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ラボを修了して10年経ちますが,以来,インターネット等の媒体で広告の仕事に携わっています。いかにメッセージをわかりやすく伝えるか。読者という目に見えない大勢の人に向かってメッセージを伝えるために,広告主や広告会社,取材相手など多くの人と打ち合わせを重ねながら紙面や特集をつくりあげています。
20代半ばころ,インターネットサービスの事業に携わっていたときに,アメリカで国際会議に参加しました。フランスやドイツ,香港など各国にある現地法人のスタッフが集まり,それぞれの国のインターネット広告の現状を報告する会議です。「私の英語力では絶対無理だ!」到着して会議場の空気とその広さに青くなりました。でも,休み時間に各国の人と文化の違いなどを話しているうちに,皆さんとはあっという間に友達に。長年の国際交流体験のおかげで文字通りすぐに溶け込むことができました。おかげでプレゼンテイションも無事にこなし,仕事に自信がもてた瞬間でした。
私が最初にラボに通い始めたのは幼稚園のころです。その後引っ越しなどを経て少しお休みしていましたが,小学生の途中から大学を卒業するまで活動していました。1986年夏にイリノイ州にホームステイし,農家での生活を満喫。この体験をきっかけに1989−90年,ラボの交換留学制度を利用し1年間コロラド州で現地の高校に通いました。
小さいころは大きなお兄さんお姉さんと遊んでもらえるのがうれしくて,少し年齢を経ると今度は自分が年少者の面倒をみるのが楽しくなる。パーティやキャンプでは年齢や国籍の違うお友だちがたくさんできる。少子化が進んだ現代においてこうした縦のつながりをもてるのは,じつはとても貴重なことだということに気づいたのはいつごろだったでしょう。テーマ活動や発表会・キャンプなどのイベントの運営など,ラボでは常に自分の意見が求められます。みんなでよいものを作るために,アイディアを出し合います。そこでお互いに自分の意見をもち,相手の意見を尊重し合いながら一つのことを作りあげていきます。その喜び。みんなで苦労してみんなで作りあげた発表やイベントだからこそ,楽しく感動できる。この楽しさを知っているからこそ,がんばれる。いろんな人がいるからおもしろい。
これは今携わっている広告の仕事も同じことでした。いまだに試行錯誤の連続ですが,だからこそおもしろい。皆さんも自分たちでつくることの楽しさをとことん味わってくださいね。
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