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イースターと避難所のおばちゃんたち |
04月22日 (金) |
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今週は、イースターパーティ みんな、中身を抜いた卵の殻をもってくる。
T「春は命が芽生える時。たまごは新しい命だね。」
ラボっこ「本当?」
T「そうね、桜の木の枝に花が咲いているし、地面には緑の葉っぱが出てきたね。」
ラボっこ「たまごは命?」
T「鳥が生まれるからね。みんなはたまごをたべちゃったから、命をもらったね。もらった命を大事に生きようね。」
親も子も無心にたまごに絵を描いたり模様を描いたり、いろんな表情の顔を描いた。表と裏でちがう顔を描いたり。
今日、初めて来られたラボ家族もあった。ご実家が津波の被害にあい、
毎日復旧に通ったお母さん。お疲れ様。こどもたちで留守ができた小学生。やっと会えた!元気でよかった!
全国からたくさんの励ましのメッセージが届いている。
ラボ北日本支局にも、中国月旦中学校の生徒から加油!という大きな横断幕。日本語でもきれいに書いてある。頑張ろう!みんなで。
ありがとう!
でも、テレビの広告を早く変えてほしい。
がんばろう、日本は強い、なんて無理です。
これ以上どうやってがんばれというのです。
今日も避難所に行ってからラボに出かけた。
とてもきれいな衣類をサイズ別に分けてきちんとラベルをつけてたくさん送ってくださった方の段ボールを持って避難所に行った。
あっと言う間に無くなった。
大きなビニール袋に入った古着の山が廊下に山積みになっている。
それらは、もう着られなくなったちいさなサイズの洋服、色あせたもの、毛玉のたくさんついたもの、よれよれのもの、、など。
避難所にいるとは言ってもみんながほしいのは、新品同様のものだ。
だって、1カ月前までは大農家でおしゃれな奥さんたちなのだ。
今では、農地も家も車も息子も、親類を失った。だから誰ももう着ないような古着なんてもって行きたくない。
避難所は日々変わっていく。
ボランティアは毎日いろんな方が来る。
一番喜ばれるのは、マッサージ、整体師さん。みんな体が疲れている。
避難所は一日2食なので、お昼の食事提供。今日は、在日韓国人の団体がプルコギや、トックンスープ、キムチのごちそうを手作り。
エコノミー症候群予防体操のおねえさん。
昨日は、移動美容院でシャンプーやカット。
英語教室のアメリカ人がソックスとココアやコーヒー、ミルクを持ってやって来て、日本語でプレゼントしてくれた。
田んぼは津波にあったけれど今とれているセリを提供してくれる農家の方。
病院がティッシュとマスクを、市役所や郵便局が自転車、洗濯機、ロータリークラブのシェルターボックスまで。
レストランのクリームシチュー、お弁当、大量の靴下、下着、、など。
でも、サイズがなかなか合わずにいつも同じ洋服ばかり来ている人も多い。
大阪から来られた中国人のみなさんは気功を丁寧に教えてくれた。
在日韓国人をたづねて食事支援したかったが、全部の避難所を回って全員に韓国料理を振舞ってくれたミンダンの在仙韓国人のみなさん。
帰られる時にみんなで拍手した。
物資や食事はかなり充実してきたけれど、みんなの希望はなかなか見えない。仮設住宅にいつ入れるのか、抽選はいつ決まるのかわからない。
将来みんなで住む土地は見つかるのか、仕事も畑も田んぼもなく、収入が無くなったのに、葬儀費用はかかる。避難所を出たら全て生活費がかかってくるのに、、。お年寄りがたくさん残る避難所。
私たちにできるのは、話しを聞き、ひとつでも希望をきいて近付ける手助け。
しだれ桜が咲き始めた我が家におばちゃんたちを招待しお茶のみをした。
草とりをしたくなる庭のないおばちゃんたち。
でも、明るく冗談を言い合うおばちゃんたち。
明日も顔を見に行こう。
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