ドリトル先生&戦場カメラマン渡部陽一 |
03月12日 (月) |
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火曜クラスではお話させていただいたのですが、他のクラスではお母さん方とお話する時間がないので、
こちらに書いておきますね。
まずは「ドリトル先生と私の幼い頃」という講演会に参加して来てとても良かったですということ。
これはもうお亡くなりになっている茂田井さんの幻想画を使って発刊した絵本
「ドリトル先生アフリカ行き」の発刊記念として、絵本に文章を付けられた南條さんという方の
幼少時代の思い出、ドリトル先生のシリーズに対する想いなどを語っていただく講演会でした。
あまり動物好きでなかった私自身の子ども時代には、ドリトル先生シリーズには全くはまらず・・・
あまりライブラリーにも積極的に手が伸びないのは、そのせいでは?と思ったりしていました。
地区発表で見た事をきっかけに、私自身はCDを聞くようになりましたが、
息子はそれプラス、学校の隣の席の女の子がドリトル先生を読んでいた事がきっかけとなり、
私に「ドリトル先生の本を買ってくれ」と言うので、(探せばどこかにあるような気がしながらも)
一冊買ってあげました。
そんな訳で講演会に興味を持った私でしたが、
「講演会の後にはアフリカ行きの”幻燈会”があります」のひと言に、ぐっと来てしまい
”幻燈会”ならばいかねばなるまい!えいっとな!とすぐに往復葉書で申し込みました。
人が「このお話好き!」という気持ちを聞くのが何よりも好きなもので、
講演会では南條さんのお話に随分触発されて、お話に対するモチベーションがぐーんと上がりました。
南條さんが小2の時に、初めて出会い、小学校をずる休みする程はまって読みふけったこと。
優しいおばあさまが孫の「お腹痛い」のひと言をすっかり信じて、「おもゆ」を作ってくれたので、
本当は腹痛などない自分にとっては夕飯が足りなかったこと。
時にはくたくたに煮たうどんを出されて、そのせいでうどんが嫌いになったこと。
ドリトル先生を読む度に、そのくたくたのうどんを思い出す事など・・・
楽しい思い出話に大笑いしました。
まるでラボのテーマ活動のように、五感でインプットしているのが面白いなぁと思います。
ドリトル先生の影響でたくさんの動物を飼うことになった話や
ヒューロフティングによる番外編「ガブガブの本」の翻訳をされたことなどもうかがいました。
「ガブガブの本」はマニアックで、ドリトル先生シリーズにはまった人ならば
タイトルを聞いただけで、ガブガブは本当に本を書いてたんだね!と懐かしいでしょうね。
ガブガブがドリトル先生考案の「ブタ式アルファベット」で記述した内容を、
スタビンズ君が人間語に翻訳したという形式で書かれています。
それを十夜にわたりガブガブが炉端で朗読するというものらしいです。
まぁ、こんな流れで、面白い話を聞いた後はぜひライブラリーを聞いてみよう!と思うわけです。
私は義務感でCDを聞くのは嫌なタイプなので、こうして「このお話面白いよ」という
話を聞いてから、ワクワクしながら聞くのが大好きです。
そして話はがらっと変わって、今度は「朗読会」の話です。
息子がライブラリーの吹き込みに「ラボっ子たち」ということばを見つけたらしく、
自分もライブラリーの声優をやりたい、オーディション受けたいと言うので、
新刊が出る時でないと・・・とか、子どもの声が必要な時でないと・・・とか
オーディション会場が東京方面でないとなかなか行けないよね、という話をしました。
そう簡単に諦める息子ではないので、毎日のように「新刊は出ないのか?」
「オーディションはやらないのか?」とせっついてくるので、
それならばと、色々なものを調べてみました。
ミュージカルみたいなものは、運良く受かっても土日全部潰れてしまうし、
何かないかなぁと思っていると、相手からやってくるものですね。
たまたま戦場カメラマンの渡部陽一さんの出演する「みんなの朗読コンサート」というものを見つけ、
これまた、たまたま息子の2分の1成人式でやっていた「ごんぎつね」という文字が目に入って
応募してみることにしました。
(渡部陽一さんは世界名作童話劇場 日本篇などの朗読CDも出しています。)
「ごんぎつね」は残念ながら一般の部(大人)の作品で、
小学生の部は宮沢賢治の「やまなし」が選ばれていました。
「クラムボンはわらったよ」のクラムボンってなんだよー と思った事を思い出しました。(笑)
宮沢賢治作品と聞けばますます興味も沸き、台本を何度か読んでみて
(読み方が違っても訂正せずに、本人のやりたいように)録音させて、送りました。
小学生から大人まで全部で50名の方々が渡部さんと競演するとのこと。
小学生の部(一部、二部)各8名ずつ選ばれるのですが、幸運な事にその8名の1人に選ばれました。
8人しか応募が無かったのかな・・・と失礼な事を思っていた私でしたが、
500名程の応募があったと聞き、この幸運に感謝しました。
(8人だけだったら感謝しないのか!?)
そんなこんなで、急に練習が入り、我が家は慌ただしかったわけですが、
初めての練習日、台詞の読み合わせでは、大人の方達の上手さに鳥肌モノでした。
ラボのテーマ活動は小道具も使わず、身体表現のみで背景や登場人物の気持ちまで表現するので、
それだけでも珍しいと驚かれたりしますが、(英語日本語の順で言うことも、ね)
朗読となると、身体表現すらないわけですから、(あっても表情くらいですね)
本当に喉の使い方、発声の仕方で抑揚をつけて、感情を表現するわけですよね。
ここまでくると一つの芸術だなぁとしみじみ感じました。
子どもたちは、「上」や「椛」のイントネーションなどを細かく指導されていましたが、
大人の方々は、ご自身たちでイメージの共有をされていました。
自分のイメージをことばに乗せるからこそ、聞き手にもそのイメージが伝わってくるのだと言うのは
ラボの方ならみんな知っている事ですが、そんなイメージのやりとりや感情のやりとりが
とても素晴らしかったです。
本番が楽しみ!
ちなみに中高生の朗読テーマは「走れメロス」です。
実は大好きなお話なので、この練習の時に耳をそばだてていたのですが、
遠くて全然聞こえませんでした。
最後に、渡部陽一ってタレントさんじゃないの?と誤解している方も多いので、
本当に真面目な戦場カメラマンなのですよとお伝えすると同時に、
彼の朗読の素晴らしさもお知らせしておきます。
当日には、一般の部で大人の方が朗読する「小さな星」というものです。
(渡部陽一朗読CD「Father's Voice」より)
http://www.youtube.com/watch?v=JwfBHuyoyq4&feature=related
「どんな子どもも未来だから つい抱きしめてしまうのだ」 共感。
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Re:ドリトル先生&戦場カメラマン渡部陽一(03月12日)
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おーじゅんさん (2012年03月13日 10時21分)
M君すご~い! やったね。 またの報告を待ってまーす。
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Re:Re:ドリトル先生&戦場カメラマン渡部陽一(03月12日)
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Basshiさん (2012年03月13日 23時54分)
おーじゅんさんへ
>M君すご~い! やったね。 またの報告を待ってまーす。
→そんな風に「やったね。」と褒めてあげれば良かった、と反省してます。(笑)
隙を見せるとすぐに私のPCをいじろうとするMは、横から覗いていて
「あ、おーじゅんさんだ!M君ってぼくのこと??」と喜んでいました。
コメントありがとうございました。
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Re:ドリトル先生&戦場カメラマン渡部陽一(03月12日)
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背番号のないエースさん (2012年03月17日 19時32分)
私は中1の夏、前述した” spook ”というグループに、このドリトル先生
で初デビューしました。
配役はトミースタビンズで、茨城県竜ケ崎市で発表しました。
そのときの感想文を当時のラポテューターが、教育センターに提出した
ら
何と「ことばの宇宙」小冊子に、掲載されているではありませんか。
「” spook ”と言う意味は日本語に訳すと、何と『オバケ』だそうです。
何にでも化けられると言う意味はテーマ活動に大変ふさわしく、私はこ
の
” spook ”と言うグループ名が大好きです。」フィナーレの部分だけ覚え
ております。
あの当時日本最南端・八重山諸島で「背番号のないエース」になるだな
んて
思っても見ませんでした。
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Re:Re:ドリトル先生&戦場カメラマン渡部陽一(03月12日)
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Basshiさん (2012年03月18日 12時33分)
背番号のないエースさんへ
→思い出深いT/A活動発表だけでなく、ことばの宇宙への掲載もプラスされて
忘れられない素敵な思い出となりましたね。
ラボっ子ならではのことばの獲得、習得方法は五感で感じて
心が揺さぶられる経験がともなっているから豊かですね。
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