略,情報技術という意味です。このことばを聞くと,私はワクワクした気持ちになります。暮らしをちょっと楽しくしてくれるところがおもしろいと思っています。携帯電話やインターネットはすごいスピードで生活に浸透し始めています。ほんとうにうれしいことは,家族や友だちからメールや写真が送られてくることでしょう。むかしなら手に入れるまで時間がかかったことも,今は一瞬で届きます。手段はいろいろあるのですから,時代に合わせて付き合っていけばいいのではないか,と思います。
私が勤めている会社は株式会社インデックスといい,テレビ放送局やインターネットといったさまざまなメディアをつなげる仕事をしています。たとえばある番組のホームページを作る場合,どうしたら視聴者が番組もテレビも楽しんで観るだろうかと考えたりします。着メロや着うたなどの携帯電話のコンテンツ(内容)を考えたり,最近はじまった携帯電話の放送「ワンセグ」をこれからどのように使うかとういことも企画し提案したりします。何かひとつのことを深く研究するというよりは,浅くてもいいからいろいろなことに興味を持って,今何がはやっているのか,みんなが何をおもしろいと思っているのかということをキャッチするアンテナを磨くことが,私の仕事ではだいじです。
私も幼稚園からラボ・パーティに所属し,『ロミオとジュリエット』『ピーターパン』『西遊記』といったテーマ活動やキャンプなどの活動をし,中1のときアメリカにホームステイをしました。英語はよく分からなかったけれど,生活していくうえで特に不自由もなかったので,アメリカでは「あぁ,外国も同じ人間がいるのだな」と感じたことを覚えています。むかしから本を読んだり,おもしろいことを考えたりすることが好きだったので,高校生の頃は絵本作家になりたいと思っていました。ラボを通じていろいろなことへの好奇心の目が開かれました。
大学時代にはその好奇心のおもむくまま何にでも手を出し,おもしろいと思ったことは人に何をいわれても,睡眠時間を削ってでもやっていました。商学部のIT関係の研究室に入り,音楽サークルで演奏をする毎日。友だちとラジオ番組を企画したり,出版社からライターの仕事をもらったり,研究室でビジネスプランを立てたり。そうした学生時代の一見バラバラな経験の結果が今の仕事に繋がっていると感じます。
みんな得意なことと得意でないことがあって全然問題ありません。小さなことでも顔がほころんでしまう瞬間を探す実験をしていくと,これからが楽しくなると思います。まだまだ「生まれたばかりのひよっこ」ですが,一緒によい年月を重ねていきましょう。 |
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