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テューターとライブラリー「思い出」
長い間編集せずにいたこの欄を、やっと書く事にします。自分とラボ・ライブラリーに思いをはせてみました。
手元に「How I Learned Geography」(おとうさんのちず) 2009年コルデコット賞銀賞受賞作:“第15回 日本絵本賞”(ユリ・シュヴィッツ作 あすなろ書房) があります。戦争で故郷を追われた少年の物語です。食料も乏しい生活である日おとうさんはパンを買いにいって、ながいまきがみの地図を買ってきたのです。
パンも買わずに。
暫く振りにこの本を思い出しました。なぜかラボ・テューターである自分が、この物語の少年の様に過ごしてきたと思えたのです。たくさんのライブラリーの物語、外国、時代背景 等々。長い年月の中で、地図ならぬラボとライブラリーから、絵本の少年の様に“こころはとおくへとんでいける”自分がいました。
幼児期父から「やまたのおろち」を寝床で何度も聞いた、わくわく、ドキドキの思い出、絵本の中でインの
“タージ・マハル”とねずみのお話等。長じてイギリスのペンパルとの交流。この流れが、ラボとの出会いに繋がったのかと。
シャペロンの時、ホストの家庭で“Teeny Tiny”の読み聞かせをしていたし、「Little House on the Prairie」や「Folk Song」を生で聞けたり、次男のホストの結婚式で渡米した際は、披露宴でもCountry musicやSongbirdsにある“Row, Row, Row, Your Boatを花嫁、花婿共々床に並んで漕いでいてびっくりした事。
ステイした家で、ホストの甥達とは正にラボ・プレイルームの時間でした。
英語圏で日常的にMother Gooseで楽しめた経験は、テューターにとって大収穫。
その前後も受け入れの連続で、シャペロンで来日したMikeとは家族ぐるみの1年間でした。
(Sabbatical year)また地元のボランティア団体「チェルノブイリで被爆した子達の受け入れ」で来日したロシアの子ども達との交流で、ラボテープにあった「ロシア語の“かぶ”」でロシア語に触れ交流した思い出も。その際シャペロンから戴いた「ロシア語の絵本」絵や文字だけでも子ども達と異文化にふれました。一緒にラボ・パーティ活動や「かぶ」のテーマも。(写真1)
この後はライブラリーの故郷を訪ねる旅に、出かける事を計画しました。
先ずはイギリス「Peter Pan」「TIM RABBIT」「TANUKI」{Alice In Wonderland」Songbirdsにも。イタリアでは「Romeo and Juliet」「Julius Caesar」「Pinocchio」
ギリシャは一番行きたい場所でした。「Prometheus and the Gift of Fire」
中国はラボの交流でしたが「The Westward Odyssey」「Sukh’s White Horse」
スペイン、ドイツ、北欧 等々。未だ未だ夢は膨らみます。
自分にとっては、何と言う舞台と広がりのある空間で過ごせている事でしょう。幸せなことです。
教師だった父に私が勧めた退職記念の「夫婦ヨーロッパ旅行」から帰宅後少し経ってから、
私が外国旅行をした際に言った言葉「在職中に外国等への旅行で見聞を広める事は、
子ども達に大いに還元出来る。とても良い事だ」と。
後押ししてくれる良きアドヴァイスでした。
この欄を私事の思い出のみにて失礼しました。 |
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