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*一番新しい発表は「東京支部テーマ活動大会」で5才のAちゃんが、素語りで「てぶくろ」 発表しました。
その時の記録です。
てぶくろ The Mitten
ライブラリーで育つ ラボっ子が輝く
2才半で入会し、5才半になったA子がいかに素語りに挑戦したか、出来たかはLABOの環境と、家庭環境が作り出した当然の成果に思えます。
素語りの発表でしたから、グループとしての記録は出来ませんが、活動している土壌であるパーティー、グループ、家庭環境を紹介させて頂く事で、そこで育ったラボっ子の姿を理解して頂けると思います。
A。LABOの環境
1.パーティー、グループはラボの樹にある通り、三角形に近い形です。ホームパーティーとアナザーパーティーがあり、A子のグループはキデイグループの内の一つに属しプレイルーム年代の子が一部ふくまれています。親と子のプレイルームからキデイコースになる迄、増減はありましたが、この3年間親子とも一緒に仲良く活動してきています。
本人が入会した時のパーティーは中高生が多い年代で育ち、その流れをくむ中高生の一部がパーティーの頂点に居ますから、年間行事等で触れ合う事が多いので、縦長のLABOらしい環境に育ってきたと言えます。
ホームパーティーにも同時にPR,KIDグループが活動しています。ですから幼児期に多い健診や病気などで都合が悪くとも、どちらかのグループに参加出来るので、継続した活動が出来るし、子育て中の親同士の広がりとコミュニケーション、子ども達もさまざまなタイプの子と触れ合うチャンスにも恵まれていると思います。
本題に入る前に、LABOの環境がいかにその子の親の賛同も得、その子の持つ能力や趣向を高めているかを再確認したいと思います。
*素語り・発表の場について
パーティーでの発表の場は、春休み中の“新入学、進級進学おめでとう”と題しての「イースター交流発表会」。7月の“夏休みへGO!”と題した壮行会を兼ねた発表会。年末のクリスマス交流発表会が主なものです。各会場のグループ毎のテーマやSB,NRだったり、パーティー全体で合同で一つのテーマに取り組んだりしています。地区での合同発表会は12月です。ですから、素語りと言えば、国際交流参加者や6年生の卒業記念素語りなどでした。単数のLABO卒業者がいると、「オーロラ」等の素語りをさせたりする位でした。お母さんにPRの“おはなしタイム”にTの代わりに素語りをして頂く事もありました。つまり小さな子の素語り発表は初めての事です。テーマを発表する時小さな子は、それぞれの役で発表する時が正に素語りの状態の経験だと思われます。この時期はその様な状態ですね。
これらの外に、小さな子の発表の場としては、パーティー時間中や最後にお母様や次のLABOで早く来た小学生を観客に緊張した場、晴れの舞台(?)を用意しています。
*子どもひとりひとりへの働きかけ。特徴のあるところをほめる、勧める(親子とも。) 絵(HPへの「子供の絵」UPや作文。)個人の目標:素語りもそのひとつで、この事が大きなきっかけになった。
B.家庭環境
1.本大好き。
母親の読み聞かせから。(詳しくは「ことばの宇宙」付録<おかあさんへのてがみ>(改めLetter to Labo parentになった初めての号)
“A子3才 絵本だいすきです! 育児から学んだことばのたいせつさ”と言う所に詳しく書かかれています。これは私への私信として書いて頂いたものですが、皆さんと共有したい内容だったので、おことわりして編集部へ送ってみたもので、そのままの文です。ここには小さい時から絵本を沢山読んであげたり、CDを楽しく聞いて、家でもごっこ遊びの相手をして
あげています。ですからお話の世界にどっぷりつかって過ごしています。この間の様子はキデイブックに詳しく記録されています。
2.沢山のライブラリー
沢山のお話と歌のCDに囲まれて育っています。CDはキャンペーン毎にお母様がTの意見を聞いたり、発表会で見たお話の中で興味を持ったものや
リスとにあるもので興味をもったものは、私のラボ・テープを借りて聴いてから選んだりして購入します。その様な意味では積極的なお母様です。が普段はLABOとT、仲間を信頼し揺れることなく親子で楽しんでいます。出会いのありがたさを良くおっしゃいます。
お陰でグループのラボっ子の所有CDも多いです。グループ平均25本です。楽しんでいる気持ちが皆に伝わってゆくのです。彼女はライブラリーを全部持ちました。今回は前回購入のSB3のフランス語の歌が気に入ったので、多言語CDとスペイン語CDを注文しました。実はフランス語のワフが良かったようです。(お母様とのやりとりからの様子)前回のキャンペーンの時から勧めていたのですが、お子さんの反応を見て購入を決めたようです。
3.積極的に行事に参加する。(LABOの環境の項にも通じますが)
彼女の物おじしない態度は、LABOの交流会、発表会、黒姫サマーキャンプなどの場数を踏むごとに、どんどん引き出されていったのでしょう。昨年の支部発表会を客席で見ていて、「私も今あそこに出たい!出たい!」と親を困らせセリフを言っていたのです。(彼女は「マザーグースひろば」に出ただけでしたから)
*行事以外にも積極的に行動してくれます。Tの投げかけたヒントやお勧めを、自然体で受け止め動いてみてくれます。例えば<夏休みわくわくWorks>ビデオ制作を勧めて見ました。キデイブックの記録やパーティー活動中の歌で感じましたが、家でもLABOでたっぷり楽しんでいるのです。
キデイブックを使いながら自然に、しかも理想的なので出品しました。
*小学生グループに遊びにきた。一人っ子のAちゃんは、パーティー交流会や合宿時に、可愛がってもらった小学生のテーマも好きで、2年前の「クリスマス発表会」の{TANUKI}で小学生と一緒に冒頭のナレーションを担当しました。仲良しのKちゃん(幼児)も最後の部分で出演しました。
アメリカより一時帰国のいとこ(小4)さんを小学生グループに連れてきたときは「15少年漂流記」でしたが、勿論水を得た魚の様に楽しんでいました。つまり持ちCDはどんどん聞いて楽しんでいるからだと思います。でも見せ合い発表をした時の挿入歌は、一部作詞して歌っていました(?)
<Aちゃんの素語り>に関して
導入期:1月頃、私がオーデション参加を決心。2月母親に打診した。参加を前向きに考えてくれたが、テーマ選びで難航、「柿山伏」(「にほんごであそぼ」を楽しんでいたから。)
「ペルセウス」「西遊記」などその時のお気に入りが沢山あって、的を絞れなかった位です。幼児の持続時間や支部の持ち時間への配慮などから15分もので「てぶくろ」に決定。
*しばらく離れていた「てぶくろ」を家で聞くCDの中に組み入れる形でスタートしました。パーティー時に家庭での様子を聞きながら、本人にもオーディションを意識させるつもりでしたが、本人は東京のいとこの所へ泊まりに行く事のうれしさの要因が大きかったようで、本当の意味はよく分からなかったようです。
展開期:2月中旬から2週間は、導入期の家庭で聞いているだけの状態で過ごしました。その後の2週間(3月4日から)はパーティーの前の時間T宅で“先生にきいてもらおう”と言う事で「発表会」という意識付けで1回だけ聞きました。(CDを小さくかけたまま)“上手!”と褒めた。
*次の週は音楽CD(3月18日)で通してみた。すごい!暗記は出来ている。聴いたあと“もう少しゆっくり、大きい声が良いね”“音楽が残っちゃうね。”と感想を言っただけ。同じことばの繰り返しの所で少し間違う程度。すっかり暗記している。でも暗記しているだけの感じ。勿論本好きの彼女だから、ことばの表現も上手だったが。
*3週目パーティー活動時間前(3月25日)に、グループ皆の前で発表、同じ週の中高生グループの前でも聞いてもらい、発表を意識させる為に場を設定した。
声音を動物ごとに変えて言える様に、物語をイメージ出来る様にグループの仲間と楽しく動いた。私は勿論クマさんでした。幼児なので細かい所は注意せず、中味以外の礼の仕方や目や手の位置について練習。表現については、手袋側と動物側の向きを変える程度の事を提案して、試みたが、あくまでも自然に、本人のイメージでさせたいので、おしきせ的な事は極力控えた。全体の流れが変わる様に思えたから。
完成期:幼児は普通どこの家庭でも、祖父母や両親の前で得意そうに歌ったり、暗唱したりする事があると思います。その延長線上がラボっ子として「素語り」だったように思います。、
*Tと母親はオーディション、本番とも怪我や病気をしないで、当日に臨めるよう祈っていただけ。お母様には、本人のご機嫌を損なわぬ様、いつも通り過ごさせて頂く事位でした。
*オーデション(4月11日)では、お話をすっかり暗記していますし、時間的にも全部語れる範囲なので、全部通して臨みました。皆の前で語れるのは嬉しいようでした。皆の発表も目を輝かせて見てました。
*支部発表(5月9日)当日。
*発表後と感想(コメント)
「本番はいつ?」と言ったとか。
*発表後教務から「会場の方からのコメント」を頂き読みました。
「会場のラボっ子、親御さん、T、皆がLABOで育つ、育てられる経験の場を共有できた幸せな機会だった」事を痛切に感じました。
ラボっ子たちの感想がすばらしかったのが印象的でした。
同じ体験を積むかれらが感動し、心配し、恐れ、悲しみ、励まし、ことばや絵でその事を表現してくれていました。ご父母、Tの皆さまのご感想も然り、場を共有出来る者同士のさまざまな思いで、小さな空間(感想用紙)がとても大きなものに思えました。
心からの感謝の念でいっぱいです。
おわりに
最後に東京支部の「発表会」場を子ども達の「あこがれの場」「目標」として位置付け、運営、進行に関わられた実行委員、事務局そして何よりもテューター仲間に感謝いたします。 |
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