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現在私は日系商社の駐在員として台湾に住んでいます。大学でスペイン語を学んだ後今の会社に就職し,こちらへ赴任して3年半が過ぎました。仕事では台湾製電子部品を取り扱っております。今や台湾は電子部品の主要生産国になっており,私の担当はその台湾メーカーとの交渉とアジア諸国にある日系家電メーカーへの営業です。台湾の交渉とは価格や納期交渉が主になります。基本的文化は日本にかなり影響されている台湾人も,ビジネスとなると日本人とはまったくスタイルが異なります。そこをうまく調整するのが私の仕事です。が,これがまた大変なのです。
ラボでは数かずの国際交流に参加しました。高校2年生のときには1年間アメリカへ留学をしてきました。どれもが貴重で素晴らしい経験であり,人生に多大な影響を及ぼしたのはいうまでもありません。それからラボ・パーティ。特にテーマ活動では直前までことばも覚えず,いつも柴田テューターに心配されていたのを思い出します。
仕事上,さまざまな国へ出張します。さまざまな宗教,文化や言語を持った人たちと商談します。仕事である以上そこにはさまざまな利害関係が存在します。ここでもラボを通じて身につけたことがいきてきます。
まず一番たいせつなのは「考え方」です。自分がどうしたいのか具体的な意見や考えを持つことです。私の場合はそれを国際交流を通じて学んだ気がします。それも壁(困難)に直面したときに。ことばも甘えも効かない状況下で自分が何をしにここにきたのか,何をしたいのか考え目標をつくることが次の行動への原動力となりました。第二に「コミュニケイション」=表現力です。相手の意見も尊重しながらどうやって自分の考えを伝えるか,どうしたら伝わるか。例えばテーマ活動で喜びを表現する場合,具体的にそれを文で表現するのか身体で表現するのかまたは抽象的にうたったり踊ったりして表現するのか,いろいろ考えたことが役にたっています。実生活のなかではその表現方法をたくさん持っている人は大変魅力ある人間だと感じます。コミュニケイション=語学力ではありません。もちろん語学力もたいせつですが,コミュニケイションの数ある方法の1つだと思います。ラボっ子のみなさんには今のうちにいろいろなものにTRYし,経験し,魅力ある人間になられることを期待します。ラボにはそのような機会がたくさんあると思いますので。
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