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2003中高大生合宿

11月15・16日  代々木オリンピックセンター
高大生



photo
report


大学生実行委員のリードでソングバードに加わる
中高生たち

田島先生の講演に真剣に耳を傾ける!

中学生交流会。7ステップでグループ分け。

相手のあだ名を言いながらボールを投げるゲーム。

Aグループのシニアたち

Aグループ。カードに書かれた言葉を
お話しの順番どおりに並べ替える

お話しについての疑問と答えを
中学生たちから引き出すCグループのシニア

それぞれの疑問に、真剣に答えを
考える中学生たち

この日の最後にテーマ活動を通したAグループ。
ギルガメシュがエンキドゥを抱きしめるところ。

高校生Dグループ。
「語」についての意見を出し合う。

自分たちが書いたアンケート結果を見て楽しむ
高大生の夜プロ。

朝のつどいにはまだ眠そうな顔が揃った。 

ちょっとルールの難しい鬼ごっこで、
高校生もどうしていいかわからず立ち止まることもしばし。

この人数で長縄跳びは厳しい。結局どこのチームも1回も
飛べなかったんじゃないかな。

テニスボールと足音などで
テーマ活動の雰囲気を作り出そうと
がんばるEグループ。

小柄な女の子二人だが、
妙に迫力のある戦いのシーン。

流れるような音をからだで表現するFグループ。
昨夜に比べると表情がぐっと良くなった。

表現も決まり、フォークソングを楽しむ高校生たち。

Bグループの発表。
エンキドゥがギルガメシュをたすけるところ。

デジカメやOHPを使った大学生の発表。
発想の斬新さはさすが。

この歳で、真剣に椅子とりゲームに興じる子どもたち。
taiyousin
午後の高校生プログラム。
太陽神と、その前を通過していくギルガメシュ。

音のグループ。持ち物や自然のものを使い音を出す。

体のグループ。走ってきてばっと振り返るところ。
ainopose
リクエストに答えて、もう一度愛のポーズをとる体グループ。
go 「語」グループ。合唱団みたい。指揮者はにんじん。
おまけ。疲れた大人たち。
今年は、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターにて中高大生合宿が行われました。初めての会場で、若干迷った子もいたようですが、定刻どおり4時から合宿が始まりました。
会場に入ると、すでに賑やかなソングバードが始まっていました。まだ集まったばかりで不安そうな顔が、狭い会場で飛んだり跳ねたり。 会場の熱気に当てられてしばらく廊下で涼んでいると、ソングバードを踊りまくっていた会場はいつのまにかきっちり机が並んだ講義室に早変わりしていました。

今回は東京外語大学の田島信元先生の講演からスタートのため、ラボでは珍しく机に座った状態での開会式となりました。実行委員長は山﨑Pの大学生、シンジ。シニア、実行委員、対応テューターの紹介のあと、いよいよ田島先生の講演です。先生は子ども達に「ラボ」を話すにあたり、「なんのためにラボをやってきたのか。ラボパーティの意味。」と「これからどの様にラボを利用していけばいいのか。」という二点に絞ってお話ししてくださいました。講演の内容については別途記載いたしますが、ラボと学校英語の狭間で思い悩んでいる中学生くらいにはとても刺激的だったと思います。高大生にとっては、自分がラボをやっていることへの肯定とか、再確認の意味があったのではないでしょうか。
残念なことに、会場の都合で間に夕食をはさんでの前後編になってしまいました。先生は「お腹が膨れて眠くなったら無理して聴かないで、机につっぷして寝ていいんだよ。」と親切におっしゃってくださいましたが、本当に寝てしまった子はわずかでした。やはりみんな、自分自身のことなので、真剣だったようです。このお話しを聴けただけでも、今回参加した子は運がいいと思います。

講演終了後は交流会やグループ活動です。中学生は1時間の交流会ののちグループ活動。交流会は大学生が企画したゲームをいくつかやったようです。ゲームも真剣です。たらたらやっていると、大学生から檄が飛びます。
そのあと10時までおよそ1時間半のグループ活動でした。中学生は3つのグループに分かれており、一つのグループには3人の高校生シニアメイトが対応しています。グループ活動のプログラムはこのシニアメイトたちによって作られています。今回の合宿のテーマは全世代「ギルガメシュ王ものがたり」です。中学生は「ナレーションが伝わるように語る」という課題を与えられていました。これはなかなか難しいテーマです。どう、中学生たちに降ろしていくか、シニアメイトの力量が問われます。でもまずはグループのメンバーの名前を覚えることから。どのグループも名前を覚えるゲームから始まりました。 支部の合宿は埼玉、群馬、栃木、そして遠くは長野から参加者がいます。 中学生だとまだ初めて会う子も多く、ぎこちない自己紹介でした。 一グループの人数も多く、約25名。あだ名を覚えるのも一苦労です。

私が一番長く見ていたAグループはフジ、ベッキー、のりダーの3人がシニア。 お話し辿りのカードゲームや声だしゲーム、コミュニケーションゲームなどをしたあと、テーマ活動。時間的には厳しいながらも、なんとか時間までに1回ギルガメシュ王ものがたりを通すことができました。プログラムの組み立て、ゲームの準備など、シニアはなかなか大変だったと思います。 実行委員会は1ヶ月前にありましたが、3人がばらばらの地区にすんでいるので、それ以外に揃って打ち合わせをする時間はなかったでしょうし…。

他のグループでは、お話しの中の疑問点を出し合ってそれぞれが答えを考えてみたり、好きなシーンを決めて動いてみたり。それぞれシニアががんばってグループをリードしていました。

一方高校生は、先にグループ活動をして、それから大学生が用意した夜プログラムでした。高校生にはシニアはつかず、グループのメンバーだけで与えられた課題に沿ったテーマ活動を作り上げることになっていました。課題はグループによって異なり、「語(ご)」「体(たい)」「音(おと)」でした。この課題はかなり難しく、高校生たちも試行錯誤だったようです。高校生のグループもまずは自己紹介から始まっていましたが、こちらは知った顔も多いのですぐに打ち解けているようでした。シニアがいないとは言っても、おのずとリードする子は決まってくるようで、数人のリーダー格の子を中心に話を進めていました。でも、あくまでも同じ高さにいる仲間なので、他の子もそれほど気負わずに意見も言えて、いい雰囲気だったようです。

「語」を選択したDグループは二人の女の子(マッチャとミサ)を中心に話し合いを進めていました。課題が「語」であるためか、この日のグループ活動は座ったまま話し合いをすることが多かったようです。
まず「語」とは何か、について話し合い、「思ったことや考えを言葉にしたもの」という結論を出していました。次に自分たちが一番好きなシーンを上げたのですが、ギルガメシュがエンキドゥにもう一度向かい合い腕を広げたシーンが好きとういことになり、それは逆に「語」が存在しないシーンであることを指摘。では、そのシーンでその場にいる人々が思ったことを「語」にしてみようということでこの日の話し合いが終わりました。
他のグループはこの日ほとんど見ることができませんでした。

高大生の夜のプログラムは、高大生に取ったアンケートの結果を元にクイズを出すというものでした。チラッと見ただけですが、なかなか面白かったです。
どのキャンプが一番好きか?の問いに、大学生はサマー,ウインター、スプリングのいずれかしか書いていなかったそうですが、高校生は黒姫や蔵王などの回答があったとの事です。年代の差か…。今の高校生年代がより地方キャンプに行っているのかもしれませんね。それと、シニアの経験がまだないので、キャンパーとしての好みなのかもしれません。やっぱり自分がシニアをやったキャンプが一番印象が強いでしょうから。

10時にプログラムが終了。11時就寝でしたが、ちゃんと就寝時間に寝た子はどれくらいいたのでしょうか。ちょっと不安です。
翌朝は6:45から多目的ひろばで朝のつどいです。
だいぶ眠そうな子が多かったです。キャンソンをやったり、鬼ごっこをやったり、40人で長縄跳びをしたりしてからだを動かし目を覚ましていました。

朝食後は再びグループ活動です。11時から全体会で発表をするので、この3時間がつめです。発表での各グループの持ち時間は5分。どのシーンをするのかといったところから表現方法まで、3時間で考えなければなりません。高校生は前日の活動からだいぶ絞り込んでいたので、表現方法を深めることに専念できたようです。中学生は、シーンの選択から表現方法、そして課題となっていたナレーションの語りについてまで、シニアを中心に決めていきました。

さて、いよいよ全体会の発表です。
中学生Aグループから。
エンキドゥが太陽神によって森にあらわれ、狩人を追い返すところまでをテーマ活動で表現。グループ活動のとき、二つのグループに分かれてそれぞれがエンキドゥの現れるシーンを考えていたが、発表でも一つのアイディアに絞らずにそのまま二人のエンキドゥがあらわれる表現をしていた。表現的には面白かったが、課題である「ナレーションが伝わるように語る」という部分の表現は弱かった。

中学生Bグループ
ギルガメシュとエンキドゥが戦うシーンをそれぞれが勝手にエンキドゥやギルガメシュになって動きながら、ナレーションを入れていた。ナレーションの内容に自分のからだの動きを重ねる事で、より気持ちが入れやすかったよう。最後の「友達ができたのです」は全員でしっかりと気持ちをこめており、伝わる言葉になっていた。

中学生Cグループ
表現と語りを全く分けて発表。まずはオープニングの音楽に合わせての動き。真ん中に花が二つあり、その花が咲く事で、ギルガメシュの心が開いていく様子をあらわしていた。その周りで後の方に控えていた子たちが勢いよく飛び出して広がり、音楽の最後でどんと足を踏み鳴らす事で、物語の壮大な広がりと威厳をあらわしたそうだ。このままテーマ活動のタイトルコールとして使ってもいいくらい期待感のある表現だった。
語りは3つのグループで一行ずつを群昌したが、その一行について、意味やどんな気もちで伝えるかを考えて語り方を決めたらしい。

高校生Dグループ
前述の「語」のグループ。動き一つ、言葉一つとってみても、その裏には必ず「感情」「気持ち」があるという再確認になったのではないだろうか?中学生の表現に足りない部分なので、これを参考にぜひ今後の表現につなげて欲しい。

高校生Eグループ
「音」CDも音楽もセリフも使わず、音と掛け声だけで戦いのシーンを表現する。部屋を暗くし、足音とテニスボールを落とす軽い音、体のあちこちをたたく音、そして自分たちのうなり声を利用し、ギルガメシュとエンキドゥを表していた。やはり、音も重要な表現のファクターであることが良くわかる発表だった。

高校生Fグループ
「体」全く音を使わず、言葉もナレーションもなく、動きのみでエンキドゥとシャマトの出会いのシーンを表現。シャマトの音楽が流れ出す様子、それを聞いて不思議に思いながらも音色にひかれるエンキドゥなど、動きだけでとてもよくあらわしていた。あたかも音楽が聞こえてくるようだった。

大学生
語り手がお話しの部分部分をかいつまんで読み、効果音係が口や拍手などで音を表現、OHPを使いデジカメで撮影したシーンを紙芝居の様に見せる手法で発表していたが、ちょっと余興っぽかったかな。高校生に出した課題である「語」「体」「音」をすべて取り込んでの発表だったそうだが、大学生年代にはもうちょっと完成度の高いものを期待したかった。

発表にいたるまでにそれぞれが経た過程もよい研修になったと思いますが、こうして他のグループの発表を見ることによって、テーマ活動に必要ないくつかの要素がクリアに見えてきたことと思います。今回の合宿を受けて、中高活発表やパーティのテーマ活動にどんな影響が出るか、とても楽しみです。

発表のあとは全員で「何でもバスケット」や「イスとりゲーム」。中学生以上の子どもたちが、真剣にこの手のゲームをやっているんですから、ほほえましいですよね。

時間が押して慌しい閉会式のあと、食事をして中学生は解散。高大生は外の多目的ひろばで午後のプログラムです。この日はぬけるような秋晴れで、あまり風もなく外にいるのがとても気持ちのいい日でした。ここで、再度グループを「語」「体」「音」「その他」に分けてあらためて表現をすることになりました。今度は自分が好きな課題に入ることになり、めいめい楽しそうに表現を作っていました。

「その他」のグループは自分たちでテーマも決められたので、「見る視点を変えた表現」にしたようです。何の視点で表現をするか話し合っていたとき「城壁の視点」という言葉も飛び出してきました。さすがに冗談で終わっていましたが、何かを表現しようとしたとき「城壁の視点」と思えるラボっ子の発想の自由さっていいですよね。結局「太陽神の視点」に収まったようですが、そのあとは太陽神を表現するための動き。輪になってからだを大きくひねってみたり、色々ためしていたようです。そしてできた動きが「普通の人間だったギルガメシュが力と権力を与えられたが挫折を感じて残忍になっていく」過程を太陽神が見つめているというもの。「ギルガメシュがどうやって生まれたかかかれていないので、考えてみた」そうです。

屋外の広いスペースのためか、どのグループもとても解放的に動いています。 
「音」を選択したグループはひろばの隅のほうでCDに聞き入っていたと思いきや、電灯のポールをけったり落ち葉を踏みしめたりと賑やかになりはじめました。このグループが最終的に作り上げたシーンは、狩人が森の動物たちを襲うところで、ジャケットやジーンズの裾をばさばさやって鳥が羽ばたく音を表現したり、枯葉を踏みしめて動物が逃げる音、排水溝のふたをスニーカーの底ですって弓矢を放つ音、木の枝を踏んで動物が倒れる音を表現していました。1回では全部の音を理解することは難しかったので、出来れば説明のあともう一度ききたかったです。ラボはCDがあるため、自分たちで音を出すことにはあまり関心が払われることがないように思いますが、こうして音だけに着目する機会があると新しい表現がでてくるかもしれませんね。 

「体」のグループは広さを利用して、戦いのシーンにおけるギルガメシュとエンキドゥの気のぶつかり合いを表現していました。2つのグループが50メートルくらい離れたところから走ってきて何度もぶつかり合い、そこに民衆の気が後押ししてギルガメシュを突き落とすが、エンキドゥがそれを助けると、最後は愛=シャマトの気のポーズを取る。これはエンキドゥがギルガメシュを助けた愛はシャマトから学んだ事だからということでした。見るだけでははっきりとはわかりませんでしたが、解釈を聞くと「なるほど」と思えるものでした。

「語」のグループだけは屋内の研修室でやっていたため話し合いは見ることができませんでしたが、戦いの前の「地は震え、いなずまが空を走りました」の一文を3つの言い方で表現しました。特に3回目は「震え」にエコーをかけたり、「い」「な」「ず」「ま」を一音ごとに違う人が言って空が裂ける様子を表現したりとCDからは離れた表現を楽しんでいました。語りを工夫することはラボではあまりやらないことなので、面白いなぁと思いました。
 
ただ、このプログラム内容だったら、残れた中学生だけでも残って一緒に参加できたらよかったなと思いました。せっかく三世代が合同でやっても、直接一緒に活動をする時間はほとんどなかったわけですし、参加者にはうちのPみたいに中学生が最高学年で高大生と一緒に活動をする機会がない子もいるわけですから、ゲームなどではなくこういった表現の活動で三世代が一緒にやってほしいという希望はあります。あと、フォークソングを全体でもっとやったほうがいいと思いました。グループ活動が早く終わった高校生のグループがフォークソングをやっていたのですが、意外と5スペを踊れない子が多くて驚きました。私がラボっ子の頃は、中学生でも5スペはちゃんと踊れていたように思うのですが。中学生くらいだと、本当は踊りたいけど自分からは言い出せない子もいたりしますので、大きい子もいる場でみんなでやるといいなぁと思いました。

3時終了予定のプログラムは結局3時半頃終了。みんな満足そうな顔で帰っていきました。今回は「表現」に終始した活動でしたが、この合宿を受けてこれからのテーマ活動がどう変化してくるのか、楽しみです。

合宿中の問題点としては、部屋の清掃やベッドの使い方、リネン類の返却など生活面においていくつかあったようです。このため、事務局員は午前中いっぱい対応をしており、すっかりくたびれきっていました。(私はインフォメーションが足りなかったせいだと思いますが。)この点については、合宿で使う施設はホテルではないということをもっと子どもたちに認識してもらう必要もあるかと思います。送り出しテューターとしても、一言言っておく必要を感じました。

でも、特に大きな問題もなく終了し、見ているだけでも楽しい合宿だったので、子どもたちも十分楽しめたのではないかと思います。いい経験をこれからのパーティ活動や中高大生活動に生かして行ってほしいと思います。
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