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地蔵のひみつ |
09月11日 (日) |
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ラボ創立45周年、そして国際交流40周年を記念した行事として横浜みなみ地区が準備してきたのは、
新刊ライブラリーの「かさじぞう」にちなんでの講演ワークショップです。
かさじぞうのお話は知っているけれど、そもそもお地蔵さまってなんだろう?
そう子ども達に聞けば、飾りの石像?仏像?子どもたちを守っている守り神?
・・・などと様々な答えが返って来ます。
実際のところ身近にあってよくわからない事、今回はお地蔵さまや道祖神について、
以前あったラボの土曜講座のようにラボっ子も一般の方も参加できる講座ができたらいいですね
という話しから始まりました。
地区の倉藤テューターから、講座にぴったりの素晴らしい先生がいますというご提案があり、
沢山ご尽力いただきました。
猪熊先生ご本人と担当テューター(そしてラッキーな高大生)が下見として
会場となる本郷台周辺の寺や神社等を歩き、地蔵菩薩を見て歩くフィールドワークも開催されました。
私は残念ながら夏活動報告会と重なってしまい、担当なのに参加できず・・・
非常に悔しい想いをしたのですが、参加されたテューターの皆さんからは、
道祖神やお地蔵さまがおもいがけなく多くて驚いた、
その場で質問に答えていただけるので本当に勉強になった等、
羨ましくなる感想が耳に届いたのでした。
ラボっ子へは事前に聞いてみたいお地蔵様の写真があれば持ってくるようにと
声をかけたので、猪熊先生との対面が更に楽しみになった事でしょう。
当日は59名の参加者があり、会場は新しいけれど和風の造り。
大きな梁があって別室には囲炉裏もある素敵なところでした。
温かい光の差し込む中、京都の(近畿地方で特に盛んと言われている風習の)
地蔵盆 “数珠回し”から会をスタートしました。
大きな数珠はテューター達のお手製。
子ども達が輪になって神妙な顔で大きな数珠を回している姿は、とても微笑ましく
自分が地蔵菩薩にでもなったかのような気持ちで子ども達の無病息災を願いました。
(数珠回しは今日子ども達のお祭り的なものであるため、参加者の中の子どもだけが
この大きな数珠を触る事ができたのです。)
和の雰囲気に合わせて、その後は「青山土手から」等の手遊びをした後、
お待ちかねの猪熊先生による講演会の時間となりました。
複雑な宗教的(仏教的)な部分を、見事なまでに簡潔に分かり易くお話して下さり、
小学生でも充分理解し、大人でも大変勉強になる内容でした。
私は息子の友人も誘っていたので、ラボっ子でない小学生の反応はどうかしら?と
気になっていましたが、とても興味深いお話にぐいぐい引込まれ、
子どもの反応を気にしているどころではありませんでした!(笑)
如来や菩薩の違い、地蔵が菩薩であること、輪廻について・・・
知らない事ばかり!(私、30代の割りには仏教には詳しい方なのですが)
本当に次から次に聞きたい事が沸いて来て、先生を独占して質問攻めにしたい位でした。
(※先生はお坊さんではありません)
ワークショップでは、参加者からたくさんの感想や質問が出て、
子ども達は自由に地蔵の絵を描いて楽しみました。
「こんなお地蔵さまがいたらいいな」という自由な発想は子ども達ならではですね。
思わず手を合わせたくなるような穏やかな表情のお地蔵様もいれば、
眼鏡をかけていたり、笑顔だったり、ちょっと困っていたりと個性的でした。
お地蔵様は人間を導くために側にいて下さる菩薩さま。
だから色んなお地蔵様がいらして良いのでしょうね。
「生まれてすぐに亡くなった子どもはどこへ行くのでしょうか?」
「前世があるとすると、一番最初に送られる場所はどこでしょうか?」
「カメ(万年生きる)も鬼畜道で、すぐ死ぬのですか?」
「人間道の後、また次に人間道に生まれて来る事はできるのですか?
(同じ世界に繰り返し生まれる事はできるのか?)」
「六道以外に別の世界はあるのですか?」
「えんま大王は、どうしてジャッジ役に選ばれたのですか?」
などなど・・・
子ども達の質問は的を得ていて、本当に面白い!
ぜひまたこれらの質問にも答えていただきたいと思ってしまいました。
会終了後にはテューターだけの特権!?(ごめんなさいね)
またまた猪熊先生に道すがら質問したり為になるお話をたくさん聞けました。
これを読んで下さった皆さん
皆さんも、色々質問したくなってしまったでしょう~
ところで「天女の羽衣」の羽衣は何色だと思いますか?
(私はしょーもない絵本のせいで、ピンクだと思っていたのですよー!怒
絵本の挿絵は重要!ちゃんと本当の色で描いてーと思いました。)
お答えを知りたい方・・・
ぜひ鎌倉へ足をお運びの際は猪熊先生にガイドしていただきましょう。
秋の鎌倉、考えただけでも素敵です。(と答えは教えないで終了)
ちなみに、私はこの会に参加したお陰で、夜もアンテナが立っていたようです。
TVのバラエティ番組で「おはぎとぼたもちの違いはなんでしょう?」
と言ったのを聞き逃さずに済みました。
牡丹と萩から来ていたそうで、季節感のある美しいことばだったのだなと感動しました。
それを息子に伝えると、まるで対抗するかのように
「じゃ、ママはおにぎりとおむすびの違いがわかる?」と逆に質問されました。
血は争えませんね。(苦笑)
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