本:"What Do You Do, Dear?"(「こんなとき、どうする?」センダック作)
センダックおじさんの答えもおもしろいけど、この年代のこどもたちは本当に真剣にかんがえる「ぼくなら、わたしなら・・」の答えのほうが、ずっと、たのしいなあ!「君がすごい海賊で、これから板わたりをさせるんだけど・・」というページは今日の「ピーターパン」にある場面なので、おおよろこび。
SB:LONDON BRIDGE, MARY HADA A LITTLE LAMB,
SOLOMON GRUNDY, RIDDLE ME RIDDLE MEはナーサリーライム(sk17)で唱えてたのしむ
やっとわかった、a LITTLE MAN IN THE TREE・・なぞなぞの答え。A GROATが石ころと
いう意味とグロート銀貨の意味がかかっているこのなぞなぞ。みんなに答えのサクランボを
ごちそう。でも、Rくんのサクランボには、種が二つはいっていたんですって!
「ピーターパン4話;海賊船上の決闘」:
テキストの抽象画をみながら、みんなで何をあらわしていると思うか?を言い合う。
真黒な夜空にティンクの緑の光を発見、「でもピーターは飛んでこないで、海をおよいできたんだよね、みつかっちゃうもの」とのこと。船の高さってどのくらい?どうやって、よじのぼるの?板わたりのこと、船室にどうやって隠れてやっつけるのか?フックの血だ!フックの”よわいところ”(=なきどころ)ってね・・と、お話をきいておもったことをぶつけてくるこどもたち。ペーパークラフトの海賊船の模型を見せるとみんなはもう、夢中!広い部屋にビニルテープを引いて、舟べりをつくる。「ここからは海だよ」!。今日は、全員がピーターになる、というので、一人一人剣もつくり、ピカピカの色紙で飾り、腰にさして、いざ、決闘!みんなで「PETER PAN!]を叫ぶ。おはなしがはじまると、ロストボイズになる子達もあらされて、最初の内はフック役がいないので、テュターがつとめる。そのうちに、RとTがフックを楽しみ出すので、テューターは手下の海賊役に。ピーター役の子達は船べりからあがって、ひっそりと船室に隠れて待ちかまえている。それからウェンディの縄をほどいて、マントのかわりに、カーテンにかくれて、"PETER PAN, A AVENGER!"と登場。それから汗とびちるたたかいの後に、またまたフックにされてしまったテューターが"PAN, WHAT ARE YOU?"ときくと、こどもたちは声をそろえて、
"YOUTH & JOY わかさとよろこびのかたまりなのさ!”と大喜びで言って来る。こどもたちを相手に大人のテュターはこの言葉のいきおいに脳天に一撃をくらったフックの気持ちがはじめてわかったような気がして、気高くも哀れな最期を遂げたフックを演じてしまった。それで、こどもたちはばんざい!と大喜び。「いざ、イギリスへ!」とみんな元気にうたって、イギリスにむかって、ダーリング家の窓から子供部屋にもどって、「ベッドはまだあった?」ときくと、
「あった、あった、そのままだ!」という。それから、「だから、やっぱりおうちより、ネバーランドがいいよ!」とたたかいごっこをはじめる男の子たち。Aちゃんは、「私はおかあさんのほうがいいかなあ・・」と首をひねって、立ちすくしている。「ウェンディは大人になって、自分そっくりの女の子をうみました。その女の子も大人になったとき・・」のところでは、「エー、私わかんない!」。そこまで先のことなど!考えたことないよね!他のみんなはネバーランドで戦っているし・・。今回このクラスではじめて取り組んだ「ピーターパン」。地区の発表でみたり、おうちで大好きで聴いたりしている子がとにかくやりたい!おはなしでした。
みんなこのファンタジーの世界に”生きて”楽しんで、ディズニーを見るのとはまたちがった力ダル言葉に出会い、「自分が生きた」ことで、考えたこと、想像したこといっぱいあるようです。是非、原書「ピーターパンとウェンディー」(岩波文庫・バリ作、石井桃子訳)をおうちでよんであげてください。バリが出版した時の素敵な絵がたくさんついていますよ。ラボのライブラリーもそうですが、この本の収益はすべて、ロンドンのこども病院に寄付されるのです。世界のこどもたちがみんな、このファンタジーの世界を飛ぶことによって、つらい時も、その現実の向こうの世界へ乗り越えることができますように。おはなしは子供達の心をうんと、広げてくれます。来週は、ケイティーとの交流会。その次24日は「たぬき・1話」です。はじめてこのクラスでとりくみますね!はやくこのお話やりたい!という子もいて、たのしみです。
|