2011/11/09のパーティ報告 |
11月09日 (水) |
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最近Tシャツ作り等の為に別室に残って下さっていたキディさんのお母さんたちは
今日は見事にこっそりと出て行かれたので、子どもたちは振返ったらお母さんがいない!
と言って・・・・
大爆笑でした。
Kちゃんママ、びっくりした?(笑)
Kちゃんが泣いちゃうかなと心配されていたかもしれないけど、つられて爆笑してましたよ。
ま、そんな訳で子どもだけのパーティでは、何が起こるかというと・・・
すごくたくさんテューターにお話してくれます!
それもひとりが物語の中に入ってしまうと、それについての話しが次々連鎖して出て来ます。
そうそう、2週ほど前のことですが、
小学生クラスでもテューターは時々テーマ活動に入ったりします。
日記にもあるように、私がドアをやる事で「ひっきりなし」にやってくる町の子どもたちや
動物たちが楽しそうに開け閉めしていました。
しかし発表当日はテューターがCD担当になるよね?という訳で、ハロウィンの際に
ちらっとお母さんたちに「また今年も一緒に出ます?」と軽く打診してみたりしていたのです。
もし出るなら出るで、一緒に動く時間がたくさんないと気持ちが入っていかないでしょうから
という気遣い?もあり、早めに心の準備もしてねという意味だったのです。
そんなこんなで、先週の小学生クラスで再度「ドアってあった方がいい?」と聞くと
あった方が家の場所が分かり易いし、大きくなっていくドアの様子が良かったという
意見がありました。
「じゃ、去年みたいにキディさんのママたちも一緒に出てもらう?
それとも誰かがドアもやるの?」と私が聞くと、
ラボ歴8年M「いいよ。去年一緒に出て楽しかったし。」に対して
ラボ歴1年目Y「え?大人はダメだよ。入ってきちゃダメ。」とのこと。
T「どういう意味?お母さんたちが一緒に出るのはダメってこと?
それともテューターがドアをやった方がいいということ?」
Y「まぁ、テューターは特別っていうか・・・一緒に出ても別にいいんだけどぉ。
そういう話しじゃなくて。
このお話には大人が出て来ないでしょう。子どもと動物だけの世界なんだよね。」
とのこと。
ちょっとはっとさせられました。
確かに、私がお願いして(強制して)誰かに何かの役をやってもらうというのは
ラボのテーマ活動ではないなと思ったし、
Yのようにお話を丸ごと通して理解している子にとっては、子どもたちだけの楽しいお家であり、
そこへ”現実の”、”お話を共有していない”「お母さん」がひょっこり現れるのは、
どうもしっくり来ないということなのでしょう。
これが最初から一緒に動いてお話を共有していたら、また別の気持ちだったかもしれません。
それでも「いや、そらいろの家は子どもだけの世界なんだ!」と同じ様に思ったのかもしれません。
どちらにせよ、脱帽でした。
私がドア役を毎週やっていて、発表当日抜けてしまって大丈夫?という
私の「余計な」ひとりよがりの取り越し苦労でしたね・・・。
実際に、今週はまた一週間経って、更にみんなの中でお話が育ってきたことがわかりました。
これまでどこが壁なのか、どこに扉があるのかわからない感じで、ただ部屋の中を
走ったり転がったりしていたキディさん達が、
Iちゃんの「ここがドアだよ~」のひと言に、イメージの共有ができたらしく
同じ場所からドアを開けたり閉めたりしていたのです。
ドアなんてなくても、みんなには見えているんだ!と嬉しくなった瞬間でした。
逆に「ここが森、ここがゆうじ君の家」と場所の共有から入っていた小学生たちが
心で感じるままに表現するように変わってきました。
花びらのように散る家をやりたくなった子が、自然と表現していたし、
その表現にも個性があってとても良かったです。(あとで質問しよう!と思いました)
キツネを覆い隠すようにしていた子に呼応するように、他の子もキツネにそっと触れるように
何かがふりつもったような表現でした。
感想タイムでは
キツネ役H「家が壊れて行くところが良かった。」
Y「目が回った感じがした?」
H「したした。」
M「最初オレたちがグルグル回って、家が壊れてる感じにやってる時さ、
Hが腰抜かしたみたいにしてたじゃん。それでオレたちの事を避けて逃げ回ってるのが
良かったよね。
その後、ふわっとキツネの上に落ちて来たのわかった?」
H「そのお陰でねっ転がった。」
M「オレのイメージだと、キツネはバタって倒れて気を失ったんじゃなくて、
一体何がおきたんだ~って(呆然と)してて、はっと気づいたら、何にもなくて
あれ?夢?って感じなんだよね。」
T「そのイメージに近かったってこと?」 M「そう。」
ことばではなくて、身体の表現で、あうんの呼吸で、互いに呼応するように
イメージのシェアができた時って、本当に気持ち良いんです!
私事ですが・・・今回の一泊研修の「ホッレおばさん」の時にもありました。
マルガレーテ役の私がホッレおばさんに手を引かれて外へ出る時、
真っ暗闇の中、風のびゅーびゅーする音が聞こえて、すごく怖くなったんですね。
その時に思わずホッレおばさん役の方の手をぎゅっとにぎると、
強く握り返してくれて、もう一方の手で大丈夫だよというように包んでくれたんです。
見ている人には分からない位の小さな表現です。
でもそこで、気持ちのやりとりができたこと、こちらのイメージに呼応してくれたことが
本当に気持ちよかった。
子どもたちもこんな風にテーマ活動という”非現実”の中でたくさんの”実体験”をし
将来は「ノンバーバル(非言語表現)」を身につけて、
心のやりとり会話ができる人になってくれたらいいなと思います。
30過ぎてからラボに出会った私が、たったの8年でここまで非言語表現の力がついたのだから、
プレイルームからやっている子につかないはずもない!
本当に心からそう思います。
森の動物と言って、なぜかピアノの下に潜り込んでは
きゃーきゃーいいながらおしゃべりしていたキディさん達が、
今日はすっかりネコになりきっていました。
窓から顔を出しているという時には、爪でカリカリしたりね。
ネコはこんな感じでしょう?と器用に適当にやるのとは違い、
本当にネコを観察したり、何度もCDを聞くうちに自分がだんだんネコの気持ちになって
ようやくネコとして動けるようになったこの成長こそが、見えない心の成長なのかもしれません。
発表の感想では「上手にネコの表現ができていた」と言ってしまえばそれまでで、
まるで「パントマイムが上手ですね」と言われているような皮肉とも
同じことばになってしまうのが残念ですが。(文章で伝えるのは難しい)
「英語の台詞はなかったね。英語教室に通ってるのにパントマイムが上手くなってもねぇ」
というようなシニカルなことばに屈する事なく、
ことばに気づいて、体験を通して、ようやく自分なりに身につけた見つけた
自分の声無きことばなのだ!
と私は胸を張って、その声無きことばを受け止め、褒めてあげたいと思います。
最後に、いつも男子の様子をゲラゲラ笑いながら見ている事の多かったAちゃんが
キツネが目覚めた後、「ぼく、模型飛行機持ってるも~ん」と叫び、
手にもっているふりをして飛ばそうとしたその時に
ゆうじ役に返せとばかりに奪い取られた時の表情が面白くて、笑いました。
そこには無いはずの模型飛行機を取り合って笑い合っている子どもたちがいて、
そこに入りたくなったキツネ役が照れくさそうに「ごめんなさい」と謝り、
「イエーイ!」と盛り上がって仲直りしているのが、幸せな気持ちになりました。
最後に、
今日ゆうじ役のMから、動いてみてどうしても分からないと質問が出ました。
M「模型飛行機ってどうやって飛ばすの?プラスティックなの?そんなの投げても壊れないの?」
H「ゆうじは野原で模型飛行機を飛ばしていました。って言ってるよ。」
M「絵では完全に飛ばして遊んでるよね。・・・」
来週はSちゃんが模型飛行機を持って来てみせてくれるらしいから、どんなものか楽しみです。
他のみんなも、お父さんやお母さんに聞いたりして考えてくることになりましたよ。
では、長くなってごめんなさい。
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Re:2011/11/09のパーティ報告(11月09日)
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hongoさん (2011年11月10日 10時18分)
昨日は、約束していたのに玄関で泣き出されまたダメか…と諦めていま
したが、読み聞かせの間にこっそり抜けられました!気づかれて泣きな
がら追いかけて来たらどうしようかとドキドキでした。
でも、爆笑していたなんて、びっくりです。
これでやっっっと、私がいなくても大丈夫というのも分かって、成長で
きたなあ、と、とっても嬉しい日になりました。
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Re:2011/11/09のパーティ報告(11月09日)
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Basshiさん (2011年11月10日 11時13分)
hongoさんへ
改めて話すと不安感が思い出されてしまうのでしょうね。(笑)
メールしようかなと思っていたところだったので、読んで下さっていて良かった♪
お母さんの陰に隠れていた子が、次々に前に出て来る様子を見れて、
私も最高に幸せです。
お母さんもお疲れさま~
来週はまたどうなるかわからないけど(笑)
それでも一日は大丈夫だったからと安心できますね!本当に良かったね♪
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