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現在私は大学の国際交流部職員として働いています。世界50か国におよぶ提携校から年間600人以上の外国人留学生を受け入れ,1400人以上の日本人学生を海外へ送り出す仕事です。世界中から日本に集まる外国人留学生や海外留学を目指す学生たちを学業面,生活面でサポートし,文化の適応その他についてアドヴァイスします。さまざまなバックグラウンドをもった人びとと出会うことができ,人生に影響を与えうる国際交流という教育の機会を作ることができるこの仕事が私は大好きです。
私が国際交流の分野の仕事に興味を持ったのは,中学1年生の夏休みに参加したラボ国際交流がきっかけでした。自分の英語力なんて気にすることもなくホストファミリィと話をし,お互いを理解しあえる楽しさを体験した1か月。アメリカ・ミシガン州で過ごした私が得たものは,自分の可能性を信じて何事にも挑戦するチャレンジ精神と自信でした。それは,その後の私の人生に多大な影響を与えました。高校で1年間アメリカへ留学した私は,アメリカの大学へ進学することを決意。卒業後は,アメリカの大学で留学生アドヴァイザー,そしてラボ高校留学プログラムのカウンセラーとしても働きました。ラボっ子やホストファミリィ,受け入れ団体でもある4−Hの担当者たちと仕事をして改めて感じたことは「コミュニケイションの大切さ」でした。
異なる文化のなかで育った人を理解することは容易ではありません。でも,話をすることによってお互いを理解することはできるのです。
カウンセラーとしての経験がもとになり,私はアメリカの大学院で国際教育について勉強しました。その一方で,「自分の国際交流体験を生かしたできることは何か?」と考えた私は,毎夏ヴォランティアとして4−Hがアメリカのホストファミリィを対象に行なうホストファミリィ・オリエンティションに参加し,12歳のときに国際交流に参加した体験談を話したり,夏のラボ国際交流に参加するラボっ子が渡米した際に参加する到着オリエンティションを手伝ったりして4−Hやラっ子たちのサポートもしました。
自分にできることは,たとえ些細なことでもたくさんあると常に思っています。私はひとりの教育者としての自分の仕事に誇りを持ち,ひとりでも多くの人に国際交流や留学を体験してほしいと願い,ひとりでも多くの人に国際交流や留学を経験してほしいと願い,そのような機会を増やせるよう努力をしています。海外に住んだり,日本に来る外国人と交流することによっても人の世界観は変わります。違いを受け入れ,お互いを理解し,認め合うことのたいせつさというものも,国際交流を通じて身につくことだと思います。そんな国際経験をもった人が増えることによって,世界は平和になると私は思います。そのために自分ができることは何なのかということを常に考え,そして自分の可能性を信じて今後も国際教育・国際交流の分野で仕事を続け,さまざまなことにチャレンジしたいと思っています。
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