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映画「えっちゃんのせんそう」満州からの引き揚げ |
08月07日 (土) |
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息子達を連れて行く。
国策によって、満州へと渡った農業開拓団やその家族、こどもたちの
目を通して見た<戦争>と その苦難を乗り越え生きようとする姿が
平和の尊さを訴える映画だった。
満州からの引き揚げを描いたアニメーション。
植民地化したその土地(物語の舞台になったハルビンの街)の
日本人は、帝政ロシアが作った住宅に住み、生活レベルがとても
高かったことに驚いた。
中国の方の生活と 日本人で満州に住んでいた人々の
生活は、雲泥の差だ。
当時の日本人が 中国人を一段下の立場として、同じ扱いをして
いなかった様子が あまりにもショックだった。
そのことに対して、虐げられていた人々に自覚は、あっても
敗戦になるまで意識していなかった日本人は、あまりにも哀しい。
子ども達にとってこの事実は
アニメとは言え、知らない<戦争のかたち>だったにちがいない。
敗戦によって立場は、逆転する。
引き揚げ船にも 乗れず、泣く泣く満州に置いてこられたこどもたち。
船の中でも餓えや極悪の衛生状態で次々に 失われていく子ども達の命。
水葬とよばれ 小さな遺体が暗い海の底にたった一人で捨てられていくシーン
は、涙が止まらなかった。
いつの時代も 大人の仕掛けた戦争で犠牲になるのは、こどもたち。
過ちを繰り返すかの様に 今、また同じ道を歩み始めている。
大義名分のついた戦争なんて絶対にあり得ない。
戦争を知らない世代が社会の中枢を担う時代。
ここにもやっぱり戦争を知らない父と母がいて
君達と共通の話題が持てた今夜、
テレビ中継では
サッカーのアジアカップ決勝戦がはじまった・・・・・・。
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