*2004/1/6 中日新聞 文化面より 齋藤孝 “聞く力”コミュニケーション(2)
話しをしている人を「ボールをもった状態」と考えると、自分だけ球を持っていてはゲームha
すすみませんよね。何人かで球を回すからおもしろいわけで、対話も同じことです。
相手の言ったことと自分が言いたいことを、どうやって絡めて、一つの織物にしていくか。ぶつぶつ切れるのではなく、つながっていくような感じ。
次に相手が何を言うかを前提に耳を傾けないと、本当に「聞く」ということにはならないと思います。
反応できるからだというのは、
第一に相手の目を見る。
二番目にほほえむ。
三番目にうなずく。
四番目に相づちを打つ。
五番目にコメントや質問をする。
もう少し本格的になると、メモを取るという作業が加わります。
素直に言いたいことの要旨を取るーこうした「やわらかく聞く」ということが、もっと意識されていい。自分の話したいことを相手の文脈に乗せていく「沿いつつずらす」技が対話には必要ですね。
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